ファーストステージ・第6節 マッチサマリー(NTTコミュニケーションズ 41-19 九州電力)
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 41-19 九州電力キューデンヴォルテクス 1stステージ・第6節 プールA 3連勝と勢いに乗るNTTコムにとっては1stステージでのTOP4に残るためには負けられない一戦。 前半、NTTコムのキックオフで試合開始。 その後、お互いに攻撃に糸口が見いだせないまま迎えた27分、NTTコムは相手の反則で得た相手ゴール前でのスクラムからNo.8トッド・クレバーが右サイドを突破し右中間にトライ。 後半、九州電力のキックオフで試合再開。 粘りを見せたい九州電力は25分、相手22m付近のモールから左に展開。右CTB黒木孝太が相手ディフェンスを交わし左スミにトライし、26-12とする。 しかし36分、NTTコムはハーフライン付近から右CTBマット・サンダーズが右スミを抜け出し約35m独走。ゴール前で相手ディフェンスを交わし右スミにトライ(ゴール)、36-19とする。さらに試合終了間際の39分には、自陣10m付近のスクラムから相手ボールをNTTコム左FL山下弘資がインターセプトし独走、左スミにトライし、41-19となったところでノーサイドとなった。 この結果、NTTコムは勝点5を加え、総勝点19として最終戦で2ndステージグループA進出を決められるか注目が集まる。 尚、マン・オブ・ザ・マッチには、NTTコムSH鶴田諒が選ばれた。 ● 記者会見ダイジェスト ●
九州電力キューデンヴォルテクス 平田輝志監督(右)、松本允キャプテン 平田輝志監督 「今日はありがとうございます。セカンドステージで下位グループが決定し、とにかくディフェンスの固いNTTコムさん相手に自分たちのスタイルを、プレッシャーなく思い切りチャレンジしようと臨みました。アタックでは意図したアタックができ掴んだものもありましたが、ディフェンスで簡単に失点するケースがあり、新たな課題が見つかりました。次週、豊田自動織機戦に向けてチームとしてどれだけ修正していくかが大切です」 ──下位グループに決まったことによるモチベーションは? 「うちは目の前の1試合、1試合を戦うのがスタイルで、下位グループに決まったのは残念でしたが、練習する選手たちの雰囲気に変わりはなく目の前の試合に集中し、良い練習ができていました」 ──とらえた課題の克服方法は? 「ディフェンスは正直に言って良い色を出せたと思っています。ああいう前へ出るディフェンスだからこそ、綻びが一瞬でもあってはいけません。ディフェンスし続ける精神的な強さとフィジカル、フィットネスが必要です。今日も、ブレイクダウン周りの一瞬の綻びで獲られたことは残念でした。今のディフェンスを長く続けることを目指して、ファーストステージ最終戦に臨みたいと思います」 松本允キャプテン 「ありがとうございました。セカンドステージでの下位グループに決まったけれども、次の試合とセカンドステージにつなげるため、思い切りチャレンジしようと臨みました。自分たちのミスやNTTコムさんのプレッシャーの下、思い通りの時間がなかなか長く得られず、いろいろと課題が見つかった試合でした。次節の豊田自動織機戦で、ファーストステージでの課題を克服したいと思います」 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 林雅人監督(右)、友井川拓キャプテン 林雅人監督 「こんにちは。残り2試合で大変な混戦になって、何とかトップ4に入りたい、とにかくポイントが欲しいので、トライを獲りに行きたいと準備してきましたが、そう簡単には行きませんでした。しかし、何とか5ポイント取れたのは大きかったと思います。良い練習ができて、勢いがあります。(次節の)強い神戸製鋼さん相手にしっかり準備していきたいと思います」 ──修正すべき点は? 「ディフェンスではまって、タッチラインに攻めていたのを、自分たちで修正できるようになりました。最初は受けに入ってしまいましたが、局面で負けなかったのが良かったと思います。選手の能力には敬服しています」 ──長年の師弟関係のエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチの病気について? 「すごく長い付き合いで、エディーさんから教わったのは、技術もあるが、夢を叶えるために人生の時間をどう使うかということです。朝早くからハードワークしてきて、さらに、慶應義塾大学の分析もしっかりしてくれました。ああいう激務で、自分を粉にされたことも原因としてあったのではないかと感じています。そんな人に神様は悪いことはしないと信じています」 友井川拓キャプテン 「お疲れ様です。まず、ファンの皆様、チームメイトの前で勝つことができて、嬉しく思っています。立ち上がり、九州電力さんの前へ出るディフェンスにつかまってしまいましたが、試合の中で修正できたのは何より収穫だったと思います。とにかく、ファーストステージ残り1試合、良い準備をしていきたいと思います」 マン・オブ・ザ・マッチはNTTコミュニケーションズシャイニングアークス、SH鶴田諒選手
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