プレシーズンリーグ プール戦 第2節マッチサマリー(豊田自動織機 19-24 リコー)

豊田自動織機
シャトルズ
豊田自動織機シャトルズ
19 合計 24
14 前半 17
5 後半 7
1 勝点 4
3 総勝点 5
リコー
ブラックラムズ
リコーブラックラムズ
(写真:清水良枝)
(この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます)
豊田自動織機 19-24 リコー

豊田自動織機シャトルズ 19-24 リコーブラックラムズ

プレシーズンリーグ プール戦 第2節 プールD
2015年9月12日(土)17:00キックオフ/三重・三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場

さわやかな秋の風が吹く三重交通Gスポーツの杜鈴鹿。プレシーズンリーグ第2節、豊田自動織機シャトルズとリコーブラックラムズの試合が行われた。両チームにとってはなんとか今季初勝利をつかみたい一戦である。
豊田自動織機シャトルズのキックオフで試合がスタート。序盤、豊田自動織機がSOヘガティーを中心にテンポよく連続攻撃を行うも、リコーの堅いDFの前に、なかなかトライに結びつけることができない。

試合が動いたのは前半13分。これまで我慢強くDFをしていたリコーが敵陣22mL中央で豊田自動織機のノットリリースを誘う。これをFBピータースが落ち着いて決め、0-3とする。
しかしその直後、豊田自動織機がキックカウンターからラインブレイク。FL高田からLO藤井へとパスがつながりトライ。その後のゴールキックも決まり、豊田自動織機が7-3と逆転する。だがリコーも簡単には引き下がらない。前半17分、相手のペナルティーからHO芳野がクイックリスタートを仕掛け、FL福本がゴール中央にトライ。ペナルティーキックも決まり、7-10と逆転する。

試合が落ち着いたと思われた前半31分、WTB松井が左HLからタッチサイドをラインブレイク。そこを起点として、右サイドに大きく展開し、HO村川がゴール右隅にトライ。SOヘガティーのキックも決まり14-10と逆転。だが、すぐさまリコーもPR辻井のトライで応酬。14-17と再び逆転する。ここで前半が終了。
どちらかが取ればすぐさまどちらかが取り返す、激しい試合展開の前半となった。

後半。前半とは打って変わってゆったりとしたゲーム展開で試合が進んでいく。両者、前半の疲れからか反則が増え、互いにゴール近くまで踏み込むも得点には結びつかない。均衡が破れたのは後半21分。SH山本が狭いラックサイドを抜け出し、機転よくサポートにきたSO徳永へとパス。22mL中央付近にできたラックからすぐさま左へとボールを展開。CTB塩山からパスを受けたNo.8柳川がパワフルなランでディフェンスラインを突破しトライをとった。その後のゴールキックをSO徳永が落ち着いて決め、14-24と豊田自動織機を突き放す。

このまま試合が終わってしまうかと思われた後半39分、豊田自動織機が一矢を報いる。後半からジョセフウィルソンに代わって入ったエンゲルブレヒトが華麗なインターセプトを決め60mを独走。ゴール左中間にトライした。その後のゴールキックは惜しくもはずれ、19-24でノーサイドを迎えた。リコーとしてはプレシーズンマッチでの嬉しい初白星となった。一方、豊田自動織機はまたしても今季初勝利を逃す結果となった。
マン・オブ・ザ・マッチはリコーブラックラムズの辻井健太が獲得した。

豊田自動織機 19-24 リコー

● 記者会見ダイジェスト ●

豊田自動織機シャトルズ

豊田自動織機シャトルズ
丹生ヘッドコーチ(左)、高田ゲームキャプテン

丹生雅也ヘッドコーチ

「今日の試合は、先週のキヤノン戦の反省点をどれだけ克服できているか、修正できているかというところで試合に臨んだ。反則が多く、まだまだ修正できていなかったと思う。ただ良いところもあったが、後半だけでも8本近く反則してしまい、自陣に戻されて相手のペースになってしまった。ただ、修正できるところは見えているので、来週の試合に備えてやっていきたい」

高田裕雅ゲームキャプテン

「今日の試合は先週の反省を課題として、リコーさんがフラットにアタックを仕掛けてくるという分析があったので、うちとしてはディフェンスラインをアップさせ、とにかく前に出て戦うという意識でやった。前半の10分か15分はできたと思うが、その後は足が止まり、春からの課題であった反則が多くなってしまった。来週一週間気を引き締めて、課題を克服していく」

──前後半で全く別のチームのようになっていたと思うが、その要因は?

丹生ヘッドコーチ

「ミスと反則だと思う。ハーフタイムで後半最初からアグレッシブに自分たちのラグビーを敵陣でやっていこうと挑んだが、やはり反則でエリアをとれなかった。後半は、ほとんど自陣で戦ってしまい、自分たちのリズムをつくれず、結果的に向こうのペースにしてしまった」

「丹生ヘッドコーチと同じく、反則がすべて。意識すればなくなる反則が半分以上ある。そこを選手がどう感じるかだと思う。反則が多くては絶対に試合に勝てないので、反則を無くしていく」

──次節ホーム戦に向けてファンに一言お願いします。

丹生ヘッドコーチ

「自分たちの修正すべきところを修正して、観ていて心に響くラグビーをやりたい。チームで今日のゲームを振り返り、来週の試合に臨みたい」

豊田自動織機 19-24 リコー

リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズ
神鳥監督(左)、山本ゲームキャプテン

神鳥裕之監督

「今日は地方開催ということでしたが、たくさんの方に応援に来ていただいて感謝している。先週は悔しい敗戦をしたので、結果を求めて試合に臨んだ。選手たちが先週の反省点であるセットプレーを改善して勝利に結びつけてくれた。ただ、最後のところでトライを献上してしまうところなど、まだまだ改善しなければならないところはある。次のキヤノン戦に向けてしっかりとした準備をしていきたいと思う」

山本昌太ゲームキャプテン

「地方開催にもかかわらず、多くの会社関係者やファンの方に足を運んで頂き、多くの人の前でプレーできたことをうれしく思う。なにより勝てたことが良かった。改善点は多々あるが、また来週に向けて一週間しっかり練習していきたい」

──ハーフタイムに何か具体的な指示をしましたか。

神鳥監督

「前半はセットプレーも安定していたし、比較的自分たちがやろうとしてきたことに対するパフォーマンスは悪くなかったと思う。試合前には、狙えるところはゴールを狙い、ポイントを重ねるようにしていたが、後半はもう少し積極的にトライを取りに行くように伝えた」

──豊田自動織機に対する印象は?

神鳥監督

「キープレーヤーの外国人選手がそろっているということはわかっていたので、そこのインパクトは非常に警戒して試合に臨んだ。実際、そのプレッシャーはきつく感じたが、そこを止められたことが今日の勝因につながったのだと思う」

山本ゲームキャプテン

「外国人選手を警戒していた。夏合宿で織機さんと試合した時はふがいない内容だったので、そこを踏まえてしっかり勝ちにいこうと試合に臨んだ。結果勝ててよかったと思う」

豊田自動織機 19-24 リコー

豊田自動織機 19-24 リコー

豊田自動織機 19-24 リコー

豊田自動織機 19-24 リコー

マン・オブ・ザ・マッチはリコー・ブラックラムズ1番、辻井健太選手

(記事:マッチレポート・水谷真也、会見・伊藤栄紀 広報担当:山中茂生)

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