6節 マッチサマリー(神戸製鋼 29-32 NTTドコモ)

神戸製鋼コベルコスティーラーズ 29-32 NTTドコモレッドハリケーンズ
【week6/2011年12月11日(日) at 岡山・kankoスタジアム】

神戸製鋼 29-32 NTTドコモ
ディフェンスにいくNTTドコモのムリアイナ選手
12月11日(日)、冬空の下、2年ぶり3回目のジャパンラグビー トップリーグ岡山県開催となった、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対NTTドコモレッドハリケーンズの対戦は後半、果敢に連続攻撃を仕掛けたNTTドコモが32対29で逆転しトップリーグ昇格後、初勝利をおさめた。

前半開始早々の2分にNTTドコモは敵陣ゴール前中央付近でペナルティを得るとSO伊藤宏明がPGを決めて3点先制。その6分後、神戸製鋼は、NTTドコモの反則からCTB山本大介がPGを決めて同点に追いつく。その後、NTTドコモの攻撃を神戸製鋼が抑え徐々に神戸製鋼ペースとなり前半26分・34分にトライを決めて、突き放す展開になった。(前半終了15対3)

後半開始3分、神戸製鋼は、敵陣10メートルの左ラインアウトからSH佐藤貴志がサイドアタックを仕掛けてPR安江祥光が抜けだし、FLジョシュ・ブラッキーが追加点となるトライを挙げた。このまま神戸製鋼のペースかと思われたが、後半9分にNTTドコモが敵陣ゴール前10メートル中央付近のラックから繋ぎ、伊藤宏明がゴール中央へトライを決めた。ゴールも成功し12点差に迫る。

しかし神戸製鋼は後半13分にブラッキー、後半23分にWTB中濱寛造がシンビンになり、併せて20分間を14人でプレーすることとなった。この間にNTTドコモの猛反撃が始まり、後半15分、21分と連続トライを挙げ22対22の同点とした。後半26分に敵陣22メートル右隅付近で神戸製鋼の反則からSOハミッシュ・ガードがPGを決め、逆転に成功した。
神戸製鋼も意地を見せ後半32分に再逆転となるトライをSOピーター・グラントが決めてゴールも成功し、神戸製鋼が逃げ切るかと思われたが、NTTドコモは後半36分にFBミルズ・ムリアイナがゴール中央にトライを決め再逆転に成功した。NTTドコモは、残り時間ボール支配をし続けて見事トップリーグ昇格後の初勝利をおさめた。

マン・オブ・ザ・マッチには、試合を通して攻守に渡り活躍し、勝利に貢献したNTTドコモレッドハリケーンズのFBミルズ・ムリアイナが選ばれた。
神戸製鋼 29-32 NTTドコモ
通算100試合出場を達成した久富選手
会見ダイジェスト
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田ヘッドコーチ(左)、平島キャプテン
苑田ヘッドコーチ(左)、平島キャプテン


◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○苑田右二ヘッドコーチ
「素晴らしい環境でラグビーができたことに感謝したいと思います。NTTドコモは素晴らしい試合をしました。勝利することができなかったのは残念です。まだまだ続く目の前の試合に向けていい準備をして戦っていきたいと思います」

○平島久照キャプテン
「自分たちは、まだまだ勝利できるチームではなかったです。トップリーグのゲームは続くので、気持ちを切り替えてやっていきたいです。後半、トライを取りきれなかったことや、セットプレーが安定しなかったのが敗因だと思います」

神戸製鋼 29-32 NTTドコモ
トップリーグでの初勝利を喜ぶNTTドコモの選手たち
NTTドコモレッドハリケーンズ
高野ヘッドコーチ(右)、平瀬キャプテン
高野ヘッドコーチ(右)、平瀬キャプテン


◎NTTドコモレッドハリケーンズ
○高野一成ヘッドコーチ
「昨シーズンは日本選手権で神戸製鋼に完封負けしました。神戸製鋼に勝つことを目標にしてきたので、勝利は素直にうれしいです。選手に感謝したいと思います。ハーフタイムでディフェンスの修正をして流れを変えることができました。あとは、選手が戦術通り実行してくれました」

○平瀬健志キャプテン
「昨シーズンは神戸製鋼に大敗した。新チームで神戸製鋼に勝つチーム作りを目指し、一丸となって頑張ってきました。最後まで絶対に勝つという気持ちで戦いました。初白星を上げることができ、記念すべき試合となったと思います。この勢いで今後も頑張っていきたいです」

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