1か月間のウィンドウマンスを終えて再開したリーグ戦第9節、上位チームとの対戦を前に無敗で2位と好調な神戸製鋼コベルコスティーラーズ、また今後、十分に上位をうかがえる位置(第6位)につけているNTTコミュニケーションズシャイニングアークス、共に重要な一戦が冷たい北風の吹く花園ラグビー場に5000人を超す観客を迎えて行われた。
試合は終始、神戸製鋼ペース。FWとBKが一体となった連続攻撃で前半7分に11番 WTB大橋、24分に13番 CTBフーリーと立て続けにトライを奪う。SOグラントもG、PGを着実に決めて、前半32分で神戸製鋼が20-0とリードを広げた。NTTコミュニケーションズは前半終了間際に、11番 WTBキャプテン友井川がゴール左隅に1トライを返すにとどまり、神戸製鋼が20-5とリードして前半を折り返した。
後半開始直後はNTTコミュニケーションズも積極的にボールに働きかけるが、神戸製鋼の出足の早いディフェンスがゲインライン突破を許さず、接点でのターンオーバーなどで、約20分間におよぶNTTコミュニケーションズの攻撃をしのいだ。逆に神戸製鋼は後半25分以降、出足の止まったNTTコミュニケーションズのディフェンスラインを圧倒して4T4Gを追加し、最終的には48-5と神戸製鋼の一方的なゲームとなった。
神戸製鋼はCTBフーリーらを中心とした良好なコミュニケーションベースのアタック&ディフェンスが十分に機能し、今後は終盤の上位チームとの直接対決、プレーオフトーナメント進出にも大いに期待のもてるゲーム運びであった。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は、先制トライを含めて得点の多くにかかわった神戸製鋼WTB大橋由和に贈られた。
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