ファーストステージ・第1節 マッチサマリー(トヨタ自動車 21-18 豊田自動織機)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 21-18 豊田自動織機シャトルズ ファーストステージ・第1節 プールA 地元アイドルグループやSKE48メンバー出演のイベントもあり、スタジアム全体が盛り上がりを見せるなか、トヨタ自動車ヴェルブリッツのキックオフによって試合が開始された。試合序盤から両チーム共に接点が激しい試合となった。 その均衡を破ったのが豊田自動織機シャトルズ。前半7分センター左スクラムより右に展開。SOジェラード→WTB朝見とつなぎ、朝見がキックを蹴り相手と競り合いながらもトライ。0-5と豊田自動織機がリードする。その後もトヨタ自動車が攻め込むも豊田自動織機も粘り強いDFでトライを許さない。 前半18分豊田自動織機が自陣22mL付近でペナルティーを犯しトヨタ自動車SOマッキンタイアーが冷静にPGを決め3-5とする。豊田自動織機も前半21分、トヨタ自動車のペナルティーからショットを選択し、敵陣10mL付近からSOジェラードがPGを成功させ3-8とする。その後23分トヨタ自動車も展開し後一歩でトライというところまでいくが、インゴールでミスを犯しトライとはならなかった。それからも幾度となくトヨタ自動車は攻め続けるも、なかなかトライできない。しかし、トヨタ自動車は豊田自動織機にプレッシャーを与え続け豊田自動織機のペナルティーを誘う。前半33分豊田自動織機のペナルティーからショットを選択しSOマッキンタイアーがPGを決め6-8とし、前半を終了する。 後半は開始直後、豊田自動織機が流れをつかみ敵陣深く攻め込む。後半5分トヨタ自動車のペナルティーからPGを選択。SOジェラードがこれを決め、6-11とする。その後は両チームともミスが目立ち、一進一退の攻防が続く。後半20分センター右中間ラックから豊田自動織機CTBヴァカが抜け出し、キックを蹴りWTB朝見がキャッチしトライ。コンバージョンキックも成功し6-18とさらにリードする。後半25分には、キックチャージからトヨタ自動車がチャンスを作るも後一歩のところでトライをとり切れず、豊田自動織機SOジェラードのキックによって陣地を挽回されてしまう。 だが、後半33分トヨタ自動車はラックを重ね、相手陣内22mLから20番SH麻田→16番HO川西が飛び込みトライ。その後も流れはトヨタ自動車。36分敵陣22mL中央ラックからSH麻田→12番CTBシリベヌシィがトライ。18-18としたところで、後半40分トヨタ自動車がPGを選択し21番SO黒宮がこれを決め、21-18でヴェルブリッツが劇的な逆転勝利を収めた。(石澤 一輝) ● 記者会見ダイジェスト ● 豊田自動織機シャトルズ 田村誠監督(左)、神谷享志キャプテン 田村誠監督 「良いチャレンジができて素晴らしいスタートをきることができた。選手は本当に頑張っていた。このようなゲームを重ねてチームのレベルを上げて次に繋げていきたい。時間やエリアマネジメントを全員が理解してコントロールできていたが、ラスト10分、フィットネスが足りなかった。トヨタ自動車のリザーブ選手を止めることができなかった」 神谷享志キャプテン 「前半も後半も内容は良かったと思う。選手はモチベーションを非常に高く持ってゲームに臨めた。コンタクトプレーも互角以上にできていた。最後は走れていなかった。格上の相手にここまでやれたことはチームの自信になる」 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 廣瀬佳司監督(左)、上野隆太キャプテン 廣瀬佳司監督 「もっとアタックをしたかったが、セットプレーでミスが重なりフェーズを重ねることができなかった。そのためリズムに乗ることができなかった。最後まで自分たちのプレーをしようと努めたことが逆転に繋がったと思う。遠藤、彦坂のカウンターアタックでリズムが出てきた。次節のサントリー戦までに修正、調整をしてチャレンジしたい」 上野隆太キャプテン 「地元でトヨタダービーができたことが嬉しい。多くのファンに来て頂き感謝している。ゲーム内容はあまり良くなかった。ミスが多く出てしまい、自分たちがやってきたことができなかった。その中でも勝利できたことは非常に意味がある。さらにシャトルズのディフェンスが非常に良かった。前に出る圧力があり、自分たちがなかなか前に出ることができず苦労した。次節までにしっかり調整してサントリーに挑みたい」 マン・オブ・ザ・マッチには、豊田自動織機シャトルズから朝見力弥選手が選ばれた
(記事:石澤一輝 写真:清水良枝 広報担当:進藤剛) |