セカンドステージ・第7節 グループA マッチサマリー(キヤノン 19-24 トヨタ自動車)

キヤノン
イーグルス
キヤノンイーグルス
19 合計 24
7 前半 18
12 後半 6
1 勝点 4
8 総勝点 14
トヨタ自動車
ヴェルブリッツ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ

キヤノンイーグルス 19-24 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

セカンドステージ・第7節 グループA
2014年1月19日(日)14:20キックオフ/京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場

底冷えの京都の地、雪のちらつく中トヨタ自動車のKOで始まる。序盤は寒さの影響か、両チームともラインアウトをはじめボールが手につかずハンドリングミスが目立った。
9分にスコアが動き出す、キヤノンのハンドの反則からトヨタ自動車がPGをあげ先制する。12分には、トヨタ自動車が自陣10mからフリーキックで得た球をクイックで回し、15番FBスティーブン・イェーツが2~3人をかわし50m走り切りトライ。28分にも10番SO文字隆也がPGを決め0-11と引き離す。

キヤノンも意地を見せる、35分にゴール前5mのラインアウトからモールを押し込みトライ、ゴールも決まり7-11と追い上げる。だが、トヨタ自動車はこの後すぐの37分にFB イェーツが今日2本目のトライ(ゴールも成功)を奪い再び引き離し、トヨタ自動車優勢の中で前半を終える。

後半、先制したのはキヤノン、44分に直前に入替で入った21番SH福居武がラインアウトからのボールを持ってうまく抜け出し、SO10番カラム・ブルースにパスをつなぎトライ(ゴールも成功)し点差を詰める。49分にはトヨタ自動車は再びPGを決め引き離すが、65分にキヤノン11番WTB橋野皓介が切れのあるランで敵をかわしトライを奪い2点差に迫る。どちらが勝つか予想がつかない展開に、両チームの応援団のボルテージも上がる。次にスコアするのはどちらか?

69分にキヤノンが自陣15m付近でオフサイドの痛い反則を犯してしまう。難しい位置であったが、トヨタ自動車10番SO文字がPGを落ち着いて決め5点リードとなる。残り10分、キヤノンは果敢に攻めるが、トヨタ自動車の堅い守りに阻まれスコアは動かず、1トライ差でトヨタ自動車が接戦を制した。キヤノンはトライ数で上回ったものの、自陣でのペナルティーが悔やまれる結果となった。
今後の日本選手権に向けたワイルドカードでの両チームの健闘を祈りたい。


● 記者会見ダイジェスト ●

キヤノンイーグルス


永友洋司監督(左)、和田拓キャプテン

永友洋司監督

「本日は4トライ以上をとってボーナスポイントをとって勝利すること、これが目標であった。結果として最終節の目標を達成することができなかったことは残念ではあるが、トライ数で相手を上回ることができたことはポジティブにとらえているし、次につながる部分だと思っている。選手たちには『今日が最後であるという気持ちで試合に挑もう』と言っていた。硬さも見られたし、自分たちのシンプルなミスから得点をとられたということもあり、次に向けてしっかりと修正していかないとまだまだ戦えないかなと感じている」

和田拓キャプテン

「今日の結果は非常に残念だが、後半の最後で粘れたことは、今までと比べて成長できたかなと思う。入りの部分で受けてしまうところがあったし、ブレイクダウンで押し込まれた部分もあった。この辺りを正確にやっていって、まだまだ強くなっていきたいと思う。しっかりと前を向いて次の試合に向けて頑張っていきたい」

──ワイルドカードに向けての修正点とフォーカスすることは?

永友監督

「アタックという部分でこだわりを持ってしっかりと修正していかなければならないと思っている。もう一つはディシプリンのところをしっかりと立て直していく。一方、今年も今日先発のSH天野をはじめ若い選手が非常によくチャレンジしてくれている。若い力も含めながらターゲットはもちろん日本選手権、そこに向けて頑張っていきたいと思う」


トヨタ自動車ヴェルブリッツ


廣瀬佳司監督(左)、上野隆太キャプテン

廣瀬佳司監督

「最終節の今日の試合は、1点差でもいいので必ず勝って6位を確保しようという強い気持ちで臨んだ。厳しい試合だったが、よくディフェンスし勝ち切ってくれた。前半は準備してきたことができたし、積極的にボールを動かすことができ、いい立ち上りだと思っていたが、後半はボールが継続できなかったり、攻めどころで反則を犯してしまったりしてディフェンスの時間が長かったが、選手たちはよく頑張ってくれたと思う。最後3連勝できたので、このいい流れでワイルドカード、日本選手権に向けて頑張っていきたい」

上野隆太キャプテン

「接戦になると予想していた通り、タイトなゲームであった。前半は自分たちがゲームをコントロールできスコアを重ねられたことは良かったと思う。後半は自分たちのミスから自陣でディフェンスする時間が長かったが、しっかり守り切ることができた。次のワイルドカードからはトーナメントの一発勝負なので、一戦一戦を大事に戦っていきたい。個人的には、地元の西京極で勝利できたことをうれしく思う」

──3連勝については?

廣瀬監督

「セカンドステージが始まって4連敗していたが、内容的にはそんなに悲観的になっていなかった。やはりゲームの綾の部分でトップ4のチームとは差があった。それはゲームの流れをどう変えることができるかという力。この差を感じていたので、何とかこの部分でみんながまとまれば結果を残せるのではないかと思ってやってきた。最近リーダーを中心にしっかりできるようになってきた。これが3連勝につながっていると思う」

──SOマッキンタイアー選手の欠場の影響は?

廣瀬監督

「マッキンタイアーはケガで離脱している。その穴は文字が十分埋めてくれていると思う。彼は、練習でもリーダーシップをとってくれている。この3試合で非常に伸びたし、今日のゲームコントロールも非常に良かった。今日のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれてよかった」






マン・オブ・ザ・マッチはトヨタ自動車ヴェルブリッツ、SO文字隆也選手

(記事:高橋茂治 写真:小巻真司 広報担当:酒井弘達)

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