9節 マッチサマリー(近鉄 19-17 リコー)

近鉄ライナーズ 19-17 リコーブラックラムズ
【week9/2012年12月2日(日)/大阪・近鉄花園ラグビー場】

11月はウインドウマンスでトップリーグも一休み。月が明け12月第一週、昨日までの寒気も収まった曇り空のもと、ここまで3勝5敗勝点17、9位の近鉄、対する4勝4敗勝点20、8位のリコーとの対戦。昨シーズンは43-22でリコーが勝利を収め、近鉄としては雪辱を果たしたい地元花園での一戦。

前半、近鉄がNo.8佐藤、LO4番 トンプソン、CTB12番 イエロメなどのゲインでリコー陣内に攻め込みゴール前まで迫るが、リコーのディフェンスラインを破れずに攻めあぐむ一方、リコーは21分、自陣22mL右中間付近ラックをターンオーバーすると逆襲を仕掛け左展開、CTB12番 フルーティがロングパス、FB15番 横山が近鉄ディフェンスの間を掻い潜り80m独走、左中間にトライ0-7と先制する。近鉄は、前半の終盤に差し掛かった32分、ゴール前5m左ラインアウトからモールを押し込み、ようやくHO2番 吉田が左中間にトライ、7-7の同点とする。

やや、押し気味にリコーが試合を進めた前半の終了間際、ハーフタイムのホーンを聞いたリコーNo.8ボークが中央からDGを狙うがゴール決まらず、これで前半を終えるかと思った瞬間、近鉄FB15番 高がインゴールに蹴り込まれたボールをデッドボールラインの外に放り投げる反則。リコーはSO10番 河野がラッキーなPGを決め7-10で前半をリードして折り返す。

後半も、互いに攻めあぐむ中、リコーFL6番 桜エモシが16分、ハイタックルでシンビンを犯すと、近鉄はすかさずラインアウトから得意のモールでPR1番 田邉が右中間にトライ。CTB13番 大西が慎重にゴールを決め14-10と半歩リードする。

この後、両チームともなかなかゴールを割ることができず、固唾を飲んで見守る中の30分、リコーが近鉄の強烈なタックルでノックオン、そのボールが近鉄LO5番 松岡の腕にすっぽり収まり、前がかりに攻めるリコーBKの裏にキック、HO2番 吉田が懸命に走りさらにインゴールに蹴り込むと追走してきたWTB11番 森田がインゴールで押さえ19-10とリードを広げる。リコーはこの後35分にFB15番 横山がこの日2本目のトライで追い上げるが及ばず、近鉄が辛くも逃げ切った。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には、近鉄勝利へ全力で疾走したHO2番 吉田伸介が選ばれた。

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