ファーストステージ第2節 マッチサマリー(神戸製鋼 26-3 近鉄)
ファーストステージ・第2節 プールB 前節、天候不順の今夏を象徴する豪雨の中、大苦戦した神戸製鋼と、NTTドコモの猛追に肝を冷やした近鉄。 一方の神戸製鋼も、連続アタックから近鉄のラインオフサイドを誘発。21分CTB12田邊がきっちり決め同点とする(3-3)。強固なスクラムと積極的なラインディフェンスで仕掛ける神戸製鋼、ミスは多いものの、じわりと近鉄に重圧をかける。 後半早々の1分、神戸製鋼のラッシュがまたもやチャンスを産み、近鉄のラインオフサイドから得たPGを決め16-3。 ● 記者会見ダイジェスト ●
近鉄ライナーズ 前田監督(左)、豊田キャプテン 前田隆介監督 「試合に勝ってファンの皆さんと花火を見たかったです。しかし、リーグはまだ始まったばかりです。今日の試合については切り替えて、次の試合を迎えたいと思います」 豊田大樹キャプテン 「神戸製鋼は歴史あるチームであり、今日は阪神ダービーを盛り上げて勝ちに行くつもりでした。前半や後半の入り方など反省点を次に活かし、勝ちに行きたいと思います」 ──今年と昨年を比べて神戸製鋼の印象は変わったか。 前田監督 「試合前から昨年と違うチームであることは分かっていました。前半はSHのキックでエリアを取られました。ボールをキープしたかったのですが、そのまま敵陣に入ることができませんでした。キックオフレシーブが上手くいかず、ペナルティーで自分たちのペースを崩してしまいました。素直に神戸製鋼は変わったという印象を受けました」 豊田キャプテン 「FWに自信を持っている神戸製鋼に対して、しっかりとプレッシャーをかけることはできました」 ──今年の神戸製鋼のディフェンスについての印象は。 前田監督 「素晴らしいです。前に出るディフェンスで来ることは想定していましたので、近鉄としては対応しなければならなかったのですが、選手は想像以上にアップが早いと感じたのではないでしょうか」 ──今日のラインアウトについて、今後の課題は。 豊田キャプテン 「今日の試合で何が問題であったか、詳細は現段階でわからないです。スロー、リフト、ジャンプ等様々な要因が考えられます。今日の試合をしっかりと見直し、修正していきたいです」 神戸製鋼コベルコスティーラーズ ゴールド ヘッドコーチ(左)、伊藤ゲームキャプテン ギャリー・ゴールド ヘッドコーチ 「タフな試合になることは分かっていました。近鉄はフィジカルでプレーへの意識が高いチームであると思います。難しい試合でしたが、それを巧くマネジメントできた選手達を誇りに思っています。全体を通して敵陣でプレーすることができました。試合終盤でもキックチェイスができており、ディフェンスも良かったと思います」 伊藤鐘史ゲームキャプテン 「近鉄はフィジカルが強いチームです。神戸製鋼はそれに対して『組織』で勝つことができたと思います。ラインアウトやキックチェイスでプレッシャーをかけることができました」 ──去年と今年の神戸製鋼の違いは?個人の印象としてはキックチェイス等ディフェンスが大きく変わった印象を受けているが。 ゴールド ヘッドコーチ 「ディフェンス面でのキックチェイスが、我々が変えようとしていることの一つであることは間違いないです。しかし、それと同様にアタック面もまた重要です。これからもアタック面でのハードワークを出していきたいです。今日は何度か近鉄にターンオーバーを許しており、残念です」 伊藤ゲームキャプテン 「代表から帰ってきた後に受けた個人の印象としては、チーム全体で、とても強度の高い練習をすることができていると感じました」 ──現チームの若手についての印象は。 ゴールド ヘッドコーチ 「キャリアに関係なく、全員にフェアに試合出場の機会を与えたいと考えています。正面(SO)のように試合経験の多い若手がいることはチームにとってラッキーです。山中、山下など才能豊かな若手選手が集まっていることで、実績のある選手達が良い刺激を受けており、チームに良い影響を与えています」 ──試合の流れを変えた、前半の正面のトライについて感想は。 ゴールド ヘッドコーチ 「それまでの様々な局面が積み重なって、あのトライがあります。現在チームとして、ディシジョン・メイキングに取り組んでいます。正面はプレーの積み重ねから生まれたチャンスを掴み、トライを取りきりました。そのことは良かったと思います。正面は良いランプレーを見せ続けてくれています」 マン・オブ・ザ・マッチは神戸製鋼コベルコスティーラーズ10番 正面健司選手
(レポート:水野正蔵 広報担当:廣島治) |