セカンドステージ第4節 マッチサマリー(リコー 26-27 NTTドコモ)

リコー
ブラックラムズ
リコーブラックラムズ
26 合計 27
14 前半 10
12 後半 17
2 勝点 4
19 総勝点 16
NTTドコモ
レッドハリケーンズ
NTTドコモレッドハリケーンズ

リコーブラックラムズ 26-27 NTTドコモレッドハリケーンズ

セカンドステージ・第4節 グループB
2014年12月20日(土)11:40キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場

NTTドコモレッドハリケーンズが接戦を制す

セカンドシリーズの第4戦、3連勝中で連勝を伸ばしたいリコーブラックラムズに対し、ファーストステージでの敗戦の雪辱を果たしたい2勝1敗のNTTドコモレッドハリケーンズとの試合が、リコーのキックオフで開始された。

開始早々の1分、体格で優るリコーSOコリン・ボークが相手ゴール前まで激走、フォローしたLOカウヘンガ 桜エモシが先制のトライ(ゴール成功7-0)。しかしNTTドコモもすぐに反撃、相手ラックをターンオーバーして相手ゴール前15mまで攻め込み、5分、FB才口將太がPGを確実に決める(7-3)。
序盤での主導権確保を狙うリコーは、相手ゴール前まで何度か迫るも、相手の強烈で粘り強いタックルにより逸機が続き得点に至らない。その後しばらくは、双方の規律ある強固なディフェンスにより互いに譲らない、緊迫した戦いが続く。

試合が動いたのは27分。相手ゴール前での敵スクラムからこぼれ出たボールを、リコーSH山本昌太が素早く拾ってトライ(ゴール成功14-3)。一方のNTTドコモは35分、相手ゴール前での味方ラインアウトから、相手の意表を突く形でFLハインリッヒ・ブルソーがショートサイドにピールオフし、ラインアウトの間隙をついてHO緑川昌樹にパス。HO緑川は、タックルされながらも左コーナーフラッグ際にトライ(ゴール成功14-10)。点差を詰める。

後半開始のNTTドコモによるキックオフボールを、リコーが痛恨のキャッチミス。こぼれたボールをNTTドコモWTB渡辺義己が勢いよく拾ってトライ、ゴールも決まって逆転する(14-17)。勢いづいたNTTドコモは5分、相手ゴール前でのラインアウトモールを激しく押してFL朴淳彩がトライ、点差を広げる(ゴール成功14-24)。

一方、リコーも攻撃の手を緩めず11分、相手ゴール前でのラインアウトモールを押し込み、LOロトアヘア ポヒヴァ大和がトライ(19-24)。28分にも再びラインアウトモールで相手ゴールになだれ込んだが、TMO判定の結果、ノートライとなる。その直後の30分、リコーは相手ゴール前での味方スクラムで、認定トライを得て逆転する(ゴール成功26-24)。

勝敗の行方がいずれに傾くのか、観客は両者の攻防から目が離せない。33分、NTTドコモは相手陣内で得たPGをFB才口が成功させ、再逆転する(26-27)。僅か1点の差、リコーは最後まで諦めずに攻め続け36分、FBピータース・ダニエルが約45mのPGを狙うも、外れてしまう。
しかしロスタイムに入ったところで、リコーは相手ゴールの左正面から再び約40mのPGのチャンスを得る。観客と選手全員が固唾を呑んで見守る中、FBダニエルが蹴ったボールは、無情にも左ポストに当る。落下したボール目がけてリコーの選手達が突進するも、NTTドコモが一瞬速くタッチに蹴り出してノーサイド。NTTドコモは貴重な勝利を手繰り寄せ、ファーストステージでの雪辱を果たした。

両チームによる激しくスピード溢れるプレーに、試合時間が短く感じられるほどの見応えのある試合であった。なおマン・オブ・ザ・マッチには、NTTドコモのHO緑川昌樹選手が選ばれた。
(小林吉文)


● 記者会見ダイジェスト ●

リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズ
神鳥監督(右)、山本ゲームキャプテン

神鳥裕之監督

「久しぶりのホームゲームで、たくさんのファンの皆様の前で試合ができ、ありがとうございました。ここまで3連勝で4連勝を目指して、何としてでも勝ってワイルドカードトーナメントに近づきたいとやってきましたが、残念です。今日はNTTドコモさんのブレイクサイドの圧力が強く、我々のやりたいラグビーをすることができませんでした。しかし、最低限の2ポイントを取ったので、悔しいけれど切り替えて次週に備えたいと思います」

──準備した戦力が整いつつあるのに、なぜ?

