セカンドステージ・第3節 グループA マッチサマリー(神戸製鋼 34-18 トヨタ自動車)
![]() 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 34-18 トヨタ自動車ヴェルブリッツ セカンドステージ・第3節 グループA ファーストステージでは、トヨタ自動車ヴェルブリッツWTB彦坂匡克が、縦横無尽の活躍でトヨタ自動車の快勝(43-10)に導いたカードだが、セカンドステージ2連敗の両チーム。これ以上の連敗はプレーオフ進出が困難となるだけに、ゲーム前から緊迫感が漂う。 神戸製鋼コベルコスティーラーズはクレイグ・ウィングをSOに、フレイザー・アンダーソンをCTBに起用し、ブレイクダウンでの突破を狙う企図がうかがえる。 積極的にボールを動かしセットプレーでも優位に立つ神戸製鋼は、PGチャンスでもスクラムを選択し、トヨタ自動車フォワードを呑み込みにかかる。 前半終了間際に執拗なサイド攻撃からトライを奪取し(G成功24-10)、後半に望みをつないだトヨタ自動車であったが、後半早々の2分、神戸製鋼CTBフーリーのラインブレイクから、FL7前川鐘平がスピード豊かなフォローでポスト真下へトライ(G成功31-10)。このトライでほぼ雌雄を決した。 ![]() ● 記者会見ダイジェスト ●
トヨタ自動車ヴェルブリッツ ![]() 廣瀬佳司監督(右)、上野隆太キャプテン 廣瀬佳司監督 「大差がついたゲームになってしまった。前半20分までのディフェンスミスが最後まで尾を引いた。もっとクイックなゲーム運びをしたかったが、タックルコンテスト、スクラムシーンで強烈なプレッシャーをかけられた。よく巻き返した後半の出来を次節以降につなげられるよう、来週いい準備を進めたい」 上野隆太キャプテン 「自分たちが意図したアタックの時間が短く、逆にセットプレーで後手に回ってしまった。セカンドステージは追いかける展開ばかりで3連敗を喫してしまったが、次節のサントリー戦は気持ちを切り替えて臨みたい」 ──敗因は? 上野キャプテン 「マイボールのセットプレーでクリーンアウトできず、タックルミスでビッグゲインを許してしまったことにある」 ──吉田光治郎、吉田康平両選手の欠場理由について。 廣瀬監督 「怪我による欠場。得点力不足が懸念されたが、今日のゲームについてはボールをダイナミックに動かすことに重点を置いたが、後半兆しが見えてきた」 ![]() ![]() 神戸製鋼コベルコスティーラーズ ![]() 苑田右二ヘッドコーチ(左)、橋本大輝キャプテン 苑田右二ヘッドコーチ 「今シーズン初めてノエビアスタジアムでのゲームだったが、良いグラウンドコンディションで臨めたことに感謝したい。チームに関しては、2連敗を喫し、全員で同じ方向を進んでいくよう心を砕いた。未だ修正点は多いが、5ポイント獲れたことを評価すると同時に、来週のキヤノン戦に向け、いい準備をしたい」 橋本大輝キャプテン 「積極的にアタックを重ねることを心掛けた。フォワードが勢いづく、いいゲーム運びだった」 ──今日の勝利はセットプレーの安定だと思うが。 苑田ヘッドコーチ 「セットプレーに強いメンバーを先発させた結果。スクラムからの得点を重ねられた。ラインアウトも前半は満足いくものだったが、後半ミスが目立った。次節までに修正をしたい」 ──ウィングのSO起用について。 苑田ヘッドコーチ 「セカンドステージの連敗でネガティブになっていたムードを打開するため、アグレッシブな選択をした。このメッセージに対し、プレーヤー達は4トライ以上の勝利で応えてくれた」 ──次節への課題は。 苑田ヘッドコーチ 「相手が嫌がるポイントを突けるアタックができるよう修正したい」 ──ピーター・グラントのシーズン初出場について。 苑田ヘッドコーチ 「7ヶ月ぶりのゲーム復帰だったが、期待した役割を徐々にではあるが果たしてくれている。今日のダメ押しになった(後半35分の)PGは大きい」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (写真:長谷川昭男 記事・広報担当:廣島治) (この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます) |