ファーストステージ・第5節 マッチサマリー(東芝 17-33 ヤマハ発動機)

東芝
ブレイブルーパス
東芝ブレイブルーパス
17 合計 33
10 前半 5
7 後半 28
0 勝点 5
18 総勝点 21
ヤマハ発動機
ジュビロ
ヤマハ発動機ジュビロ

東芝ブレイブルーパス 17-33 ヤマハ発動機ジュビロ

ファーストステージ・第5節 プールB
2013年10月6日(日)14:05キックオフ/岩手・盛岡南公園球技場

風上の東芝ブレイブルーパスがキックオフ。
スタートから相手ボールに仕掛けるヤマハ発動機のジャッカルが光る。一方、確実なプレーで勇猛果敢に攻める東芝は、LO大野均の突進でヤマハ発動機をゴールラインにくぎ付けにして、今か今かとトライを狙う。しかしヤマハ発動機PR田村義和のナイスディフェンスでしのぐと、今度は自陣ペナルティから速攻をしかけてFB五郎丸歩が抜け出して、今度はヤマハ発動機がトライを狙うという、一進一退の見逃せない攻防。

拮抗した立ち上がりだったが、東芝FB立川剛士がチャンスをつくりヤマハ発動機FB五郎丸のタックルを受けながらSH吉田朋生にパスを通してトライ。捨て身のつなぎで先制した東芝はSOデイビッド・ヒルのゴールも決まり前半20分7-0。
その後、ヤマハ発動機が25分にPGショットを狙うも外れたところ、お返しとばかりの東芝のPGが決まり、28分に10-0とリード。
追いかけるヤマハ発動機。スクラムワークでペナルティをとられるが、めげずにターンオーバーしてアタックをしかけダイナミックにボールを展開。つなぎにつないで最後はSO大田尾竜彦のキックパスをWTB田中渉太がランニングキャッチしてそのままインゴール隅へトライ。ゴールは成らないが、10-5としてハーフタイムへ。

後半、風は止んでヤマハ発動機にメリットがなくなったかと思いきや、がつがつボールを取りに行き、そこから鮮やかなライン攻撃でWTB徐吉嶺が走りきって電撃トライ。FB五郎丸のゴールも決まり後半2分に10-12と逆転に成功。
それからは攻めるも守るも激しいデッドヒート。どちらも絶対に負けたくない熱い攻防が続く中、ゴール前ラインアウトからモールに盛り込んだ東芝PR三上正貴がトライ。SOヒルのゴールも決まり18分17-12と再逆転。

どちらに転ぶか予断を許さない激戦模様に、スタジアムも固唾をのむ中、均衡を破ったのはヤマハ発動機。HO日野剛志はじめFWもラインにからみ、BKもブレイクダウンにからむという選手一人ひとりの獅子奮迅が、チームの勢いをさらにアップさせる。22分のショットを外しても、その後のドロップアウトから攻め入り、24分にCTBマレ・サウのトライで逆転。28分にはFB五郎丸、37分にはダメ押しでFL三村勇飛丸と連続トライ。ゴールもすべてFB五郎丸が決めて、終わってみれば17-33のニアダブルのスコアでヤマハ発動機が、7季ぶりに強敵東芝に勝利した。マン・オブ・ザ・マッチはSO大田尾竜彦選手が受賞。


● 記者会見ダイジェスト ●

東芝ブレイブルーパス


和田賢一監督(右)、望月雄太ゲームキャプテン

和田賢一監督

「東芝の今年のテーマは『ワンモアステップ』で、年々レベルアップして新しいチームにする事でした。今日はヤマハ発動機さんのほうが我々よりもいい試合をやった事につきると思います。今日の反省を次のパナソニック戦までに修正していきたいと思います」

望月雄太ゲームキャプテン

「今日は東芝らしいラグビーをしたかったが、ヤマハ発動機さんにうまくディフェンスされ、できなかったと思います。今日の負けをマイナスに考えず、しっかりと課題を見つめプラス思考で次のパナソニック戦に向かいたいと思います」

──特に敗因としてはどんな点が?

和田監督

「ヤマハ発動機さんのほうがブレイクダウンが強く、低く入っていた事です。2人目3人目の入りが東芝よりも早かった点です。でもこれで全て終わったわけではないので、残り試合を東芝らしい戦いをして、ぜひ上位で2ndステージに進みたいと思います」


ヤマハ発動機ジュビロ


清宮克幸監督(右)、三村勇飛丸キャプテン

清宮克幸監督

「今日勝てば1stステージ1位通過の可能性がある試合だったので、意義ある勝利だったと思います。7年ぶりの東芝さんからの勝利を素直に喜びたいと思います。今日は選手のスピリットがとても良かったと思います」

三村勇飛丸キャプテン

「1stステージ1位通過に繋がる勝利に喜びたいです。今日は自分達から崩れて失点するプレーがなかったと思います」

──パナソニック戦で課題となったスクラムが改善されましたが。

清宮監督

「パナソニック戦で完敗だったスクラムをこの約1カ月で改善できました。強い東芝さんも何度も押し込む場面を見せられたのは自信になりました。今年は後半までしっかり粘れていると思う。これも日々の積み重ねがあってこそ」

──去年の4強に勝ち・引き分けと好結果だが。

清宮監督

「これが去年までのシステムなら申し分ないのですが、今年は2ステージ制ですから、まだまだこれからです。もう1回強いところと闘うのでとにかく勝つために努力します。今日の試合は何かが変わる試合だったと思います」

──岩手のファンに一言。

清宮監督

「このトップリーグの試合をもっと沢山の高校生にみてもらいたい。花園予選前の日程で難しいかもしれませんが、うまく日程を調整していただければと思います」

三村キャプテン

「僕も高校生の時トップリーグの試合を見て、ラグビーをもっとうまくなりたいと思いました。ぜひ年に一度のトップレベルの試合ですから、学校の先生・監督さん、高校生に試合を見せてあげて下さい。お願いします」


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