「今日は、まず、ファーストフェイズで球出しのスピードを遅らせられ、思うようなプレーができませんでした。キックオフのリスタートもトライを獲られるなど、試合中の修正が効かなかったところが課題です。セットプレーは良いものを見せられました。今日のパフォーマンスを見直して、次の試合に向かっていきたいと思います」

──NTTドコモが調子を上げているのは?

「特別にNTTドコモさん対策は練っていません。ブルソー選手は攻守にわたってキープレーヤーとして働いており、ファーストステージより際立って存在感が出ていると思います。前の対戦でもラックから獲られているので、もともとアタック力のあるチームだと思っています」

山本昌太ゲームキャプテン

「ホームゲームということで、会社関係者、家族、友人の前で試合ができ、ありがとうございました。最初からNTTドコモさんの激しいブレイクダウンに圧倒されてしまいました。レフリーとのコミュニケーションも課題でしたので、次節は課題を解消して臨みたいと思います」

──ブレイクダウンは?

「ブルソー選手に限らず、ボール争奪戦で、うちがペナルティと思ってもOKで、OKと思ってもペナルティを取られたので、レフリーとのコミュニケーションをもっととっていかなければいけませんでした」

──ノーサイドのひとつ前の少し遠いPGのシーンは?

「自分としては迷わず決断しました。ダーン(ダニエル選手)は今までの試合でも大事なところで決めてくれているので、信頼して任せました。外したのは結果にすぎません」


NTTドコモレッドハリケーンズ

NTTドコモレッドハリケーンズ
下沖監督(右)、吉岡キャプテン

下沖正博監督

「今日の試合はリコーさんが3連勝で調子が良いが、もちろん勝つつもりで臨みました。接戦を予想していましたが、勝ち切ることができて、チームとしての成長を感じています」

──後半はかなり手ごたえがあったのでは?

「前半はほとんどボールが持てず、ディフェンス一辺倒でしたが、逆に2トライに抑えていたとも言えます。後半はアタックを全面的に出していこうと言って、キックオフからトライにまでつなげてくれたのが大きかったと思います」

──クリスコーチの指導は?

「彼は基本的にアタックがメインのコーチですが、ブレイクダウンのキャリアーとサポートの細かいところのスキルも見てくれて、今までボールを渡していたところを守れるようになっています。ウィンドウマンスで向上できました」

──試合終了後、涙の気配があったが?

「そうですね。こういう接戦をずっとモノにできなかったので、勝ち切ることができて、個人的にも嬉しかったし、選手の経験値が上がったと少し感極まった部分がありました」

──才口選手のキックで試合が決まったが?

「クリスさんが来てから、キックのスキルもバック3に落とし込んでくれて、キックの精度が上がり、自信を持ってきていると思います」

──箕内選手は?

「まだ、選手としてグラウンドに立つことはできませんが、経験からくる助言で選手たちが安心します。できるだけ私のそばにいてもらい、声を掛けてもらっています」

吉岡宏樹キャプテン

「先週の近鉄戦で、悔しい負け方をして、今日はしっかり80分戦おうと、前半からやりました。後半、少し受けてしまったところがあるので、修正して次の試合に臨みたいと思います」

──ブルソー選手は?

「プレーヤーとしても最高のプレーで引っ張ってもらっています。言動もトップレベルで、練習のベースを上げてくれています。チームとマッチしてきたと思います」

──最後の場面では?

「少しリードした時から、減らせる反則は減らしていこうと。最後はゴールが外れて、リコーさんに少し助けてもらいました」

──ポストにボールが当たった時は?

「少しホッとした反面、次のプレーでどう反応しないといけないか考えましたが、切ってくれて良かったです」

──勝ち切れるようになった要因は?

「目に見えてすごく良くなった部分はないですが、ウィンドウマンスでしっかりキャンプして、セカンドステージをしっかり戦うマインドが統一され、選手も全員が勝ちたい方向を向いてきたと思います。技術も身体もしっかり追い込むことができました」







マン・オブ・ザ・マッチはNTTドコモレッドハリケーンズ2番、緑川昌樹選手

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