プレシーズンリーグ2015「見どころ情報」:“北の聖地”網走で光った新戦力
text by Kenji Demura 新トップリーグスター誕生の予感 9月4日に開幕するジャパンラグビー トップリーグ プレシーズンリーグ2015。 今季は9月18日~10月31日までラグビーワールドカップ(RWC)2015があり、各チームは代表選手たちなしで9月4日~10月11日の「プレシーズンリーグ2015」を乗り切らなければならず、いつも以上に新戦力の動向に注目が集まった。 ![]() photo by Kenji Demura 今夏の網走で最も仕上がりの良さを感じさせたチームは神戸製鋼コベルコスティーラーズだったと断言していいだろう。 神戸製鋼と言えば、強力なセットプレーもチームの特長のひとつだが、強いスクラムの担い手である平島久照、山下裕史の両PRとHO木津武士は揃って日本代表としてイングランドでプレーするためにプレシーズンは不在となる公算が高い。 また、パナソニック ワイルドナイツからSHイーリニコラス、NECグリーンロケッツからNO8イシレリ・ヴァカウタというすでにトップリーグでの実績を持つ2人が加入したのも確実な戦力アップにつながりそうだ。 ![]() photo by Kenji Demura 一方、網走では神戸製鋼に大敗を喫した東芝だが、こちらも長いシーズンに向けて細かい戦術面などは「まだ何もやっていない状態」(冨岡鉄平監督)であり、「若手の成長、シーズンに向けて体をつくるという点では順調にきている」という。 その神戸製鋼戦では、すでに日本代表合宿にも呼ばれた経験を持つLO小瀧尚弘(帝京大)、男子セブンズ日本代表の山本浩輝(筑波大)、U20日本代表NO8徳永祥尭(関西学院大)、WTB松岡久善(摂南大)という、大学ラグビーシーンを沸かせた期待の新人たちもプレー。 9月4日開幕のプレシーズンリーグでは トヨタ自動車ヴェルブリッツもポジティブな変化の予兆を感じさせたチームだ。 ![]() photo by Kenji Demura トヨタ自動車にはスクラムで崩されたNECだが、その3日前の豊田自動織機シャトルズ戦は持ち味とも言えるタイトなゲームに持ち込んで14-5で勝利。 ![]() photo by Kenji Demura また、春夏のオープン戦で6連勝中のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスは、PR佐藤勇人(早稲田大)、SH光井勇人(近畿大)、SO小倉順平(早稲田大)、CTB石橋拓也(慶應義塾大)といった大学時代から注目を集めていた期待の新人たちが網走でプレーした。 ![]() photo by Kenji Demura 一方、NTTコムに惜敗したコカ・コーラ(14-21=8月8日)だが、帝京大出身のLO町野泰司が先発出場し、「フィジカルも通用するし、レギュラー争いに絡んでくる」(山口智史監督)との評価を受けた。 ![]() photo by Kenji Demura リコーブラックラムズ-豊田自動織機シャトルズ戦(38-38=8月8日)では、PR眞壁貴男(立教大)、HO小池一宏(法政大)、CTB木上鴻佑(中央大、以上リコー)、HO村川浩喜(筑波大)、NO8竹内琢恭(近畿大)、SOブライス・ヘガティー、WTB徐吉嶺(前ヤマハ発動機ジュビロ)、FB山下一(筑波大、以上、豊田自動織機)といった新戦力もプレー。 サントリーサンゴリアスに、昇格チームであるHonda HEATがチャレンジした一戦では、PR森川由起乙、SH流大(以上、サントリー)、朴成基(Honda)の帝京大6連覇メンバーと共に、半井優太(法政大)、ビヨーン・バッソン(元南アフリカ代表)というHonda期待の両WTBも出場した。 厳しい夏を乗り切った新戦力がイキイキとしたプレーぶりで貢献するチームがスタートダッシュを成功する可能性が高いのは言うまでもないだろう。 チケット情報「プレシーズンリーグ2015」及び「トップリーグ 2015-2016」の試合スケジュールについては、こちらのページをご覧ください。 「プレシーズンリーグ 2015」のチケットは発売中です! |