ファーストステージ第5節 マッチサマリー(トヨタ自動車 31-38 近鉄)

トヨタ自動車ヴェルブリッツ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
31 合計 38
17 前半 17
14 後半 21
2 勝点 5
16 総勝点 15
近鉄ライナーズ
近鉄ライナーズ

トヨタ自動車ヴェルブリッツ 31-38 近鉄ライナーズ

ファーストステージ・第5節 プールB
2014年9月20日(土)19:00キックオフ/愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場

秋の虫の声が響き渡る静かな夜、近鉄のキックオフで試合開始。お互いに序盤からボールを積極的に動かす中、先制したのは近鉄。7分にPGでこの試合最初の得点をあげる。その後、12分にこぼれ球をトヨタ自動車14番 彦坂(匡)が拾い上げて独走トライをあげ逆転するが、近鉄の速いリズムの連続攻撃が一際目立つ。それが17分の近鉄のトライにつながるが、それに対するトヨタ自動車はチャンスに確実に得点をあげるラグビーで25分にPKからトライとゴール。33分にPGで得点を重ね、7点のリードで前半終了間際を迎える。このまま前半終了と思われた38分、近鉄がラインアウトのこぼれ球から攻撃を継続しトライをあげ、17-17の同点で前半終了。

後半は、トヨタ自動車が開始から積極的に攻撃を仕掛けるも近鉄が激しいディフェンスで前進を許さない。その勢いのまま、4分にPG、9分にトライとゴールを加え、突き放しにかかる。しかしトヨタ自動車も15分、相手のノックオンのアドバンテージを有効に使ってトライを返し反撃開始かと思われたが近鉄の勢いはとどまるところを知らなかった。
18分にPGを成功させてトヨタ自動車のペースに持ち込ませない。そして29分、近鉄はゴール前のラインアウトモールに執拗にこだわり、最後は認定トライをあげ、勝利にまた一歩近づく。その後トヨタ自動車に1トライを許すも、終了直前にだめ押しの1PGを加え、31-38で勝利をあげた。近鉄の80分間切れない集中力が印象に残る試合だった。


● 記者会見ダイジェスト ●

トヨタ自動車ヴェルブリッツ


廣瀬監督(左)、文字ゲームキャプテン

廣瀬佳司監督

「今日はありがとうございました。勝って順位を上げたかったのですが、近鉄さんの気迫とFWの縦攻撃にやられました。もっとテンポ良く攻撃したかったのですが、ディフェンスが多く後手にまわってしまいました。攻めた時はトライが取れたのですが、その回数が少なかったので、もう少しボールをキープしたかったです。勝ち点を2つ取れたことはポジティブにとらえて、残り2試合に望みを繋げたい」

文字隆也ゲームキャプテン

「本日はありがとうございました。1対1の場面で食い込まれてしまい、ディフェンスでしっかり守らなければならないところで苦しい試合になってしまいました。テンポ良く出せればスペースもあったのですが、近鉄さんのフィジカルが強くうまくいきませんでした。次の試合では修正して臨みたいと思います」

──FWにケガ人が続出しましたが、川西選手や彦坂圭克選手はFLの練習をされていましたか。

廣瀬監督

「川西は1日だけ練習をしましたが、彦坂圭克はしていません。よく頑張ってくれました」


近鉄ライナーズ

近鉄ライナーズ
前田監督(左)、豊田キャプテン

前田隆介監督

「名古屋まで応援に来て下さったサポーターの方々に本当に感謝したいです。ゲームは総じてペナルティが多く、少しのミスから得点に結びつけられてしまいましたので、まだまだ反省の多い内容でした。ただ、勝たせていただいて次に繋げられましたので、しっかりと準備をしてサントリーさんに臨みたいと思います」

豊田大樹キャプテン

「本来なら名古屋はトヨタ自動車さんのホームですが、近鉄のファンの方々も負けないくらい来ていただいて心強かったです。今週はBチームがすごく良い準備をしてくれて、チーム全体でも良い準備ができたので、勝ててすごく嬉しく思っています。試合はミスが多かったですが、最後まで前へ出ようという気持ちが勝因だったと思います」

──アタックのリズムとテンポが良かったが、今週チームで落とし込んできたことはありますか。

前田監督

「トヨタ自動車さんの数試合のゲームを見て、予め準備をしてきました。前半の途中からリズムに乗っていけたと思います。準備してきた通りでした」

──テイラー選手が来日初トライを取りましたが。

前田監督

「元々力のある選手ですが、なかなかそこまでボールが回らない試合が続きました。苦しみながらですが、やっと出たファーストトライでした」

──タックルが多かったですが、チームへどのような言葉をかけましたか。

豊田キャプテン

「受けずに前へ出ようということと、ペナルティを減らそうということに絞って声をかけました」

──トライとマン・オブ・ザ・マッチの感想は。

豊田キャプテン

「トライは重光さんがうまく引っ張ってくれたので、アングルを付けて入るだけでした。マン・オブ・ザ・マッチは、たまたまトライを取ったのが僕なだけで、チームのおかげです」






マン・オブ・ザ・マッチは、近鉄ライナーズ1番 豊田大樹選手

(レポート:大林直之 山下岳)

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