3節 マッチサマリー(東芝 64-12 NTTドコモ)

東芝ブレイブルーパス 64-12 NTTドコモレッドハリケーンズ
【week3/2012年9月15日(土) at 東京・秩父宮ラグビー場】

東芝10トライの猛攻でNTTドコモに圧勝し、3連勝

前半、東芝のキックオフ。
20分までは東芝が何度かゴール前に攻め込みチャンスを作るが、NTTドコモのタックル、ターンオーバーに阻まれ、両チーム均衡状態が続いた。
均衡を破ったのが、前半23分、東芝が左ゴール前10mのラインアウトよりキャッチしたボールをモールでインゴールまで押し込み、No.7マイケル・リーチの先制トライ。
この後、東芝が28分同じくラインアウトからFWがサイドを攻めてのトライ、33分NTTドコモのBKオープン攻撃からのパスミスを引っ掛けてからのトライ。41分東芝がNTTドコモの連続攻撃をターンオーバーからの早い切り返しでのトライで前半を24-0とした。

後半に入ると、東芝は更にテンポを上げて、FW、BK一体となった攻撃、防御からの攻撃反転と、後半10分までに3トライを挙げた。
後半16分、NTTドコモは東芝の連続ペナルティより、左ゴール直前のラインアウトよりモールを押し込み、No.19千布がトライし、ようやく5点を返す。

東芝は、この後、FWのスクラム、バックスラインにてNTTドコモにプレッシャーを掛け続け、No.4望月の独走トライなどで追加3トライを奪取。
終了間際にNTTドコモはNo.12ロコツイ シュウペリがキックオフより40mライン際を走りきり2つ目のトライ(G成功)でノーサイド(64-12)。
NTTドコモはいくつかのチャンスの場面をミスで逸し、またそれを見逃さず反転に繋げる東芝の集中力が際立った試合だった。

東芝はこの日合計10トライを挙げ、勝点5を獲得、マン・オブ・ザ・マッチは、2トライを挙げた東芝No.6のスティーブン・ベイツが表彰された。
第4節以降のトップリーグ、この後も激しい攻防が予想される。(高野 敬一郎)

東芝 64-12 NTTドコモ   東芝 64-12 NTTドコモ   東芝 64-12 NTTドコモ   東芝 64-12 NTTドコモ
photo by Kenji Demura (RJP)
会見ダイジェスト
NTTドコモレッドハリケーンズ
高野へッドコーチ(右)、平瀬キャプテン
高野へッドコーチ(右)、平瀬キャプテン

■NTTドコモレッドハリケーンズ
高野一成へッドコーチ

「東京の本社はじめ、支社からも応援に来ていただいて、ありがたく思っています。開幕から波に乗れず、今日はまずディフェンスから入ろうと臨みました。前半20分までは、ある程度自分たちのディフェンスができましたが、逆にターンオーバーからの失点をしてしまい、トップリーグのレベルを見せつけられました。うちの変化のきっかけをこのリーグ戦でつかんでいかないといけません。次のNEC戦で4節1クールが終わり、去年勝利できた相手ですので、向こうもその気で来ると思いますが、ここで修正して結果を出したいと思います」

──見えてきたものは?

「トライが獲れているということと、前半20分間のディフェンスはきっかけをつくれていると思います。結果は大差をつけられていますが、選手のモチベーションは下がっていません。一つ一つ、模索でなく、つかんできています。照準を絞ってリーグ戦に残れるようにしたいと考えています。自分たちのスピードが機能していないので、原点に返ってシンプルなスピードを出せるようにしたいと思います」

平瀬健志キャプテン

「去年、約70点差をつけられた相手ですので、チャレンジャーとして4トライを目標に臨みました。前半、20分までは0対0でしたが、そこからの東芝さんのアタックにリアクションが遅くなってしまいました。もう少し、前半、粘りたかったところです」

──東芝の速さ、強さは?

「前半20分までは一人目が倒せていましたが、スタンディングラグビーで押されて、一人目が耐え切れず、そこで後ろに下げられました。今日もセットしたら前へ出られているので、今後はセットを速くしてディフェンスの穴をふさいでいきたいです」

東芝 64-12 NTTドコモ   東芝 64-12 NTTドコモ   東芝 64-12 NTTドコモ   東芝 64-12 NTTドコモ
東芝ブレイブルーパス
和田監督(右)、豊田キャプテン
和田監督(右)、豊田キャプテン

■東芝ブレイブルーパス
和田賢一監督

「三連休の土曜日の夜、多くの方に来場していただき、本当にありがたく思います。1、2節の結果から、今日はディフェンスにフォーカスして臨みました。また、3人、4人の塊のシチュエーションを動かす去年のベースに戻してつなぎを意識させました。アタックでは、前半25分間、身体を当て続けたことがボディブローのように効いて、大量得点につながったと思います。ディフェンスでは要らないトライを二つ獲られましたので、パナソニック戦に向けて修正したいと思います。まだ、伸びしろのある選手たちです」

──次週、この時期に強敵と当たるが?

「FWを前面に押し出すことになるでしょう。選手たちも楽しみにしています。ボールの運び方がポイントになります。駆け引きより、真向勝負したいですね」

豊田真人キャプテン

「多くのファンの皆様に集まっていただき、前半の雨にもかかわらず最後まで応援してくださったことを本当に嬉しく思います。ゴー・フォワードをキーワードに、東芝らしく80分、前に出続けたことがこの結果に結び付いたと思います。反省点も多々ありますが、後半、リザーブの選手がしっかりポイントを挙げ、22人で戦えたことが良かったと思います。しっかり反省点を修正して、次のパナソニック戦に臨みたいと思います」

──今週はムリアイナ選手、次週はソニー ビル(ウィリアムズ)選手と戦うことについて?

「いろいろなチームに今年はビッグネームが入りましたが、あまり気にせずに東芝のラグビーを貫くだけです。ソニーは個人的には意識していますが(笑)、いっしょにやりたいと(笑)。まあ、あまり考えずにやるだけです」

東芝 64-12 NTTドコモ

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