5節 マッチサマリー(ヤマハ発動機 13-33 神戸製鋼)

ヤマハ発動機ジュビロ 13-33 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
【week5/2012年10月6日(土)/大阪・近鉄花園ラグビー場】

前節まで無敗と好調の両チームによる今季近鉄花園ラグビー場の開幕戦、穏やかな秋晴れの下、6000人を超す観衆が見守る中で静かにゲームが開始された。

前半は共にPGの応酬で、神戸製鋼SO森田とヤマハ発動機FB五郎丸の両ロングキッカーが着実にゴールを決める。試合が大きく動いたのは前半14分、神戸製鋼がゴール前10m中央付近のラックから右に展開し、13番 CTBフーリーがポスト右に飛び込んで初トライ、その後、両チーム1トライずつをあげて18-10と神戸製鋼のリードで前半を終える。

後半、先制したのはヤマハ発動機、再び五郎丸が左中間10m付近から長いPGを決める。しかしここからは神戸製鋼ペース。NO8マパカイトロ、CTBフーリーのロングゲインを足場に2トライ、1PGを追加し、ヤマハ発動機を突き放した。

最終スコアは13-33であったが、神戸製鋼の早いディフェンスがヤマハ発動機の出足を封じる場面が再三見られ、特にセットプレイ時の堅実な対応で、得点差以上にヤマハ発動機を圧倒したゲームであった。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は神戸製鋼SO森田に贈られた。

会見ダイジェスト
ヤマハ発動機ジュビロ
清宮監督(右)、大田尾選手
清宮監督(右)、大田尾選手

■ヤマハ発動機ジュビロ
清宮克幸監督

「チームにとって残念な結果となった。ヤマハのラグビーの根底であるセット・プレイがあれだけやられたらしようがない。神戸のフォワードがここまでの戦い方と違っていた、素晴らしいスクラムを組まれた」

大田尾 竜彦選手

「苦しい前半の戦いの中で喰らいついて後半に巻き返しを計ったが、ブレイクダウンでの球が獲れず、自分達のラグビーができなかった。切り替えをして、次に臨みたい」

──怪我人が多くやりくりが大変だったか?

清宮監督
「今週に回復した他の選手も一週間練習もできたし、言い訳はできない」

神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田ヘッドコーチ(左)、橋本キャプテン
苑田ヘッドコーチ(左)、橋本キャプテン

マン・オブ・ザ・マッチ、SO森田選手
マン・オブ・ザ・マッチ、SO森田選手

■神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田右二ヘッドコーチ

「花園での初めての地元ゲーム、第1クールの近鉄戦のように、いいスタートを切ることが重要と思っていた。なおかつ、ヤマハは3位で我々の一つ上のチームだったので、5ポイントを獲れたことも大きかった」

橋本大輝キャプテン

「昨年の春シーズンで悔しい思いをしたので、チームとして絶対に勝ちたい相手だった。相手の強みを潰し、勢いに乗れる結果になったと思う」

── 一番良かったところは?

苑田ヘッドコーチ
「今日は、フォワード戦が勝敗を分けると思っていた。スクラム、ラインアウト、ディフェンスを含め1トライしか許さなかったことが大きかった。春はスクラムで圧倒されていたので、フォワードがプレッシャーを与え、いいアタックをさせなかったこと、相手の強みを摘んだことが大きかった。自分達もプライドを持ったフォワードなので、いい仕事ができて良かった」

(記事:石川悟、蜷川善夫、玉川育夫 写真:長谷川昭男 広報担当:村島博)

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