5節 マッチサマリー(リコー 50-17 福岡サニックス)

リコーブラックラムズ 50-17 福岡サニックスブルース
【week5/2012年10月6日(土)/東京・秩父宮ラグビー場】

リコー 50-17 福岡サニックス   リコー 50-17 福岡サニックス   リコー 50-17 福岡サニックス   リコー 50-17 福岡サニックス

1週間のショートブレイクが明けたトップリーグ第5節。開幕から4連敗と厳しい状況に追い詰められたリコーブラックラムズと初戦での勝利以降3連敗を喫している福岡サニックスブルースの一戦が秩父宮ラグビー場で行われた。

試合はサニックスSO田代のキックオフで始まった。最初に得点したのはリコー。6分、サニックスゴール前のラックから左に展開、9-10-13-8とつなぎ、最後はWTB小松が左隅にトライ(G失敗 5-0)。16分、再びリコーがチャンスを掴む。サニックスゴール前のラックから9-10-12とつなぎ、内側からフォローしてきたFB小吹にパス、そのまま中央にトライ(G成功 12-0)。

リコーの早いディフェンスに阻まれ、中々ゲインラインを突破できなかったサニックスだが、24分、リコーゴール前のラックからWTB濱里にボールが渡ると個人技でタックルを振り切り中央にトライ(G成功 12-7)。ここで突き放しておきたいリコーは31分、サニックスゴール前のスクラムから左に展開、SO河野の横にブラインドからWTB星野がライン参加し、そのまま抜け出し中央にトライ(G成功 19-7)。その後、35分にリコー、40分にサニックスがPGを決め22-10で前半を折り返した。

後半に入り、流れを変えたいサニックスは3人を入れ替えて勝負に出る。この入れ替えが功を奏し、しばらくはサニックスペースで試合が進む。その流れが得点に結びついたのは12分。自陣22m付近の攻撃からCTB田村が抜け出し大きくゲイン、FB古賀につないで右隅にトライ。難しい角度のゴールキックをSO田代が決め、再びワントライ差(22-17)。サニックスは21分にも自陣22mでのリコーの攻撃をカーン・ヘスケスがインターセプト、巧みなステップと強烈なハンドオフで60mをゲインするが、最後のパスがスローフォワードとなりチャンスを潰してしまう。
このプレーが分岐点となり、流れがリコーに大きく傾く。

直後の22分、リコーは自陣22m付近のラックから右に展開、WTB小松が中央にトライ(G成功 29-17)。更に25分にもサニックス陣10mのスクラムからSHが左に動き、NO.8が右に持ち出すサインプレーが成功。コリン・ボークが中央にトライ(G成功 36-17)。リコーは36分、40分にもトライを加え、最終的には50-17と大差でのノーサイドとなった。

サニックスは後半開始から20分間は逆転の可能性を感じさせが、22分、25分に連続トライを奪われ、流れを見失ってしまったことが悔やまれる。この時間帯でもう少しゲームを支配することができれば大差での敗戦にはならなかったはずだ。一方のリコーは連敗から脱し、今シーズン初勝利。アタックに対する意識が足りない時間帯があったようにも感じたが、チームとして上向きであることは確かなので、今後の挽回に期待したい。
マン・オブ・ザ・マッチには2トライを決めたリコーのキャプテン、小松が選ばれた。(久野彰也)

会見ダイジェスト
福岡サニックスブルース
藤井監督(右)、杉浦ゲームキャプテン
藤井監督(右)、杉浦ゲームキャプテン

■福岡サニックスブルース
藤井雄一郎部長兼監督

「前半より反則が多くスクラムの中でどういう事があったのか対応出来なかったのですがギリギリの所で取れなかったり、取られたりと最後は点差が開いてしまいましたが、まだ残り半分の内の三つ残っているのでもう一度前を向いてチーム全員で次の東芝戦に向かっていきたいと思います」

杉浦敬宏ゲームキャプテン

「今日は前半よく辛抱してついていって後半25分過ぎまでは自分達のペースで出来ていたのですが、そこからの(リコーの)連続トライは非常に痛くて、ちょっと反撃出来なかったのが敗因です」

──後半25分過ぎまでは自分達のペースで出来ていたのが出来なくなったのは?

