ファーストステージ・第7節 マッチサマリー(神戸製鋼 33-11 NTTコミュニケーションズ)

神戸製鋼
コベルコスティーラーズ
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
33 合計 11
11 前半 3
22 後半 8
5 勝点 0
24 総勝点 19
NTTコミュニケーションズ
シャイニングアークス
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

神戸製鋼コベルコスティーラーズ 33-11 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

ファーストステージ・第7節 プールA
2013年10月27日(日)14:05キックオフ/広島・コカ・コーラウエスト広島スタジアム

秋晴れとなり、涼しい風が心地よくスタンドを駆け抜けるコカ・コーラウエスト広島スタジアム。トップリーグに先立ち、ラグビースクールを対象としたラグビークリニックやトップキュウシュウAリーグ、マツダブルーズーマーズ vs 中国電力の試合も行われた。

昨日の試合でトヨタ自動車が勝利し、プールAのTOP4を確定。2ndステージ上位グループに進むために残り1枠をかけて直接対決となったこの試合は、神戸製鋼コベルコスティーラーズのキックオフで始まった。

前半7分、神戸製鋼、敵陣ゴール前右サイドでのラック、相手のオフサイドがありPK。10番 森田が落ち着いてゴールを決め、3点先制。
23分、神戸製鋼は中央付近のマイボールスクラムを起点に右に展開。9-10-11-15-14と50mを繋ぎ、最後は13番 フーリーが右中間にトライ。(ゴール失敗) 8-0。
34分、NTTコムは敵陣ゴール前の相手ボールスクラムをターンオーバー。右に展開して密集となり、神戸製鋼No.8マパカイトロの「故意の反則」(モール内でのオフサイド)でPK。NTTコム10番 君島が確実にゴールを決めて8-3。
前半終了間際の40分、中央付近でNTTコムのノットロールアウェイ。遅延行為でさらに10m前進した地点でPKが与えられ、神戸製鋼10番 森田がPGをねらい、11-3として前半を折り返した。

後半3分にNTTコム、自陣22m内右サイドでモールコラプシング。神戸製鋼、森田のPGで14-3。
9分、今度は神戸製鋼が自陣22m内でラックのオフサイド。NTTコム、君島のPG成功で14-6。
詰め寄られた神戸製鋼は後半10分、NTTコムが自陣ゴール前でキック処理をお手玉したところを6番 前川が拾い、後半に1番 安江と交代で出場した17番 山崎に渡ってゴール右下にトライ(G成功)。21-6とすぐさま引き離した。
さらに17分にも神戸製鋼13番 フーリーがこの試合2つめのトライ(G成功)で28-6とし、点差を広げた。

何とかトライを奪いたいNTTコムは後半19分、神戸陣内22mでの相手ボールラックをターンオーバー。9-15と繋ぎ、11番 友井川に代わって後半途中出場の23番 栗原がラストパスを受けて左隅にトライ(G失敗)。26-11とする。
スクラム、ラックとマイボールを獲られていた神戸製鋼だが後半27分、敵陣ゴール前15m、左サイドのラインアウトからモールを押し込んで7番 ブラッキーがトライ(G失敗)し33-11。FWの意地を見せた。
この結果、神戸製鋼のプールA TOP4が確定。マン・オブ・ザ・マッチは神戸製鋼コベルコスティーラーズ、WTB大橋由和選手が受賞した。


● 記者会見ダイジェスト ●

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス


林雅人監督(右)、友井川拓キャプテン

林雅人監督

「セカンドステージ、さらに上を目指して戦いました。勝てば3位、負ければ5位という大事な試合でしたが、神戸製鋼の強さに屈し力負けの感がありました。自分の責任です」

友井川拓キャプテン

「多くのファンの皆様が広島まで駆けつけて下さって大変ありがたいと思います。その前で勝利をお見せしたかったですができず申し訳ないです。また大事な試合を落としたことを残念に思います」

──前半風下の中でうまく戦えたように思うが、今日の成果は?

林監督

「トスに勝って太陽の逆光と風下をあえて取り、ハイパントを多用しました。そこが神戸製鋼の弱点だという判断です。前半終わった段階では風下としては悪くない点差だったと思います。チャレンジャーとして真正面から勝負を挑み、キックではより高い位置で、ディフェンスでは低いところで足を止めることにフォーカスを絞り戦うことしかありません。後半はミスと反則の部分で心のコントロールを失うところがありました」


神戸製鋼コベルコスティーラーズ


苑田右二ヘッドコーチ(右)、伊藤鐘史ゲームキャプテン

苑田右二ヘッドコーチ

「勝つことができてよかったです。(前節の)サントリー戦が糧となりました」

伊藤鐘史ゲームキャプテン

「フィジカルの面で勝ったところが勝因だと思います」

──前半、硬さがあったように思うが?

苑田ヘッドコーチ

「気持ちが前にいったミスはいいと思っています。セットプレーでのミスはハーフタイムで修正できたと思います」

伊藤ゲームキャプテン

「前半節から良いプレッシャーの中でプレーできています。それがチームの底上げになっています」

──ラインアウトのミスが目立ったが、その原因と修正できた要因は?

伊藤ゲームキャプテン

「自分としてはラインアウトよりスクラムの方が課題だと思っています。ラインアウトは放り手(スロアー)とのタイミングが合っていなかっただけです」

──次のステージではさらに厳しい戦いになると思われるが、一番の修正ポイントは?

苑田ヘッドコーチ

「第1ステージの7試合、48人中38人がジャージを着て勝ち抜いてきました。色々なプレッシャーの中、総力戦で戦えているのでチーム全体のレベルアップはできていると思います。勝負所でのミスがゲームを左右するので、自分たちにさらにプレッシャーをかけながら練習していきたいです」


(広島県協会広報 西原 利典)

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