プレシーズンリーグ2015「見どころ情報」:トーナメント戦 1回戦
text by Kenji Demura 強力FW対決の神戸製鋼―トヨタ自動車 9月4日に開幕したプレシーズンリーグ2015は、19日までにプール戦が終了。今週末、そして来週末の2週にわたって順位決定トーナメント1回戦、2回戦が行われる。 4チームずつ4つのプールに分かれて戦われたプール戦、各組の最終成績は以下のようになった。 プレシーズンリーグではLO小瀧など新人も多くプレーしている東芝。サントリーを破って勢いに乗るか
photo by Kenji Demura
※( )内は勝ち点 プール戦を3連勝して各組1位となり、カップトーナメントに勝ち進んだのはトヨタ自動車、サントリー、神戸製鋼、東芝の4チーム。 珍しく大阪で行われる“府中ダービー”となるサントリー対東芝戦。共に夏の網走合宿では神戸製鋼に大敗(東芝が7―52、サントリーが0―63)するなど、チームの仕上がりが不安視されたが、プレシーズンリーグに入ってからは「ゲームのテンポを上げることに成功」(サントリー アンディ・フレンドヘッドコーチ)、「ケガ人も戻ってきていい緊張感が保てている」(東芝・冨岡鉄平監督)と、とそれぞれの指揮官も手応えを感じるパフォーマンスを見せている。 東京・府中市を本拠地としてライバル意識の強い両チームだけに、場所を大阪に移しても熱い戦いが繰り広げられそうだ。 ヤマハ発動機へのリベンジを果たすなどプール戦全勝のサントリーは東芝との府中ダービーを大阪で戦う
photo by Kenji Demura 2位Gは3日に秩父宮、3位Gは同日に熊谷 一方、日本代表にPR山下裕史、HO木津武士、LO伊藤鐘史、CTBクレイグ・ウィングという4人を輩出している神戸製鋼だが、前述のとおり夏の網走ではサントリー、東芝に圧勝。プレシーズンリーグに入っても「1試合ごとに良くなっている」(FL橋本大輝主将)と日本代表不在を感じさせない戦いを続けている。 元南アフリカ代表PRのピーター・オス・デュラントコーチの下、春からセットプレー強化に取り組んできたトヨタ自動車は、前節でも「FWの強みをしっかり出すことができた」(菅原大志監督)という内容で39―8で快勝。 ちなみに、サントリーと東芝、トヨタ自動車と神戸製鋼はそれぞれ11月13日に開幕するジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016のリーグ戦でも同じグループでプレーするため、シーズンの行く末を占う前哨戦としても見逃せない。 プール2位グループによるプレートトーナメントでは、「ブレイクダウンにこだわっている」(NO8野口真寛主将)というリコーが近鉄と対戦(10月3日、11時40分=東京・秩父宮)。続く第2試合に予定されていたパナソニック対NTTドコモはパナソニックが出場辞退することになった。理由は日本代表への選手輩出やケガ人の多さゆえ「十分な試合登録選手が確保できないため」。 尚、プール戦3位チームは3日に埼玉・熊谷スポーツ文化公園(県営熊谷ラグビー場)に集結し、ヤマハ発動機―キヤノン、NEC―NTTコムのカードでボウルトーナメント戦、また同4位チームは4日、東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場でコカ・コーラ―豊田自動織機、Honda―クボタの顔合わせでシールドトーナメント戦が行われる予定となっている。 チケット情報「プレシーズンリーグ2015」及び「トップリーグ 2015-2016」の試合スケジュールについては、こちらのページをご覧ください。 「プレシーズンリーグ 2015」のチケットは発売中です! |