セカンドステージ第2節 マッチサマリー(神戸製鋼 20-10 サントリー)
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神戸製鋼コベルコスティーラーズ 20-10 サントリーサンゴリアス セカンドステージ・第2節 グループA ジャパンラグビー トップリーグ2014-2015/セカンドステージ第2節。第1節で自慢のFWにほころびが生じ、東芝ブレイブルーパスに苦杯を嘗めさせられた神戸製鋼コベルコスティーラーズとヤマハ発動機ジュビロに勝利したサントリーとの一戦、ファーストステージでは神戸製鋼がFW・BKが一体となった怒涛の攻めでサントリーDFを切り裂き、29-22で全勝対決を制している。12月に入り一気に冷え込みが厳しくなった中、近鉄花園ラグビー場に駆けつけた6,000人近い熱心なファンの前で、トップリーグ屈指の好カードはサントリーCTB小野晃征のキックオフで開始された。 実力伯仲した両チームだけあって、お互い強固なディフェンスを前面になかなか相手に攻撃の糸口を掴ませない。神戸製鋼はスクラム、サントリーはタックルで相手のチャンスを一蹴する場面が続く。そんな中、均衡を破ったのはサントリー。前半22分に相手のオーバー・ザ・トップで得たゴール前25m右中間のPGを小野が決めて0-3と先制した。一方の神戸製鋼も直後の26分、ゴール前で攻めあぐねているところを、SO正面健司が22mライン付近左中間からDGを決めて、すぐさま3-3の同点に追いついた。さらに神戸製鋼は前半終了のホーンの後、サントリーのスクラム・コラプシングで得たゴール正面のPGをCTB山中亮平が難なく決め、6-3とこの試合初めて神戸製鋼がリードして前半を終えた。 後半も先に得点したのはサントリー。後半14分、神戸製鋼No.8谷口到のハイタックルによるシンビンの直後、ゴール前10mのラインアウトモールからFL佐々木隆道が抜け出して左中間にトライ、小野のゴールも決まり6-10と再逆転した。しかしこの日の神戸製鋼はここから粘り腰をみせる。ゴール前ラインアウトからFWラッシュを繰り返し、28分にゴール直前右中間ラックから出たボールをLOアンドリース・ベッカーが押込み、右中間に長いリーチを伸ばして押さえた。グラウンディングに関するTMOの結果、ベッカーのトライは成立、山中のゴールも決まって13-10と再逆転に成功した。 しかし、ここからわずか3点差を巡って両チームの意地のぶつかり合い。34分には両チームからシンビンプレーヤーが出るなどやや荒れ模様の展開の中の37分、ハーフウェイライン付近で相手パスをインターセプトした神戸製鋼CTBクレイグ・ウィングが50mを走り抜きポスト左にトライ、20-10と熱戦に終止符をうった。 サントリーは特に前半、スクラムで神戸製鋼に圧倒され、FWが本来の動きを封じられ満足に得点できなかったことが痛い。一方の神戸製鋼もサントリーのディフェンス網に苦しめられ思うようなゲーム展開とはならなかったが、13-10と逆転した直後の後半30分、自陣ゴール前でのサントリーのラインアウトをベッカーがスティールするなどここ一番での集中したディフェンスでサントリーのチャンスの芽を摘んだことも大きな勝因である。 ● 記者会見ダイジェスト ●
サントリーサンゴリアス 大久保監督(右)、真壁キャプテン 大久保直弥監督 「本日はありがとうございました。結果は残念なことは勿論のこと、見に来ていただいた方にラグビーのおもしろさが伝わったのかという点では、自分たちにとっては恥ずかしい内容の試合だった。これから試合は続いていくので、これを次のエネルギーに変えなければいけない。引き続きチーム一丸となってもう一度、やはり自分たちのラグビーがどういうものなのかを部員一人一人に説いていきたいと思う」 ──今シーズン2回目の対戦、本日のテーマは? 「キックが多い相手なので、ラインアウトとキックを受けてからのアタックでいかにボールを繋いでいくかがテーマだったが、ラインアウトの獲得は良くなかった。また、スクラムが多かったので思ったようなゲーム展開(速いテンポ)にもっていけなかったのが一番の敗因だ。相手が疲れないままゲームが終わってしまった。セカンドステージに入って、スクラムとラインアウトの割合がかなりゲームの優劣を占めている。来週の東芝戦もキーになると思うので対策は考えたい」 真壁伸弥キャプテン 「本日のテーマはリベンジだったが、なかなか自分たちのラグビーができず、最初からつまらないミスが多くそのまま神戸製鋼のペースに持っていかれました。しっかり修正して、来週からまた頑張っていきたい」 神戸製鋼コベルコスティーラーズ ゴールド ヘッドコーチ(左)、橋本キャプテン ギャリー・ゴールド ヘッドコーチ 「想定していた通り非常にタフな試合でした。サントリーはアタックが強いので、ディフェンスが試される試合だったが、選手はハードに仕事をしてくれた。特に、前半は圧倒的にスクラム・モールを支配していたにも関わらず得点につながらなかったが、そこを我慢して後半に逆転したことは意味があると思う」 ──マン・オブ・ザ・マッチのベッカー選手の評価は? 「パフォーマンスに関して言えば、スプリングボクスの時期も含めて間違いなくベストのパフォーマンスの一つをしていると思う。体調管理も万全だし、日本のラグビーを愛しているし、チームにとって大切な選手だ。今日の試合でもラスト5分のラインアウトのボールスチールは、チームの勝利には決定的な仕事をしてくれたと思う」 橋本大輝キャプテン 「前半は自分たちのプレーができたにも関わらずあまり得点を重ねることができず苦しんだが、後半の中盤で離されかけたときにハードワークができたことが、最後に勝つことにつながったと思います」 ──どのようなゲーム展開を目指していたか? 「最初は模索していたが、セットプレーが安定していたので、そこを中心にゲームを組み立てた」 マン・オブ・ザ・マッチは神戸製鋼コベルコスティーラーズ5番、アンドリース・ベッカー選手
(記事:石川悟、蜷川善夫、高橋茂治 写真:野口美保 広報担当:村島博) |