藤井監督
「いい形でトライが取れたのと、あそこで選手が取りきれればまた違った展開になったと思いますが、あの直後にトライを取られたというのは、選手は結構大きな精神的ダメージを受けたのではないかと思います。その辺がサニックスの悪い所で、あそこでもう一踏ん張りしなければならなかったのですが、後半25分までしか戦えなかったのはそこかなと思います」

──後半スタートよりの3人の入替えは?

藤井監督
「だいたい前半トントンで行けば後半は速いペースで行きたいなという事、前半バタバタしてボールが動いていなかったので確実にゲインラインを切る選手が欲しいなという事で、そこでリズムは良かったのですが、もうちょっとかなと思います。点数とか相手のシンビンの選手が出ていたのでそこだと考えました」

──前節からのインターバル期間を終えてこの試合にどう臨んだか。

藤井監督
「この2週間、最初のファーストクールでセットプレーで勝てるのか勝てないのかという所でサニックスは基本的にセットプレーが弱かったのでどこまで出来るのかを見たかった。今度のセカンドクールでは今まで出来た事をセットプレーと合わせてどこまで出来るのかを見たかったので、基本的にはその点を含め一週間やってからリコーに対して準備しました。かなり厳しい事もやったのですが結果が出なくて、いいところも有り良くない所も有りという所です」

リコー 50-17 福岡サニックス   リコー 50-17 福岡サニックス   リコー 50-17 福岡サニックス   リコー 50-17 福岡サニックス
リコーブラックラムズ
山品監督(右)、小松キャプテン
山品監督(右)、小松キャプテン

■リコーブラックラムズ
山品博嗣監督

「今日も沢山のファンの方の応援ありがとうございました。リコーとしては4連敗の中で『しっかりと自分達のラグビーを80分間やろう』との思いで挑んだのですが、しっかりとスタンダードを落とすこと無く80分間を戦うことが出来たのかなと思います」

小松大祐キャプテン

「本日はありがとうございました。本日も沢山の応援を心強く感じました。ありがとうございます。今日の試合ですが、ここ4試合自分達のプレーにフォーカス出来ずに相手の事を考えすぎてしまっていた部分もあったので今日は『80分間自分達のスピードラグビーをやる』という事だけにフォーカスして挑みました。80分間すべて自分達のいい部分だけをお見せ出来なかったのですが選手ががんばってくれて最後粘ってトライを取ることが出来て良かったと思います」

──前節からのインターバル期間を終えてこの試合にどう臨んだか。

山品監督
「特に変わらず行きました。この4試合で悪い試合もありましたが先週も決して内容的には悪くなかった。チャンスもいくつも作っていたがフィニッシュの所で問題があったという意味で週頭にもう一回『フィニッシュ』の所、『楽しむ』という所でスコアを決めるという所から時間があったので『楽しむ』という所からスタートして、それ以外はいつもと同じルーチンを何も変わらずしっかり回して確認する所は確認してという形です」

──ベテランハーフ団がゲームを落ち着かせていたようですが。

山品監督
「しっかりと窮地の所でコントロールしてくれていたかなと思います。ラインアウトも最初前半はほぼノーミスで、立ち上がる所でも前半を優位に戦う事でも重要だったかなと感じています。それ以外にもリーダー中心にチームがうねりをもって上げて戦えたのは勝因かなと思っています」

──後半22分で5点差でボールを廻して小松キャプテンがトライを取ったあのプレーはサインプレーですか。

小松キャプテン
「ここ何試合かバックスがボールを欲しい時になかなかボールが回るシチュエーションが無かったので今回は全体では話していませんが『バックスリーでチャンスがあったらボール貰おう』と軽く声をかけていたのですが、思い通りに皆が反応して形が出たと思います」

──後半5点差に迫られた時は?

小松キャプテン
「後半の始め相手に攻められていて、自分達もディフェンスが受けに回って攻める部分が出てなかったので『無理やりでも責める気持ちを出せるように自陣から仕掛けて行こう』とバックスで話をしていましたのでそれが機能したと思います。いつもサニックスさんとの試合は後半やられてしまうのですが、今日に関しては皆が理解しているので後半走らなければいけないと解っていたので、疲れたとかは特に問題ありませんでした」

──4連敗したことに関しては?

小松キャプテン
「僕自身は色々と考えていたのですが、他の選手は元気よく練習で僕より声を出していたので逆に僕も何も考えずに、ただ自分達のプレーをすればいいんだと。他の選手が一体感を出してくれていたので凄く助かりました」

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