ファーストステージ第5節 マッチサマリー(クボタ 28-28 ヤマハ発動機)
![]() ファーストステージ・第5節 プールA 秋晴れの気持ちの良い天候の中、東芝を破り連勝中のクボタスピアーズと、プールAでトップを走るヤマハ発動機ジュビロのゲームが行われた。強力FWのヤマハにクボタがどのような形で対抗するかが注目された。 前半4分ヤマハ長谷川慎コーチの「FWには自信がある」との言葉通り、ヤマハの強力スクラムがクボタのペナルティーを誘い、ラインアウトからモールを押し込み最初のトライを奪う。12分にも敵陣10メートルからセンター、12番シアレ・ピウタウが起点になり速い球出しからハイパントでクボタディフェンスを崩し、こぼれ球を4番大戸裕矢が拾いそのままポール下へトライ。ゴールも決まり14対0に。ヤマハのFWがスクラムを完全に制し、一方的な展開になるかと思われた。 しかし、20分にはクボタBKの左右に展開する連続攻撃から、センター立川理道の見事なアイディアによるインゴールへのグラバーキックを蹴り込むがウイングが一歩届かずデットボールラインへ。 37分、強力FWのヤマハがゴール前ラインアウトからモールを押し、6番モセ・トゥイアリイが抜けて逆転のトライを決めて前半を折り返す。 後半6分、ヤマハのミスから得たペナルティーをクボタが展開しBKラインに入っていた7番フィナウ・フィリペサーリが縦に切れ込んでそのままポール下にトライ。ゴールも決まり再び同点に。 その後、ヤマハがクボタ陣内に攻め込み強力FWのスクラム、モールなどで幾度となく仕掛けるが、クボタが粘り強く耐え凌ぐ。 30分ようやくヤマハがゴール前ラインアウトからモールを押込み、後半最初のトライ。キックも決まり再び同点に。 ヤマハが再三にわたり強力スクラムでスクラムトライを狙うが、痛恨のミス。フリーキックをとられ、戻される。一進一退の攻防が続く後半37分クボタのペナルティーからのヤマハ五郎丸のタッチキックが痛恨のダイレクトとなる。 マン・オブ・ザ・マッチは後半同点トライを決めた、クボタ7番フィナウ・フィリペサーリ選手に。 ゲーム後、クボタ荻原要選手の100試合記念セレモニーも行われ、両チーム交えての記念撮影などがなごやかなムードで行われ、ラグビーのノーサイド精神が新潟のラグビーファンに強く印象づけられた。 ![]() ● 記者会見ダイジェスト ●
クボタスピアーズ 石倉俊二監督 「まずは、日本協会、関東協会、新潟県協会にこのような素晴らしいグラウンドを用意して頂いて、またたくさんの観客を集客して頂いてありがとうございます。 今野達朗キャプテン 「荻原選手の100キャップということで選手みんなで荻原さんのために頑張ろうと話をしていて、ヤマハは上位のチームなのでチャレンジしていくことが本当に大事だと言いながら試合をした結果、勝つチャンスもあったと思うが、引き分けで、よかったと言えばよかったけれど、残念だという気分もある。残り2試合あって、セカンドステージでAグループに入ることにつながっていく引き分けだと思うのでよかったと思います」 ──ヤマハの後半15分くらいからのゴール前での厚い攻めがあったが、どういうところを注意して守ったのか。 今野キャプテン 「取りあえずペナルティーはしないように、ファーストタックラーがしっかりと良いスピードで入っていく事をいいながらやっていた」 ──あれでクボタのペースになったようだが、あのへんがクボタがもりかえした攻防か。 石倉監督 「あそこをしのいだのは本当に大きい。あそこで簡単に取られていたらそのままなだれ込まれるような展開になってしまうと思うのであそこを防いだのは大きい」 ──フォワードのところではヤマハに分があったが、クボタとしてはどのような戦術があったのか。 石倉監督 「ヤマハはセットプレー、スクラムでプレッシャーをかけてくるところと、ラインアウトもモール中心。ゴール前までいってフォワードで攻めてくるのが特徴のチームなので、ペナルティーをしない。ペナルティーをしなければゴール前に来られないとうところでやったのが大きかった。スクラムに関してはダイレクトに出したりNO8がもちだしたりと練習してきた通り。あとはフェイズを重ねてボールをキープして継続していけばどこかでチャンスが出てくる。相手の大きいフォワードを走らせ、自分たちもどんどん走ることを目標にしていた。ゲームプランとしては上手くできたところが多かった。フォワードとしてはプライドがあるので押しこまれて取られたところは残念だ。その辺を修正して次にあたる時は頑張っていきたい。 ![]() ヤマハ発動機ジュビロ 清宮克幸監督 「勝ち試合が自分たちのミスでドローになったという試合だと思う」 三村勇飛丸キャプテン 「自分たちの強みであるセットプレーから圧力をかけていく事は決めていた。うまくいかない部分がたくさんあった。あと二週間あるのでNTTコム戦ではコミュニケーションを含めて修正していきたいと思う。 ──後半の押し込んでいたところで上手く取り切れず試合の流れがうまく作れなかったところに関して、プレーしていてどんな心境だったのか。 三村キャプテン 「自分自身はフォワードで取り切ると言う意志を持っていたが、15人全員がそういう意志をもっていたかというと、統一しきれていなかった。ちょっと違っていたかなというイメージがある」 ──ミスでドローにしたということで、どういうところでミスが多かったと思うか。 清宮監督 「例えばキック、ダイレクトタッチを3回、4回、勝負所で外に出してしまうような、普通の試合ではないい事がおきた」 ──普通の試合ではない事がおきてしまった一番の原因というのは? 清宮監督 「何でしょうね、それは教えてほしいですね」 ──キックがミスになる、風の部分というのはどうだったのか。 三村キャプテン 「相手が前半風上を取ったので風下の前半に耐えて後半突き放すイメージでやってましたけど、キックするプレーヤーじゃないのでよく分からないです」 ──風上だが風が強すぎたり、舞っていたとかあるのか。 清宮監督 「そういう事ではなく、それぞれの選手がいいパフォーマンスを出せなかった。平均点が5なら、5を上回る選手がいなかった。フォワードに関してはみんな上回っていた。セットプレーでは7、8のスコアを出していますが、それ以外の選手があまりにも低調なパフォーマンスだった。その辺につきるかな。低調なパフォーマンスです」 ──今まで首位で来ていたが今回で順位を下げてしまいましたね。 清宮監督 「普通に一つひとつ勝つだけなんで、勝ってあと二つ勝たなかったら一位になれない。必ず勝たないと一位になれないから、今日の勝点3ポイント、そんなに関係ない。結局勝たないといけないわけですから」 ![]() |