13節 マッチサマリー(トヨタ自動車 31-24 NTTドコモ)

トヨタ自動車ヴェルブリッツ 31-24 NTTドコモレッドハリケーンズ
【week13/2013年1月6日(日)/京都・京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場】

本日の第2試合は最後まで勝敗の行方が分からない接戦となった。
惜しくもプレーオフ進出を逃したトヨタ自動車はワイルドカードトーナメント2回戦に向けて最終節を戦う。一方、NTTドコモは第12節で初勝利したままの勢いで連勝を狙う。この試合でトヨタ自動車に「京都ゆかりの選手」が6名登録された。

NTTドコモのキックオフで試合開始。前半10分、先制点を挙げたのはNTTドコモ。ゴール前右中間ラック右サイドを左FLスティーブン・セテファノが飛び込んでトライ(0-5)。GをSOハミッシュ・ガードが決めて0-7とする。
一方トヨタ自動車も17分、10mL中央ラックから左へ展開、右WTB遠藤幸佑が相手ディフェンスラインを大きく突破し、左PR吉田康平・左WTB和田耕二に繋ぎポスト左下へトライ(5-7)。Gを地元出身SO文字隆也が決め7-7の同点とする。同じくトヨタは25分、10mL中央でパスが乱れるが、FB水野弘貴がカバーから一気に独走し、ポスト下へトライ(12-7)。GもSO文字隆也が決め14-7とリードを広げる。

このまま前半終了と思われた40分、NTTドコモがゴール前左ラックの左サイドを右FL川田涼が飛び込みシーズン初トライを挙げる(14-12)。Gを難しい角度からSO ハミッシュ・ガードが決め14-14の同点で前半を折り返した。
トヨタ自動車は序盤からパスミスでチャンスを逃す場面が目立った。対するNTTドコモは前半終了間際に同点とし、勢いに乗る。

後半2分、トヨタ自動車はゴール前右中間ラックから右へ展開。SH麻田一平から右WTB遠藤幸佑に繋いでゴール右隅へトライ(19-14)。Gも決まり21-14とリードする。
NTTドコモも後半8分に22mL中央ラックから左へ展開し、右WTBキャプテン平瀬健志がゴール左隅へトライ(21-19)。GをSOハミッシュ・ガードが決め、21-21で再び同点とするとNTTドコモへの大声援が競技場に響き渡った。

22分、トヨタ自動車は自陣ゴール前ラインアウトから後半出場の右LOアピ・ナイカティニが抜け出し10mLまで持ち込む。右サイドへ大きく展開し、地元出身のFB水野弘貴にボールが渡り、本日2本目のトライを挙げた(26-21)。
Gも決まり28-21となる。
後半38分トヨタ自動車は勝利を確実なものとする為、22mL中央での相手ペナルティーからPGを決めて31-21とした。
決して諦めないNTTドコモは後半ロスタイム、リーグ戦の順位を左右する大切なPGを22mL右中間からSOハミッシュ・ガードが決めて31-24としノーサイド。
マン・オブ・ザ・マッチはトヨタ自動車FB水野弘貴が選ばれた。

後半のトヨタ自動車はセットプレーやパスが安定し、本来の強さが光った。NTTドコモも最後まで粘り強いプレーが随所に見られた。

会見ダイジェスト
NTTドコモレッドハリケーンズ

■NTTドコモレッドハリケーンズ
高野一成へッドコーチ

「関西で多くの声援をいただく中、クロスゲームができた事をうれしく思う反面、終盤失速した所に弱さがある。今シーズンを振り返っての課題だと思います。その点は今後の入替戦への課題とし、残留できるよう立て直します。リーグ戦にご声援いただき有難うございました」

平瀬健志キャプテン

「ファンの皆様にご声援いただき力になりました。今シーズン関西の地で勝利していなかったので、何とか勝って入替戦を迎えたかったのですが、同点からターンオーバーされてしまいました。残り1ケ月で立直しを計ります」

──入替戦に向けては?

高野へッドコーチ
「第11節まではリアクションが悪く、本来の動きが出なかった。基本のリアクションレベルを上げていくことが大切。今日もエンジンがかかるのが遅かった。相手のブレイクダウンが早く、今後はしっかりキープすることを心掛けたい。この2戦である程度の手ごたえはあったが、もっとレベルアップを目指したい」

──入替戦まで少し時間があるが、コンディション調整は?

平瀬キャプテン
「前節から良い流れで来ているので、その流れを失わないよう、練習でも激しくしていく。ケガの選手も返ってくるので残り1ケ月しっかりと調整して行きたい」

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

■トヨタ自動車ヴェルブリッツ
廣瀬佳司監督

「最終節で今までの集大成と思いましたが、地域が奪えなかったり、単純なミスが出てしまった。やってきたことをやろうとしたが、全体的にも自分達のプレーができなかった。しっかりと修正してワイルドカードに臨みたい」

菊谷崇ゲームキャプテン

「年明け1試合目で自分達のリズムが作れなかったが、試合の中でしっかりとプレーできた部分もあり、前向きにコミュニケーションを取りあった。交替した選手も起爆剤となり良いプレーができた」

──相手の出足が良かったが、プレッシャーはあったか?

廣瀬監督
「相手は近場のディフェンスが良かった。それに対してトヨタは負けずにスペースを作ったが良い場面で取りきれない所があった」

──今シーズンの全体評価は。

廣瀬監督
「フィジカル面を目標に掲げていたが思ったプレーができなかった。得点しきれない所が多々あるので、どのようなチームに対しても対応できようにしたい。トップリーグ上位を目指して来季に備えたい」

──ワイルドカードに向けての具体的な修正点は?

廣瀬監督
「今までやってきたことをしっかりとやるだけです」

菊谷ゲームキャプテン
「色々反省点はあるが、いつも通り積み重ねて行きます」

(広報担当:前田武史・京都協会)

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