ジャパンラグビー トップリーグ 2014-2015「プレスカンファレンス」レポート

プレスカンファレンス当日、秩父宮ラグビー場で行われた、ファーストジャージを着用した全16チームのキャプテンによるフォトセッション

ジャパンラグビー トップリーグ 2014-2015の開幕を4日後に控えた18日、参加16チームの監督、主将などを一堂に集めた恒例のプレスカンファレンスが行われた。

昨季に続いて、8チームずつ2プールに分かれて計7節に渡るファーストステージが10月19日まで行われた後、同ステージの成績によって11月28日からスタートするセカンドステージで戦うグループが決まるスタイルがとられる今季のトップリーグ(ファーストステージの各プール上位4チーム=計8チームがAグループ、同・下位4チーム=計8チームがBグループでセカンドステージを戦う)。

セカンドステージの4強が勝ち上がるプレーオフトーナメントが新たに「LIXIL CUP2015」という名称となること、さらには今季からトップリーグ全試合(プレーオフトーナメント LIXIL CUP2015、ワイルドカードトーナメント、入替戦を含む)で、ビデオを使用してレフリーの判定をサポートするTMO(テレビジョンマッチオフィシャル)が導入されることも明らかにされた。

また、2年ぶりとなるオールスター戦(「FOR ALL チャリティマッチ in 岐阜」)が来年の3月8日に岐阜メモリアルセンター長良川競技場にて開催されることも発表された。

同チャリティマッチに関しても中心的役割を果たすジャパンラグビー トップリーグ 2014-2015「キャプテン会議」和田 拓(キヤノンイーグルス)新会長が「選手としての一番の仕事はラグビーでよりよいプレーを見せること。その上で、いい環境でラグビーをプレーさせてもらえることに感謝しながら、ラグビーを通しての社会貢献をしていこう、未来を担う子どもたちに何か残せないかという熱い気持ちで今季のトップリーグを盛り上げて、2019年のラグビーワールドカップを成功させることが全トップリーガーの願い」と語るとおり、今季も引き続き、東日本大震災復興支援活動「1点10円募金」の継続などに取り組んでいくことになる。

同プレスカンファレンスでは、開幕節の対戦カードごとに、各チームの指揮官へのインタビューも行われたが、抜粋コメントは以下のとおり。

開幕戦で対戦するパナソニック ワイルドナイツの堀江キャプテンと、東芝ブレイブルーパスの森田キャプテン

■8月22日(金)

パナソニック ワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス(19:30 東京・秩父宮ラグビー場)

「昨シーズンの日本選手権決勝同様、今回も激しいコンテストが散りばめられた試合になるだろうが、シーズンをいいかたちで進めていくための指針となるような戦いをしたい」(パナソニック ロビー・ディーンズ監督)

「相手は最も結果を出しているチーム。しっかりトライをとり、しっかりスコアしてくる。東芝のプレースタイルは全く変わらない」(東芝 冨岡鉄平ヘッドコーチ)

NTTドコモレッドハリケーンズ vs 近鉄ライナーズ(19:30 大阪・キンチョウスタジアム)

「外国人選手も多く、フィジカルが強い近鉄に対して、フィジカル勝負で負けないようにしたい」(NTTドコモ 下沖正博監督)

「NTTドコモは粘り強くアタックしてくる。春のプレシーズンマッチで負けているので、しっかり借りを返したい」(近鉄 前田隆介監督)

■8月23日(土)
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス vs 宗像サニックスブルース(16:40 東京・秩父宮ラグビー場)

「サニックスはとてもレベルの高いラグビーをしてくるので、我々のような若いチームにとっては大きなチャレンジとなる」(NTTコミュニケーションズ ロブ・ペニー ヘッドコーチ)

「NTTコムは元々セットが強い上に、スキルフルにもなってきている。開幕からいい試合ができるように準備してきたので期待してほしい」(宗像サニックス 藤井雄一郎部長兼監督)

NECグリーンロケッツ vs クボタスピアーズ(19:00 東京・秩父宮ラグビー場)

「開幕戦は9年連続で勝っていない。クボタはバックスのフロントスリーが強いので、そこを止めないといけない」(NEC 相澤輝雄総監督)

「NECには昨シーズンのワイルドカードで大敗している。ディフェンスが強く堅いチームだが、決定力のあるウイングもいるので気をつけたい」(クボタ 石倉俊二監督)

ヤマハ発動機ジュビロ vs 豊田自動織機シャトルズ(18:00 静岡・ヤマハスタジアム)

「地理的にも近く、練習試合も年間3、4試合はするので手のうちを知り尽くした同士。(豊田自動織機は)成長し続けているチームだし、警戒している」(ヤマハ 清宮克幸監督)

「ヤマハは攻守のバランスが取れたチーム。セットプレーが強力。チーム一丸となってベストを尽くして戦いたい」(豊田自動織機 丹生雅也ヘッドコーチ)

コカ・コーラレッドスパークス vs サントリーサンゴリアス(18:00 熊本・うまかな・よかなスタジアム)

「体が大きくないので、素早くボールを動かすラグビーをしていく。(チーム母体が全国規模のコカ・コーラになり)選手たちは一層のやりがいを感じている」(コカ・コーラ 山口智史監督)

「(開幕ゲームは)コカ・コーラ対ペプシでもある。相手にはラインブレークできる選手が多いので、簡単に防御を破られるようだと苦しい」(サントリー 大久保直弥監督)

■8月24日(日)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ vs キヤノンイーグルス(16:40 京都・京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)

「試合のポイントは京都の暑さ。キヤノンには危険な外国人選手が多く、去年より確実に戦力アップしている」(トヨタ自動車 廣瀬佳司監督)

「トヨタは元々全員が持っているポテンシャルが高いチームだが、特に勝つ文化を知っているキャプテン(FL吉田光治郎)の存在は怖い」
(キヤノン 永友洋司監督)

神戸製鋼コベルコスティーラーズ vs リコーブラックラムズ(19:00 京都・京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)

「春から選手たちはラグビーにしっかりコミットして、ハードワークを続けてきた。リコーは大きい選手が揃っていて、とても強いパックのチーム」(神戸製鋼 ギャリー・ゴールド ヘッドコーチ)

「神戸製鋼はフォワードとバックスのバランスが取れていて層が厚い印象。特にFWが大きくセットプレーが強い」(リコー 神鳥裕之監督)

ディフェンディング・チャンピオン、パナソニック ワイルドナイツの堀江キャプテン

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