ファーストステージ・第7節 マッチサマリー(サントリー 34-13 NTTドコモ)

サントリー
サンゴリアス
サントリーサンゴリアス
34 合計 13
10 前半 10
24 後半 3
5 勝点 0
30 総勝点 10
NTTドコモ
レッドハリケーンズ
NTTドコモレッドハリケーンズ

サントリーサンゴリアス 34-13 NTTドコモレッドハリケーンズ

ファーストステージ・第7節 プールA
2013年10月26日(土)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場

ファーストステージ第7節、プールA暫定1位のサントリーサンゴリアスvs暫定6位のNTTドコモレッドハリケーンズの一戦は雨の秩父宮ラグビー場で行われた。
同日の第1試合はファーストステージ唯一、無敗だったヤマハ発動機がキヤノンに敗れて波乱含みなだけに第2試合も目が離せない。

前半はNTTドコモのキックオフで試合が始まった。
12分、サントリーのオーバーザトップの反則で得たPGをNTTドコモSO10茂木が右25mから決め、0-3。試合が動き始めた。

17分、ラインアウトのモールからFL6スミスがサイドをついてクロスして入ってきたSO10ピシにボールが渡り左サイドのインゴールに飛び込んで両チーム初トライをあげて逆転し、CTB13ニコラスがGを決めて 7-3。
19分、トライ後のキックオフをサントリーがキープしていたが、出したボールをNTTドコモSO10茂木がインターセプトしてWTB14才口にパスし中央にトライ。SO10茂木がGを決めて再逆転、7-10。
30分、NTTドコモの正面20m付近のペナルティをサントリーCTB13ニコラスが決めて10-10の同点で前半を終えた。

後半はサントリーのキックオフで始まった。
18分、サントリーのペナルティで中央50mのPGをNTTドコモFB21フィルヨーンが決めて10-13と勝ち越す。
23分、左サイド5mのスクラムでサントリーNo.8竹本がスクラムサイドをついて左スミにトライ。難しいGをCTB13ニコラスが決めて再々逆転、17-13。
26分、NTTドコモのCTB12衛籐が反則の繰り返しシン・ビンにより10分間の退場。

29分、NTTドコモが正面10m付近でペナルティを犯してCTB13ニコラスがPGを決め、20-13。
34分、中央右サイドのラックから左に展開してサントリーWTB23塚本が左サイドにトライをあげ、CTB13ニコラスがGを決めて27-13。
42分、ずっとNTTドコモが攻め続けていたが、ラックのボールをサントリーがジャッカルしてボールを左へ展開。WTB23塚本に渡って3人交わして中央にトライをあげ、CTB13ニコラスがGを決め34-13でノーサイドとなった。

サントリーは最後の10分で2トライを取りNTTドコモを突き離して勝点5を積み上げたが、試合内容はまだまだ改善の余地があり、1ヶ月の間に立て直してセカンドステージを迎えたいところ。
また、NTTドコモはタックルでサントリーを止めていただけに、そこからの次の展開を模索してセカンドステージのグループBで上位を狙いたい。
(奥山禎晴)


● 記者会見ダイジェスト ●

NTTドコモレッドハリケーンズ


下沖正博ヘッドコーチ(右)、吉岡宏樹キャプテン

下沖正博ヘッドコーチ

「ファーストステージの最後の試合であり、チャレンジャーとして臨みました。ひたむきなプレーに加え、下にタックルに入るようにしたことから、前半は相手のミスを誘って有利に試合展開することができました。後半は、サントリーの攻勢が強く点差が広がってしまいました。セカンドステージに向けて頑張っていきます」

──セカンドステージに向けての抱負は?

「去年、一昨年と経験した入替戦をまず回避することですが、ワイルドカードにもチャレンジしたいし、目線を上げて臨みます」

──具体的には?

「今まで、ディフェンスにフォーカスしてきましたが、セカンドステージでは強豪が多いので、アタックにおいてもどこからでも攻めることができるようにしていきたい」

吉岡宏樹キャプテン

「ファーストステージの最後として、チャレンジャーとしてタックルに力を入れて臨みました。試合後半はシンビンで人数が減り厳しい状態になり、サントリーさんにやられてしまいました。セカンドステージはさらに頑張っていきます」

──相手に通用した部分、通用しなかった部分は?

「サントリーさんは、ボールに対するコンテストがすごいです。その中でも低く入ってドライブしていくところなどは通用したと思います」

──前半から後半の途中まで、良い試合展開でしたが?

「(ファーストステージ序盤は)開幕二連勝でいけるかなと思ってしまい、(3節の)神戸製鋼戦では相手の強いコンテストを受けてしまいました。今日は、チャレンジャーらしく、もっとアグレッシブなところを出せたと思います」


サントリーサンゴリアス


大久保直弥監督(右)、真壁伸弥キャプテン

大久保直弥監督

「自分たちがやろうと思っていた部分とできなかった部分とありますが、今日はやろうとした部分の50-60%しかできませんでした。練習では期待したところができていましたが、NTTドコモさんの積極的なプレーでできなかったところもあり、トップリーグらしい激しい試合でした」

──前半相手が良くてリードできなかったが、後半良くなった理由は?

「ハーフタイムに接点での二人目の入りを修正するよう指示しました。アタックでの10番とFWのリンケージは単調すぎて、相手にとってディフェンスしやすかったかもしれません」

──復帰出場の小野澤選手については?

「悪くした肩の調子ですが、上手くコントロールしながらプレーしていました。今日のケガの状態は不明ですが、若いメンバーとシニアメンバーの調子を注意深く見守っていきます」

──塚本選手については?

「塚本選手は、元々15番の選手で13番にチャレンジさせたりしていますが、今日はWTBとしても良かったと思います」

──長友選手については?

「長友選手は鼻息も荒く、その優れたフィジカルから試合にインパクトやプレーにバリエーションを与えることができる選手です」

──どのような準備でセカンドステージに臨むのか?

「前半ケガ人が出たことや12月からフィジカルなゲームが増えることを念頭に対応していきます。セットピース、スクラム、ラインアウトに力を入れていきますが、去年より今年のほうが仕上がっているのでゲームに活かせるよう練り直します」

──選手は休養するのか?

「日本代表は明日から強化合宿を開始しますし、サントリーからも代表チームに加わっている選手たちがいます。特にサントリーの若い選手には激しい練習を積み重ねながら成長してほしい」

──試合の最後のトライでボーナス点を加算できたことについては?

「意義ある1点です。最後のロスタイムにディフェンスで我慢して取りきったトライは、今後につながります」

──同期で、NTTドコモの箕内選手(NTTドコモ)が出場されたことについては?

「次のワールドカップを目指してほしい。陰ながら応援しています」

真壁伸弥キャプテン

「今日の試合は、今後成長していくうえで良かったと思いますが、試合前半に考えたことをもっと出すべきでした」

──セカンドステージに向けての抱負は?

「最初から自分達のラグビーができるようにしたい」






マン・オブ・ザ・マッチはサントリーサンゴリアス、真壁伸弥キャプテン

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