ファーストステージ・第6節 マッチサマリー(クボタ 16-12 リコー)
ファーストステージ・第6節 プールB ピッチの新発田市五十公野公園陸上競技場は、4年前の第64回国民体育大会「トキめき新潟国体」ラグビーフットボール競技のメイン会場。地域はラグビーの盛んな土地柄で、お孫さんを連れて訪れる観客の方もたくさん見ることができた。当日は全国高校ラグビー大会新潟県予選の開会式や、関東社会人2部リーグの試合(新発田のクラブチームTRYMU R.F.C BREAKERS 対 JRC)が、この試合に先立って行われた。 上位進出への生き残りをかけた重要なゲームは、両チームの意地がぶつかり合うタフな展開となった。 重苦しいゲーム展開が続く。キックで両チームが陣地を行ったり来たりする中、38分、クボタは、リコーの反則で得た相手陣22m中央でのPGをSO立川理道が決め、3-7として前半終了。 後半、照明が点灯する。冷たい雨の中、引き続き半袖ジャージで黙々と任務に当たったマッチオフィシャルにこの場を借りて感謝したい。 リコーもフォワードの優位を生かしてクボタ陣内で波状攻撃を仕掛ける。16分、ゴールポスト下まで攻め込むが、クボタのしつこいディフェンスにたまらずノットリリースザボール。その後もクボタ陣で戦うが、ボールが手に付かず、ゴールを陥れることができない。 この時間帯から、ボールが動きはじめた。30分、クボタゴール前5mのラインアウトから、リコーがモールでゴール前に迫るが、痛恨のノックオン。だが、リコーは攻撃の手を緩めない。36分、クボタ陣ゴール前5mからのスクラムで、リコーが再三攻め込み、プッシュオーバーから右に振って、20番ロイ・キニキニラウが右隅にトライ(ゴール不成功)。12-13に迫る。しかし、ノーサイド直前、リコー陣10mのスクラムでリコーが痛恨の反則。SO立川が慎重にPGを決め、16-12でクボタが辛くも勝利を収めた。マン・オブ・ザ・マッチは、キック主体のゲームの中で、キックによるスコアを全て決めた、クボタの立川理道に贈られた。 リコーは、終始フォワードが優位に試合を進めたが、ゴール前の「あと1m」が遠く、スコアを重ねることができず、SH池田渉のトップリーグ100試合出場に花を添えることができなかった。一方、クボタは、後半途中からゴールを背にする展開が続いたが、少ないチャンスをうまく得点に結び付けてしのぎきった。 |