ファーストステージ・第1節 マッチサマリー(神戸製鋼 28-26 NEC)
![]() 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 28-26 NECグリーンロケッツ ファーストステージ・第1節 プールA 神戸製鋼は2年連続で地元神戸で開幕を迎える。ユニバー記念競技場は黒雲に覆われる中、NECの先蹴で試合が始まる。 9分NEC陣の10m付近で得たPGチャンスをSO山本が決め3-0と先制するも、激しい雨の中でボールが手につかず、NECに逆襲を許す。 雨中戦の定石通りFWを中心に突破を図る神戸製鋼と、果敢にBK展開を試みるNEC。 後半早々、神戸製鋼がキックラッシュからチャンスをつかみ、13番CTBフーリーが右隅にT(G不成功18-17)、神戸製鋼が一旦逆転するも、7番FLラトゥを使ったライン攻撃とSOウェブ、12番CTB田村の硬軟交えたアタックで翻弄するNECは4分、8分とPGを決め、突き放す。(18-23) 10分にハイタックルから得たハーフウェイラインでのPGを、SO山本が鮮やかに決めた時点からFWの動きにリズムが生まれ、少しずつ神戸製鋼にゲームの流れが変わる。 ハンドリングミスやセットプレーに不安定さが目立った神戸製鋼に対し、堅実なプレーのNEC。しかし逆の目となったスコアは、均衡するチーム力の上に、個々のDF力が僅かの違いを生んだ結果であった。 ![]() ![]() ● 記者会見ダイジェスト ● NECグリーンロケッツ ![]() グレッグ・クーパーヘッドコーチ(右)、浅野良太キャプテン グレッグ・クーパーヘッドコーチ 「悪天候の中、前半は風下ながらいいプレッシャーをかけることができた。風上の後半に期待したが、風が止みプランが狂った。 浅野良太キャプテン 「3月から約6ヶ月、充実した準備を進め、今日もシーズンスローガンである‘NO LIMIT'をプレーヤーは体現してくれたが、反則という規律の乱れで2点足りなかった。 ──後半のトライ後、SOウェブをFBへポジションチェンジしたが。 クーパーヘッドコーチ 「プレーヤー間の判断。ベンチワークではない」 ──スクラムで反則が多かったようだが。 浅野キャプテン 「アングル、コラプシング等いくつかの事象をペナライズされた。トップリーグは試験ルール改定後、世界でも最初に適用されるリーグであり、まだレフリー、プレーヤーとも手探りの段階。 ──スクラムにおける神戸製鋼のプレッシャーが原因か。 浅野キャプテン 「レフリーからの見え方だろう。相手からのプレッシャーではない」 ![]() ![]() 神戸製鋼コベルコスティーラーズ ![]() 苑田右二ヘッドコーチ(右)、伊藤鐘史ゲームキャプテン 苑田右二ヘッドコーチ 「雨中で意図通りのプレーはできなかったが、4ポイント獲得のいいスタートが切れ、嬉しく思う。次節に向け、しっかり修正していく」 伊藤鐘史ゲームキャプテン 「NECの鋭いDFに苦戦した。ボールアウトがワンテンポ速すぎて、BKとタイミングが合わなかった。エリアマネジメントも巧くできず、ラインアウトでもNECのプレッシャーに遭い、主導権が握れなかった」 ──パスミスが目立ったが。 苑田ヘッドコーチ 「NECの低いタックルで焦り、ブレイクダウンの場面で優位を保てなかった」 ──SO山本の活躍が光った。 苑田ヘッドコーチ 「WTBナドロがセットプレーから仕掛けてくることを分析済みだったので、DFの強い山本を起用した。接戦で大事なキックを決めてくれたことも良かったが、低いタックルでゲインさせなかったことも大いに評価したい」 ──リーグ最高身長208cmベッカーのデビュー戦だったが。 苑田ヘッドコーチ 「本人は全然‘アカン'と反省している(笑)。今週の練習でしっかりレギュラー争いしてもらう」 ──今日の総括を。 苑田ヘッドコーチ 「NECのプレッシャーに、セットプレーで安定感を欠き、アタックゾーンでしっかり攻撃できず、前半は苦戦した。後半我慢の甲斐あり、エリアを回復し修正できた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
(記事:廣島治 写真:長谷川昭男 広報担当:廣島治) (この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます) |