「ワイルドカードトーナメント 1回戦」マッチサマリー(NEC 47-10 クボタ)
ワイルドカードトーナメント 1回戦 微風の近鉄花園ラグビー場、NECの先蹴でゲーム開始。負ければシーズン終了を意味するサバイバルマッチは、序盤キックを織り交ぜつつ、機を窺う。 後半もNECペースでゲームは進む。4分ハーフウェイライン付近から左展開、FB吉廣がクボタDFのギャップを突き、左中間へT(G成功27-3)。8分にもSO田村がクボタBKラインの裏へショートパント、インゴールでWTB釜池が押さえT(G成功34-3) 激しくも単調なリズムのアタックを繰り返し、前がかりな故にDFラインにギャップをつくってしまったクボタ。DFを軸にゲームを創るNECの術中に嵌ってしまいシーズン終了。一方のNECは、粘りのDFを強力な武器に‘メイクミラクル'の一歩を踏み出した。 ● 記者会見ダイジェスト ●
クボタスピアーズ 石倉俊二監督(右)、荻原 要ゲームキャプテン 石倉俊二監督 「日本協会、関西協会、レフリーの方々と沢山の応援に来て頂きこの様なワイルドカードに出場できたことを嬉しく思います。結果は負けてしまいましたが一年間やってきていいシーズンだった。まだまだトップ8、トップ4との差は感じた。一年間本当に選手、コーチ、スタッフみんなが力を合わせてやってきたことがトップリーグ9位で復帰後の初年度としては良かったと思う。まだまだ目標はここではないので、高い目標をもって次のシーズンに向けていきたい。 荻原 要ゲームキャプテン 「点数は見ての通り完敗です。内容は自分達のミスが多く、ペースを掴むことができなかった。自分の中ではもっとできると思っていたので、悔いが残ります。今日のためにスタッフ、メンバーの方々がいい準備をしてくれたので、そこには感謝しています。本日は有難うございました」 ──前半10分位に相手陣に攻めて攻めきれなかったのは、圧力を感じていたか? 荻原ゲームキャプテン 「まだまだ序盤だったので気にはしていなかったが、得点を獲れなかったことに対して流れを掴むことができなかった。ブレイクダウンについては、いけると確信していたがFWで攻めてモールで攻めることができなかった。 ──立川選手がいる時といない時との差がでたか? 石倉監督 「結果はこのようになって言われると思うが、我々としては他のメンバーも揃っているので十分戦えると思った。我々のミスから流れを掴めずトライを獲りきれずに相手に流れがいったと思う。NECの戦略にはまってしまったと思う。 NECグリーンロケッツ グレッグ・クーパー ヘッドコーチ(右)、浅野良太キャプテン グレッグ・クーパー ヘッドコーチ 「パフォーマンスに関しては喜ばしいゲームでした。ディフェンスが強く、今シーズン向上ポイントにしていたディフェンス力が上がってきたと思う。しっかりしたディフェンスでアタックでも良いトライが獲れたし、浅野キャプテンがリーダーシップを発揮してくれた試合だった。 浅野良太キャプテン 「花園まで来て頂いたファンの人達に感謝したい。グラウンドコンディションも天気も良く、選手として嬉しく思いますし感謝しています。試合ではセカンドステージで勝つことができず、非常に苦しい時間もあったが、先週サントリーとのオープン戦では、みんなの思いが詰まったゲームだった。トップ4のサントリーに勝つことができて、勢いといい気合で今週一週間準備ができたと思う。本当に負けたら最後ですので、来週もここで勝って日本選手権に出て、あと5週間必ずこのメンバーで試合をしたいと思っています」 ──FBに吉廣を起用したがその意図と評価は? クーパー ヘッドコーチ 「理由は2つあって、サントリーとのオープン戦で良かったことと、トップリーグでFBもウイングもできること。将武選手が体調を崩していたので先に出場させた」 (記事:蜷川善夫、廣島治、玉川育夫 写真:小巻真司 広報担当:村島博) (この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます) |