ファーストステージ第3節 マッチサマリー(NTTドコモ 19-31 トヨタ自動車)

NTTドコモ
レッドハリケーンズ
NTTドコモレッドハリケーンズ
19 合計 31
19 前半 21
0 後半 10
0 勝点 5
2 総勝点 10
トヨタ自動車
ヴェルブリッツ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
(この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます)

NTTドコモレッドハリケーンズ 19-31 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

ファーストステージ・第3節 プールB
2014年9月6日(土)19:00キックオフ/大阪・キンチョウスタジアム

夕方からの雨でスリッピーなグランド状態のなか、NTTドコモとトヨタ自動車の試合が行われた。
NTTドコモはここまで2戦して勝ち星がなく、何とか1勝をもぎ取って最下位から脱出したい一戦。一方のトヨタ自動車は前節サントリーサンゴリアスに逆転負けを喫するも3点差の敗戦。総勝点を5としプールB上位につける。

前半、トヨタ自動車のキックオフで試合開始。トヨタ自動車はキックオフの勢いを駆って連続攻撃を加え、NTTドコモゴール前で中央の密集からSO文字隆也にボールが渡り、最後はHO上野隆太が左隅にトライ、SO文字のGKも決まり(0-7)とトヨタ自動車が序盤からペースを掴む。
しかし、NTTドコモも徐々にトヨタ自動車陣内で試合を進め、14分、ゴール前のモールからFLハインリッヒ・ブルソーがインゴールに飛び込みトライ、FBリアン・フィルヨーンが難しい位置からのコンバージョンを決め(7-7)の同点に持ち込む。
これに対し、トヨタ自動車も直ちに反撃、18分、NTTドコモゴール前までポイントを進め、SH滑川剛人が中央の密集サイドのディフェンスの乱れを突き、中央にトライ、GKも決まり7-14とする。この後、こう着状態が続き一進一退の攻防が繰り広げられる。

この均衡を破ったのはNTTドコモ、29分ゴール前のラックからSO小樋山樹が左隅にトライ(12-14)、さらに36分、14番WTB渡辺義己がトライし逆転(ゴール)、19-14とこの試合初めてNTTドコモがリードを奪う。
トヨタ自動車は前半の残り時間を焦ることなくじっくりと試合を進め、前半終了直前39分に、自陣から13番CTBスティーブン・イェーツがラインブレイク、12番CTBデレック・カーペンターに繋ぎライン際を抜け、最後は再びイェーツに繋ぎ逆転のトライ。GKもSO文字が決め19-21でハーフタイム。観客席から、両チームの熱戦に大きな声援が送られる。

後半、再開後しばらく試合は膠着するが、先取したのはトヨタ自動車、9分に12番CTBカーペンターが自陣でラインブレイク、13番CTBイェーツがゴール前まで迫り、最後は右WTB松下馨がインゴールで押さえトライ、GKも決まり19-28とし、ボーナスポイントを獲得。19分にはトヨタ自動車SO文字がPGを加え19-31の12点差とする。
NTTドコモもトライを奪いに行くが、ディフェンスを崩せず後半無得点で試合終了。
これでトヨタ自動車は2勝1敗、総勝点10でプールB3位に、一方敗れたNTTドコモは勝点なく最下位となる。
マン・オブ・ザ・マッチには、逆転のトライを挙げたトヨタ自動車13番CTBスティーブン・イェーツが選ばれた。


● 記者会見ダイジェスト ●

NTTドコモレッドハリケーンズ


下沖監督(左)、吉岡キャプテン

下沖正博監督

「ホームのゲームということで、社員はじめ多くのファンの方にお越しいただいた中、今日は4トライを取りにいこうという方針でした。前半で3トライを上げることができましたが、後半は相手ディフェンスに苦しみトライを取ることができず、点差が縮めることができませんでした。ディフェンスの部分で課題ができたので、これを修正しチームとして次につなげたいです」

吉岡宏樹キャプテン

「ここ2戦の勝利がなかったので、今日は勝利したいということで、キックにこだわらずトライを狙っていきました。前半はチームとして規律を守って、いい場面でトライを取れて、後半もボーナスポイントのトライを狙っていきましたが、相手の勢いも増してラック周辺の反則やセットプレーのミスで取りきれませんでした。反則なくプレーを継続していけば相手陣に入って我々のプレーができたと思います」

──1年目のハーフ団はどういった期待で起用し、またその評価は?

下沖監督

「トップリーグは初めてで、またチームを司るポジションで緊張もあるでしょうが、チームとしてボールを動かして行こうという方針でしたので、しっかり理解してくれていますし春からもそのようにパフォーマンスを発揮してきているので、『今日は思い切ってボールを動かして行こう』と送り出しました」


トヨタ自動車ヴェルブリッツ


廣瀬監督(左)、文字ゲームキャプテン

廣瀬佳司監督

「悪天候の中でよくボールを動かして攻めてくれました。4トライを取れて勝ち点5で満足しています。後半は、セットプレーでのミスや自陣での反則で相手を突き離せなかったのが反省点です。しかし攻める型はできたと思います」

文字隆也ゲームキャプテン

「サントリー戦ではボールキープ時間が少なかったので、今日は最初から積極的に攻めてフェイズを重ねてトライを狙いましたが、エリアの部分で相手陣でのゲームができませんでした。後半はエリアを取れましたが簡単なミスが続きました。次に向かって修正したいと思います」

──ハーフタイムの指示は?

廣瀬監督

「自陣でのミスや反則で苦しんでいたし、ここという時でのセットプレーのミスをなくすことと、あとは『ハードワークしよう』と」

文字ゲームキャプテン

「いま監督がおっしゃったことと、自分達のメンタル面で『ひたむきに、泥臭く』をチームに徹底しました」







マン・オブ・ザ・マッチはトヨタ自動車ヴェルブリッツ13番スティーブン・イェーツ選手

(大阪府協会:山林右二、蜷川善夫)

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