セカンドステージ・第4節 グループA マッチサマリー(サントリー 49-7 トヨタ自動車)
サントリーサンゴリアス 49-7 トヨタ自動車ヴェルブリッツ セカンドステージ・第4節 グループA キックオフボールデリバリーは山梨県ラグビースクールの由井かつみ君。サントリーサンゴリアスSO小野選手にボールが渡され、サントリーボールのキックオフ。 前半1分サントリーがキックオフボールを獲得し、トヨタ自動車ヴェルブリッツに一度もボールを触らせないまま、CTBニコラスがトライ。ゴールも決めて7-0と先制し、5分にもSO小野が抜け出しトライ。ゴールも決まり14-0とサントリーが主導権を握り続け、前半30分までに5トライ5ゴールと差を広げた。 ハーフタイムでは、両チームの応援団から1名ずつ「ファン・オブ・ザ・マッチ」を選ぶイベントを開催しチームからサイン入りジャージをプレゼントされた。 後半は9分、25分とサントリーがトライを重ね、トヨタ自動車にトライを許さず49-7でノーサイド。 トップリーグの試合の前には山梨県内のラグビースクールの子ども達によるミニラグビーが行われ、女子選手の増加も顕著。女子関東ユースによる女子7人制エキシビションマッチには、山梨北中学校2年生の小笠原選手が出場。スクールの女の子達はボールガールとしてピッチ脇で観戦し、お姉さん達に声援を送っていた。いつか山梨県女子チームとして試合ができるように強化、普及に努めていきたい。 ● 記者会見ダイジェスト ●
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 廣瀬佳司監督(左)、上野隆太キャプテン 廣瀬佳司監督 「3連敗で今日のサントリー戦を迎えたわけですが、そういうことを忘れて、去年のチャンピオンチームに対して全力でチャレンジするという気持ちで臨みました。 上野隆太キャプテン 「今日はありがとうございました。先ほど監督が言ったとおり、今日はこちらがチャレンジャーとして最初から先手を打っていくという気持ちで試合に入りましたが、最初に立て続けにトライを許してしまい、そこから自分たちのペースがうまく作り出せなかったという感じです」 ──これまでの試合から立ち上がりには充分注意したと思いますが? 廣瀬監督 「チャレンジ精神をもって最初から80分間激しくプレーしようと言ってグランドに出たんですけど、空回りしたのか、ほとんどのフェーズでサントリーにゲインを許してしまいました。後半はそこを修正して前に出るディフェンスができてよかったと思います。あれを立ち上がりからやって欲しかったなと思います」 ──サントリーが先週パナソニックに敗れていますが、そこからどんな準備を? 廣瀬監督 「先週のパナソニックのディフェンスがすごくよくてサントリーがパニックになったという記事を読んだので、そういう展開にもっていきたいなと思い、ディフェンスに時間をかけてやってきました。ところがそのシステムよりも1対1のところで差し込まれてミスが起きて崩れてしまいました」 ──気持ちの空回りについて、グランドレベルではどうだったか? 上野キャプテン 「気持ちはもちろんあったし、やろうとすることをしてはいました。1対1のところで止められず自分たちのシステムが崩れて焦りにつながったと感じました」 ──今シーズン2回目のサントリー戦だが、意識したことは? 廣瀬監督 「ファーストステージのサントリー戦も同じような展開だったが、簡単にサントリーにボールを渡していたところがあったので、簡単に相手にボールを渡さない、という原則だけ統一しました。あとは自分たちのラグビーをやろう、ファーストステージでできなかったうちのラグビーをセカンドステージでサントリーにぶつけてやろう、ということです」 地元ラグビースクールによるミニラグビー
女子関東ユースによる女子7人制エキシビションマッチ
サントリーサンゴリアス 大久保直弥監督(右)、真壁伸弥キャプテン 大久保直弥監督 「良いときと悪いときの時間帯によってプレーのギャップが大きく、より成長していくためにはそういう隙をなくしていかないといけないし、タイトルには手が届きません。引き続き反省して次に臨んでいきます。 真壁伸弥キャプテン (記者会見場の窓からグラウンドを見ながら)「高校生が片づけをしてくれたり、山梨県の関係者の皆さんに感謝いたします。前節の悔しさを最初からしっかりと出せたゲームでした。しかし、プレーに波がるので、それを80分間通しきれるように頑張りたいと思います」 ──先週の敗戦をうけてこの1週間はどのような準備をしてきたか? 大久保監督 「負けたことはショックでしたが、スタッツを見て分析するよりも、勝ちたいというメンタルの部分でパナソニックに上回られてしまったのが敗因だと感じました。 ──練習メニューを変えた? 大久保監督 「そうなることがチームにとっては一番よくないことだと思います。今からサントリーがディフェンシブなラグビーをやるのはあり得ません。このスタイルを突き詰めて、より高いレベルでやる、そういう意味では、昨年以上に1人ひとりが判断をしてよりスマートにやらなきゃと思えたことはとても勉強になりました」 ──プレーに波があったということですが、若手選手が出場するにあたり意識したことは? 真壁キャプテン 「なるべくシンプルに指示を出すようにしました。パナソニックに負けたときには、何が必要なのかコミュニケーションがとれていませんでした。今日の試合ではその反省が生かされていて、若手もベテランも関係なくしっかりとできていました。何をやるのかが明確にできる、それを今後も続けていきたいと思います」 この日、トヨタ自動車ヴェルブリッツの北川俊澄選手が、リーグ戦100試合出場を達成
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