プレシーズンリーグ トーナメント戦 2回戦マッチサマリー(トヨタ自動車 20-13 東芝)
(写真:松本かおり)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 20-13 東芝ブレイブルーパス プレシーズンリーグ カップトーナメント 決勝戦 若きリーダー滑川剛人主将率いるトヨタ自動車ヴェルブリッツが、後半LO谷口智昭が密集からあげたトライで東芝ブレイブルーパスを引き離し、プレシーズンリーグのカップトーナメント3位決定戦を制した。 トヨタ自動車は立ち上がり、ピッチの右サイドから大きく左サイドへ展開しWTB小原政佑が飛び込んだ。その後東芝の反撃を受け1トライ1ゴール1PGを与え逆転されたが、SO文字のPGと、NO8タウファ・オリヴェのトライ(文字のゴールも成功)でリードを奪い返した。 後半も両チーム一進一退を繰り返す展開となったが、トヨタ自動車はFWの奮闘と文字の好キックで東芝に圧力をかけ、主導権を与えなかった。そして、後半16分、谷口のトライへと結び付けた。SH滑川は随所で相手の手元を狂わせるようにボールに絡み、相手ハーフ団にプレッシャーをかけ続けていた。 敗れた東芝は、BKにCTBフランソワ・ステイン(元南アフリカ代表)とFBリチャード・カフイ(元ニュージーランド代表)というインターナショナルプレイヤーを揃えていたが、彼らに決定的な仕事をする機会は回ってこなかった。 ● 記者会見ダイジェスト ●
東芝ブレイブルーパス 富岡監督(右)、森田キャプテン 冨岡鉄平監督 「トップリーグ開幕戦前に厳しい試合ができて、意味のある大会だったと思います。我々にとって、若手を使って良い試合ができました。先週、サントリーさん、今週、トヨタ自動車さんとやって、それぞれ課題を与えていただきました。先週の課題に選手全員の成長が見られたのですが、このチームでこのジャージを着るということは、1プレー1プレーを確実にプレーして、相手のチャンスを摘む、そういう厳しさがあるということを理解してもらう必要があります。今日は規律を持てない選手の弱さが出ました。戦略、ストラクチュアは我々が示し、選手は各人が戦力になれるようにしてもらう必要があります」 ──若手選手については? 「今日の選手全員がトップリーグで通用すると思います」 森田佳寿キャプテン 「よろしくお願いします。プレシーズン3試合、トーナメント2試合、東芝として大きな価値を感じて臨みました。最後の2試合は現在のベストメンバーで、負けてはいるが、少しずつ見えてきました。公式戦ではない、このプレシーズンリーグで大きな良い経験ができました。鹿児島でのキャンプを経て、開幕戦に向けて準備していきたいと思います」 ──最後のペナルティでスクラムを選択したのは? 「あの時点では、ドライビングモールよりスクラムで、BKのキャラクターで勝負する方がスコアする可能性が高いと判断しました」 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 菅原監督(右)、滑川ゲームキャプテン 菅原大志監督 「プレシーズンリーグはウチにとって、すごく良い5試合でした。神戸製鋼さん、東芝さんと、この時期にセットプレーの強いチームとやれたのは良かったです。今日の試合は、前半に良いリズム、悪いリズムがありましたが、一人ひとりが責任を果たさず悪いリズムが目立ちましたので、ハーフタイムに責任を持って、我慢強くやろうと指示しました。その中で、代わった選手も良いエナジーでインパクトのあるプレーを見せてくれました」 ──プロップにスミス選手を入れたが? 「去年、スクラムでプレッシャーを受けて、タイトヘッドが欲しかったのが大きいです。彼の力をチームに入れて、練習もタフですし、フィールドプレーも良い選手です。スクラムだけでなく、ラインアウト、セットプレーは重要です」 ──南アフリカからのスクラムコーチの取組は? 「今日、見ていただいたスクラムのとおりの成果を出してくれています」 滑川剛人ゲームキャプテン 「まず、東芝さんとトヨタ自動車ファンの皆様の前で自分たちのラグビーをお見せできて幸せでした。東芝さんと自分たちの接点で、一人一人が本当に良くハードワークしてくれました。トヨタの力を出せたのも東芝さんのおかげです。修正点も一杯あるので、修正していきたいと思います」 ──修正点とは? 「一人ひとりの規律で、一つ一つ、反則をしないことです」 マン・オブ・ザ・マッチはトヨタ自動車ヴェルブリッツ4番、谷口智昭選手
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