ファーストステージ第3節 マッチサマリー(NTTコミュニケーションズ 30-6 豊田自動織機)
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 30-6 豊田自動織機シャトルズ ファーストステージ・第3節 プールA 両チームともに1勝1敗で迎えた第3節。お互いに、今日勝って今後のゲームに弾みをつけたいところである。 NTTコムのキックで始まる。 10分にNTTコムは、豊田自動織機の反則からゴール前5メートルに迫る。ラインアウトからのモールを押し込み、9番西橋がサイドを突きトライ。8対3とする。 その直後、キックオフのボールをNTTコムは獲得。ラックから9番が14番にパス。14番鶴田が大きくゲインしゴールに迫る。豊田自動織機も必死でディフェンスするが、NTTコムは左に展開、最後は12番、2番と渡り11番友井川がトライ。ゴールも決まり18対6と点差を広げる。 後半は、豊田自動織機がNTTコム陣内に攻め込む。しかしNTTコムの厳しいプレッシャーを受け、なかなかゲインラインをきれない。懸命に攻め続けゴール前に迫るが、肝心なところでノックオンやミスでゴールを割ることができない。 豊田自動織機もディフェンスの切り返しを起点に攻めるなど、執拗に攻撃するが、NTTコムはよく前に出て止め、豊田自動織機にトライを許さない。 NTTコムは、FW、BKがよく走り、攻撃でも防御でも全員が前に出ていた。スクラムやラインアウトなどのセットプレイも安定していた。 敗れた豊田自動織機は、試合後の記者会見で「NTTコムの激しいブレイクダウンに後手に回ってしまった」と丹生ヘッドコーチが話しているように、自分たちのペースで試合を進めることができず、やりたいことができなかった。 ● 記者会見ダイジェスト ●
豊田自動織機シャトルズ 丹生ヘッドコーチ(右)、梅田キャプテン 丹生雅也ヘッドコーチ 「お疲れ様です。大事な1セットとして、もちろん勝ちに行った試合でした。しかし、NTTコムさんの激しいブレイクダウンに差し込まれ、自分たちのしようとしたラグビーができませんでした」 ──前半の評価は? 「うちのチームのボールにほとんどできず、自陣で試合せざるを得ませんでした。相手の激しいブレイクダウンに、うちが攻めてペナルティで差を縮めたが、キックオフでミスが出て、また突き放されました」 ──グッドマン選手からジェラード選手へのスイッチは? 「予定どおりです。宗像サニックス戦で、グッドマン選手が良いパフォーマンスをしてくれました。まず、彼のキックでエリアを取って行き、ジェラード選手でテンポアップしようというゲームプランでした」 ──相手の攻めは? 「相手ボールの時はもちろん、うちのアタックでも相手のプレッシャーの下、良いボールが出せませんでした」 梅田紘一キャプテン 「お疲れ様です。ゲームの内容的にも完敗です。ブレイクダウンにフォーカスして備えてきましたが、うちの試合運びができませんでした」 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス ペニー ヘッドコーチ(右)、溝口キャプテン ロブ・ペニー ヘッドコーチ 「とても良いパフォーマンスだったと思います。ボールを動かして、プレッシャーをかけられましたし、ディフェンスもしっかりやって、織機がやってきたとおりのラグビーができたと思います」 ──チームが徐々に良くなり、若手も伸びてきたが? 「チームのベテランも溝口のような若手も、切磋琢磨して良いパフォーマンスを作り上げてくれています。チームで行う戦略の理解も進んでいます」 ──今後の課題は? 「リースBKコーチが5月に来日し、栗原コーチと戦術的な打ち合わせがスムースにできるようになったと思います。いつもパーフェクトなプレーは難しいですが、常に目指していくことにフォーカスさせていきたいです。コーチのヘッドワークや若い選手の活躍が目立ち、素晴らしいスタートが切れたと思います」 溝口裕哉キャプテン 「今日の試合は、自分たちがやってきたことをしっかり出そうと臨みました。それが、ボーナスポイントが取れたことにつながったと思います。今週はトライを獲り切ろうとやってきました」 ──アタックで何が良かったのか? 「スターターの所です。ほとんどのスターターでロングゲインでき、チームの勢いが出たと思います。セットピースでも、ラインアウト、スクラムで少しやられながらも、しっかりボールを出せたと思います」 ──ヘッドコーチの来日が遅れたが? 「(栗原)徹さんが、しっかりコミュニケーションを取ってくださって、FW、BKともスキルを上げて、少し交流したところにロブが来て、少しずつ、やろうとするラグビーに近づけました」 ──後半、停滞したのは? 「停滞は、少しプレーの軽さがあったかもしれません。勝ちに行くときにやはり緊張があったかもしれませんが、やっているうちに解けてきたと思います」 |