10節 マッチサマリー（パナソニック 65-7 NTTドコモ）

パナソニック ワイルドナイツ 65-7 NTTドコモレッドハリケーンズ
【week10／2012年12月9日（日）／群馬・太田市運動公園陸上競技場】

	高野へッドコーチ(右)、松川ゲームキャプテン

■NTTドコモレッドハリケーンズ
高野一成へッドコーチ

「ウチの持ち味であるディフェンスを武器にこの試合に臨んだが、ブレイクダウン、ディフェンス、１対１のタックル、スペースなどすべてにおいてパナソニックさんのリアクションとパワーが上回っていた。今後はまず、１対１の部分の精度を上げていくことに取り組みたい。残り３試合でウチの戦い方をもう一度復活させて、チーム一丸となってポイントを取れる試合を目指したい。（大阪から遠い）この太田にたくさんのファンの方が応援に来てくださったにもかかわらず勝利できなかったことに、本当に悔しい思いと申し訳ない気持ちで一杯です。次節に向けてしっかり切り替えたいと思います」

──メンバーが今までと変わっていたが、この試合にはどのようにこだわったか？

「主力に怪我があったことなどによって若いメンバー構成になったのも事実だが、前節のサントリー戦を経てフレッシュなメンバーでウチのやりたいラグビーをやり切ろうと挑んだ。パナソニックさんに対してチャレンジャーとして臨んだのでこの結果は悔しいが、要所要所にチャンスは見いだせているので収穫もあった」

松川功ゲームキャプテン

「局面局面で、パナソニックさんの激しいディフェンスとアタックに圧倒されてしまった。その中でもチャンスは多くあったが、それをしっかりとものに出来なかった自分たちの甘さがとても悔しい試合だった。この１戦をただの敗戦として捉えるのではなく、残りの３戦への糧として是が非でもつなげていきたい」

	中嶋監督(右)、霜村キャプテン

■パナソニック ワイルドナイツ
中嶋則文監督

「地元太田での今シーズンの最終戦ということ、また前節のトヨタ戦の内容が良かったこともあり、キャプテンの霜村を中心に選手がモチベーションを高く持って臨んでくれたことが結果に表れた試合だった。今シーズンの敗れた試合は"自分たちの甘さ"や"取り組む姿勢に厳しさが足りなかった"ことによるもの。そういった部分を霜村が引き締め、メンバー一人一人がそれをしっかり受け止めてくれた。
おかげさまで太田での連勝を21に伸ばすことができてとても嬉しい。試合に出た22名だけでなく準備をしてくれた選手を含めチーム一丸となって取り組めたと思う」

──非常に良い内容の試合だったが、今後への課題は感じたか？

「集中力が80分間切れることがなく、軽いプレーも見られなかった。今日の試合に関しては課題というものは感じていない」

──田中選手、堀江選手、ソニー ビル選手の今後の予定は？

「田中と堀江は再来週の神戸戦前に戻る。ソニー ビルに関しては具体的にいつとは言えない現状だが、リハビリも予想より順調に進んでいるので、リーグ戦は休むことになってもプレーオフには間に合うと思う」

──フェーズを多く重ねてトライを取り切る場面が見られたが？

「シーズン前半はセットプレーからトライまでいけることが多かったが、元々はそういうチーム。ウィンドウマンスでは攻撃を重ねてトライまで持っていこうということに重点を置き、先週のトヨタ自動車戦でフェーズを継続していればスコアまでいけるという大きな自信を持つことができた。今日の試合でもそれがよく機能したと思う」

霜村誠一キャプテン

「先週からいいゲームができている中で、自分たちのペースで戦えなくなるとしたら要因は"甘さ"。それを今週の練習で強調してきたが、みんながよく応えてくれた。このスタンダードを緩めず、さらに高いレベルでプレーできるよう残りの試合に備えたい」

──今後の課題は？

「もっとできると思う部分はあるが、それは個人の問題。しっかり走るところは走る、ペースを上げるところは上げる、そういったことを一人一人が自分に言い聞かせてやり切ることが今後は重要になる。それを80分間続けるのはなかなか難しいが、それができなければ上にはいけない」

──前節一緒にプレーしたスーパー15組（田中と堀江）がいなかったが、違いを感じたか？

「今日はあんまり感じなかったですね。それよりも、彼らがいないことでチームのスタンダードが下がると思われたくないという気持ちがあったと思う」