ファーストステージ第6節 マッチサマリー(神戸製鋼 24-24 トヨタ自動車)
![]() 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 24-24 トヨタ自動車ヴェルブリッツ ファーストステージ・第6節 プールB 8月末から始まったトップリーグ2014-2015/1stステージもいよいよ大詰め、強固なディフェンスで唯一の全勝チームである神戸製鋼と、何とか2位グループから抜け出したいトヨタ自動車とのプールB第6節。接近する台風19号の影響か薄曇りの空の下、地元関西の古豪同士の対決は、時折強風の吹きすさぶ近鉄花園ラグビー場に8,000人を超す観衆を迎え、風上のトヨタ自動車のキックオフで開始された。 膠着した立ち上がりの中、先制したのはトヨタ自動車。前半11分に自陣10m付近で相手パントをキャッチした右WTB14番彦坂(匡)から大きく左に展開し、FB竹田やCTB13番イェーツ等BK陣がつないで最後は左WTB11番松下が左中間に押さえて先制、SO文字のゴールも決まって0-7とした。 薄日の射しはじめた後半戦、最初にペースをつかんだのは神戸製鋼。後半6分に得意のゴール前のFWプレイで確保したゴール直前の左中間ラックから執拗にサイドを突き、最後は左WTB11番今村が左中間に押さえて10-14と逆襲を開始した。そして12分には自陣10mライン付近で相手ボールをインターセプトしたルーキーの右WTB山下が50m以上を独走して右中間にトライ、17-14と遂に逆転に成功した。 しかしこの日、展開では優位に立つトヨタ自動車はFW、BK一体となった逆襲で相手陣深くに迫り、直後の25分にゴール直前右中間ラックより左PR佐藤がラックサイドを突き右中間にトライ、SO文字のゴールも決まり24-21と迫った。 トヨタ自動車は文字のゲームコントロールが機能し、キック・展開と様々なオプションを駆使した会心のゲームで全勝の神戸製鋼を最後まで苦しめた。一方の神戸製鋼はこの試合の引き分けで1stステージ上位通過を決めたが、強風下という点を差し引いてもエリア確保に苦心したため、得意のFWプレイで加点できる機会にも恵まれず、特にリードを拡げた後半25分以降受けに回ったことでトヨタ自動車を突き放すことができなかった。 ![]() ● 記者会見ダイジェスト ●
神戸製鋼コベルコスティーラーズ ![]() ゴールド ヘッドコーチ(右)、伊藤ゲームキャプテン ギャリー・ゴールド ヘッドコーチ 「神戸の観点から見ると今シーズンの中で一番残念なパフォーマンスだった。 伊藤鐘史ゲームキャプテン 「前半トヨタの良いキックとブレイクダウンに迷いなく入っていたので我々は自陣で戦うしかなかった。 ──終盤、動きが良くなかったと思ったが? ゴールド ヘッドコーチ 「疲れていたと思う。トヨタも含めて今日はお互い大きいフォワードで重たいチームですので、最後はお互いが疲れたと思う」 ──引き離せず引き分けになった要因は? 伊藤ゲームキャプテン 「見すぎていた。キックオフからルーズボールに対して誰一人飛びこまなくなってボールをキープできなかった。もっと声をかければよかった」 ──ドロップゴールは救われたか? 伊藤ゲームキャプテン 「あのエリアではペナルティもできないし、際どいプレーも手も出せないがしっかりディフェンスをしようと言っていた。最後は取り返してアタックまで行きたかった」 ──連勝が止まったが‥‥。 伊藤ゲームキャプテン 「次の試合に勝つことが今日の引き分けの意味があるので、次のキヤノン戦が重要となると思う」 ![]() トヨタ自動車ヴェルブリッツ 廣瀬佳司監督 「ゲームキャプテンの文字はケガで会見を欠席することになりました。申し訳ございません。 ──相手の爆発力を警戒していたと思うが‥‥。 廣瀬監督 「立ち上がりからテンポを上げて攻め続けることで徐々に神戸製鋼の疲れが見えてきたので、後半は逆転してくれると思っていた。タックルコンタクトはプレッシャーをかけられたと思う」 ──最後はもう少し我慢して攻め続けていたかったか? 廣瀬監督 「文字が良い判断で良かったと思うし、あのタイミングで、あの場所で良かったと思う」 ──アジア競技大会のこのオフの期間に高めたことは? 廣瀬監督 「選手間での競争を煽った。全員47名の部員が競争し意識を高めて、今週のジャージーを勝ち取ったと思うし、皆がチャレンジしてくれて厳しい練習ができたと思う」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |