ファーストステージ・第6節 マッチサマリー(近鉄 17-26 ヤマハ発動機)
ファーストステージ・第6節 プールB 今シーズン、ファーストステージも第5節を終え、ここまで2勝3敗勝ち点12で4位の近鉄ライナーズ、対して、1分けを挟んで4勝、勝点21でプールBの首位を走るヤマハ発動機ジュビロ。この試合で一気にセカンドステージグループA進出を決める意気込みのヤマハ発動機と、一方、ヤマハ発動機に一泡吹かせてセカンドステージグループAを目指したい、負けられない近鉄の一戦。 前半、風上を取った近鉄のキックオフで試合が始まる。今日の近鉄は序盤から気合が入り、早々のヤマハ発動機の攻撃を凌ぐと、3分、ヤマハ発動機のゴール前の反則をきっかけに、ゴール前5m中央ラックからNo.8ラディキ・サモがトライ、ゴールキックもSO重光泰昌が決め7-0と試合が動く。 近鉄もヤマハ発動機もディフェンスが堅く互いに得点を挙げられない中、ヤマハ発動機は近鉄ゴール前に迫ると近鉄の反則に、18分、FB五郎丸がPGを決め7-10と引き離しにかかる。 前半の終盤に差し掛かり、近鉄は自陣から左WTB松井寛将がラインブレイクし、No.8サモがゴール前まで持ち込み、ラックから出たボールをSO重光が先ほどのお返しとばかりにインゴールにキックすると、右WTB李陽がデッドボールラインの寸前で押さえ再逆転、SO重光がゴールを決め17-10とする。ヤマハ発動機は43分、FB五郎丸がPGを決め17-13の僅差で折り返す。 後半、ヤマハ発動機のキックオフで試合が再開、一進一退の攻防が続く中、10分ヤマハ発動機はゴール前15mラインアウトをターンオーバー、右展開しFB五郎丸がラインブレイク、ラックから折返し左LO大戸裕矢がトライ(ゴール)、17-20と再逆転のシーソーゲームとなる。 ● 記者会見ダイジェスト ●
近鉄ライナーズ 前田隆介監督(左)、森田尚希ゲームキャプテン 前田隆介監督 「ホーム花園で勝つための準備をしてきたが、ペナルティが多く、結果80分間辛抱しきれず、辛抱したヤマハのほうが上だった。最後のプール戦がまだ残っているのでしっかり東芝戦の準備をしたい」 森田尚希ゲームキャプテン 「自分達のペナルティが多くリズムを崩した。オフェンスでもディフェンスでもプレッシャーを与えてプラン通りにいっていたが、我慢できず冷静さをなくしたゲームだった。崩されたと感じなかったが、自滅していた」 ──いい感じで試合を進めていたが、熱くなった原因は? 森田ゲームキャプテン 「昨年最後のゲーム(ワイルドカード2回戦)で負けている相手なので、ここで精算しようと言っていたが、意気込み強く悪い意味で熱くなり過ぎたことが多かった。試合中にラグビー以外でエキサイトして冷静さが無かった」 ──バックスが後ろに行くことが多かったが? 森田ゲームキャプテン 「バックスはボールを展開していこうとボールを動かしていたが、最後のボールが繋がらず後ろにいってしまった。個々のスキルミスだと思う」 ヤマハ発動機ジュビロ 清宮克幸監督(左)、三村勇飛丸キャプテン 清宮克幸監督 「この2シーズン、近鉄に勝てて良かった。今日は、バックスプレーヤーのスキルミス、判断ミスが多い中、ディフェンスがしっかりできていたので勝利できた。 三村勇飛丸キャプテン 「先週の東芝戦に勝ってステップアップしていたと思ったが、自分達のプレーができず苦しい戦いだった。が、良いディフェンスができて良かった」 ──ディフェンスでブレイクダウンの局面では優位だったと思うが? 清宮監督 「一人目が勝っていたので、二人目、三人目が入れた。一人目が入れなければ勝てない」 ──五郎丸選手のキックが良かったが、評価は? 清宮監督 「今年は負けている試合でも毎々入れている。いつか外れて負けることもあるかもしれないが、今シーズンは厳しいところでも入れてくれているので信頼している」 ──キャプテン、負傷の状態は? 三村キャプテン 「前半に首を痛めましたが問題ないです」 ──日本代表に選ばれた堀江選手とバックアップメンバーに選ばれた徐選手についての感想は? 清宮監督 「堀江は、今日も接点でも強いし勝っていた。徐は、今日は目立たなかったが他の選手が持っていないものを持っているので、ジャパンでも活かしてもらえれば良いと思う」 マン・オブ・ザ・マッチはヤマハ発動機ジュビロ、五郎丸歩選手
(記事:蜷川善夫、山林右二、玉川育夫 写真:長谷川昭男 広報担当:村島博) (この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます) |