トップリーグ第2節、1日目秩父宮ラグビー場における第2試合。第1節でトヨタ自動車ヴェルブリッツに勝利した(36-15)東芝ブレイブルーパスと、近鉄ライナーズに敗れた(32-16)コカ・コーラウエストレッドスパークスの戦い。
本日の秩父宮ラグビー場第1試合は、リコーブラックラムズのマア・ノヌー(ワールドカップ優勝メンバー、NZ代表)の登場や、ヤマハ発動機ジュビロの縦横駆使した攻撃とそれによる華麗な加点があり、その興奮さめやらぬ中での第2試合となった。
今季トップリーグは、昨季プレーオフ優勝で連覇を目指すパナソニックワイルドナイツ(前・三洋電機)と昨季日本選手権を制したサントリーサンゴリアスが二冠を狙う中、昨季トップリーグ1位の東芝ブレイブルーパス、昨季トップリーグ3位のトヨタ自動車ヴェルブリッツをはじめとした12チームがこの2強を追う形だ。
この試合、東芝はHO湯原祐希、LO大野均やトンガ戦でマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれたマイケル・リーチなど日本代表選手も投入、一方のコカ・コーラウエストレッドスパークスも日本代表選手ウェブ将武を投入しての戦いである。
コカ・コーラウエストは今シーズンから公式戦用ジャージをリニューアルしているが、本日は東芝ジャージと同系色になることからセカンドジャージを着用。このセカンドジャージはコカ・コーラの液体の色である黒を基調としたジャージとのこと。
本日は昨季トップリーグ10位のコカ・コーラウエストレッドスパークスが東芝ブレイブルーパスにどれだけ食らいつけるかが見どころか・・・と思われたところだが、立ち上がりから東芝が思うような試合運びができていない様子。つまらないミスが続く展開となった。
得点につながる動きがあったのは前半開始10分。コカ・コーラゴール前中央付近の東芝ボールスクラムがコカ・コーラのコラプシングでペナルティ。東芝は同じ地点でのスクラムを選択してこれをインゴールまで押し込んでNo8豊田真人(キャプテン)のトライ。中央の比較的簡単なゴールをはずして【東芝5-0コカ・コーラ】。
その後しばらくは東芝のノックオンなどミスが連続。ボール支配はコカ・コーラのほうが上回り、コカ・コーラは少なからずチャンスを得るも決め手を欠き単純なミスに終わるケースが多い。
34分、東芝ゴール付近東芝ボールスクラムからの展開をコカ・コーラCTB徳住茂久がチャージし、これをインゴールでCTBティム・ベイトマンが押さえてトライ。ゴールも決めて【東芝5-7コカ・コーラ】とコカ・コーラの逆転。
その後も東芝はミスが多い。試合後、豊田キャプテンも「前半、コカ・コーラに先手を打たれ、ボールを支配して左右に動かし、相手を動かすプランが思うように実行できなかった」と振り返る。それだけコカ・コーラの集散がよかったとも言えるところだ。
【東芝5-7コカ・コーラ】でコカ・コーラリードのまま前半終了。
後半開始後もボール支配率はコカ・コーラが上回るものの連続性はなく、プレーがぶつ切りになる。両チームともいい局面でノックオンなどをおかしてしまう繰り返し。
後半14分、コカ・コーラボールをインターセプトする形で東芝が大きくゲイン。コカ・コーラゴール前で相手のペナルティを誘うとさらにコカ・コーラのノット10mバック。ここで東芝がペナルティゴールを決めて【東芝8-7コカ・コーラ】と東芝逆点。
しかしこの後もコカ・コーラのディフェンスよく、一進一退が続く。
後半23分、コカ・コーラゴール前東芝ボールラインアウトから東芝がモールを押し込み高木貴裕(入れ替えにより途中出場)のトライ。SOデイビッド・ヒルがゴールを決めて【東芝15-7コカ・コーラ】。
続いて後半28分、コカ・コーラボールスクラムからの展開を東芝がターンオーバー。FLリーチ→FLベイツ→SOヒル→FLベイツとつなぎ、コカ・コーラのタックルの甘さをついてWTB藤谷淳がトライ。ゴールも成功。【東芝22-7コカ・コーラ】と東芝がコカ・コーラを突き放す。
この後、再開からのノーホイッスルトライとなる。FLベイツが軽くキックしたボールをCTB仙波智裕→ベイツ→吉田良平(入れ替えにより途中出場)とつないでのトライとなった。ゴールは成らず。【東芝27-7コカ・コーラ】。
このまま東芝ペースかと思いきや、35分、相手ゴール前ペナルティを得たコカ・コーラがうまくキックでインゴールにあげたボールを松岡元気(入れ替えにより途中出場)が押さえてトライ。ゴールも成功。ここで【東芝27-14コカ・コーラ】となった。 その後、試合終了まで30秒を切るようなタイミングで東芝のマイケル・リーチがギャップをついて左に展開し、パスを受けた望月雄太(入れ替えにより途中出場)が走り切ってトライ。ゴール成功でノーサイド。
結果は【東芝34-14コカ・コーラ】という20点差となった。
リーグ第2節ということもあり、まだまだ両チームとも堅い様子だ。試合後の記者会見でも両チームとも反省・立て直しの決意を語っていた。
この試合のマン・オブ・ザ・マッチは東芝のFLスティーブン・ベイツ。
いいラグビーを展開することでラグビーファンが喜ぶ。いいラグビーによりラグビーファンがますます増えることを期待する。
なお、皆さますでにご存じのことと思いますが、今季からトップリーグ@秩父宮ラグビー場では、キッズルームやラガールシート(女性専用観戦席)などが設けられています。徐々にご利用いただくお客様も増えている様子。ぜひ皆様も試合にお出掛けください。トップリーグはどの試合も見どころ満載!
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