トップリーグ2015-2016 第4節 マッチサマリー(NEC 15-33 キヤノン)
トップリーグ2015-2016 第4節 グループB 高知県でのトップリーグ開催は、4回目となり県下のラグビーファンにも認知されるようになってきました。また、イングランドでのラグビーワールドカップでは、プールリーグでの南アフリカ戦の歴史的勝利をはじめ、日本代表が怒濤の三勝を挙げて日本ラグビーの新しい歴史を作りました。日本ラグビーが大きな注目を集める中での開催となるため、今まで以上の観客で賑わうだろうとの目論見は外れ、快晴にも恵まれましたが、観戦者は2000人弱となり、選手の皆様に申し訳ない状態でしたが、選手たちは想像以上の素晴らしいパフォーマンスを見せて頂き、ラグビーの大きな魅力を伝えてくれました。 午前中には、タグの交流や、NEC/キヤノンの選手によるラグビークリニックが行われ、中学生や小学校のラガーマンたちが本物の選手たちの指導に楽しそうに取り組んでいました。この子どもたちの中から未来のトップリーガーや日本代表が出て欲しいものです。 オープニングイベントでは、高知県協会挨拶の後、高知県岩城副知事から歓迎の祝辞を頂きました。 ラグビースクールとタグラグビーの子どもたちにエスコートされて両チームが入場。記念撮影の後、両チームに記念品が渡されました。 試合は、開始早々からキヤノンがNECをゴール前に釘付けにする猛攻を見せ、前半2分にアイブスのトライ(TMOによる確認)でキヤノンが先行したが、その後もミスやNECの必死のディフェンスに阻まれ得点を重ねることはできなかった。27分NEC大和田のトライでNECが逆転8対5となったが、前半終了間際ホーンが鳴ってからのキャノンの連続攻撃で森谷がトライ、ゴールも決まって12対8でキヤノンがリードして前半を終わった。 ハーフタイムにも、「スタジオイング」によるチアリーディングが行われ、小さな子ども達の可愛い踊りにもひときわ高い声援が送られていました。 後半は、開始直後からNECが猛攻。キヤノン陣の22m内での攻防が続いたが、キヤノンは粘り強いディフェンスがNECを止めていた。ラインアウトが安定してきたこともあって、その後は、徐々にキヤノンのリズムになっていった。 前後半とも終了ホーンが鳴ってからもトライを取りに行く姿勢は、素晴らしいもので観客からも惜しみない拍手で称えられた。 ハードなタックルやラインアウトでの攻守の大活躍に加えて2トライをあげたアイブスがマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。 ● 記者会見ダイジェスト ●
NECグリーンロケッツ 相澤総監督(右)、瀧澤キャプテン 相澤輝雄総監督 「高知での試合は二回目ですが、応援を頂く中でいいパフォーマンスを見せたかった。いい形はできていたが、得点に結びつけられなかったのが残念な結果になった。次週以降勝ちを追求していきたいと考えている」 瀧澤直キャプテン 「キャプテン:本当にきれいな芝でやれたことがうれしい。自分たちはもっとやれるし、できるチーム。得点できるシチュエーションもあったが、得点に繋げられずあの点差になった。点差が力の差では無いと思っている」 ──怪我人が多いと思うが、状況はどうか。 相澤総監督 「今シーズンは怪我人が多く30人近くいたときもあった。毎週怪我していく状況もあった。選手の怪我を保全することでしているが、怪我人がいることで言い訳するものでは無い。どうしても勝ちたい気持ちからミスが出てしまった。みんなが必死になって勝利を上げたかった」 ──この試合で良かったところは? 相澤総監督 「長い時間相手に攻め込まれていたが、前半の点差から言えば良いディフェンスができた。マイボールのスクラムも安定していた。ラインアウトのタイミングが二本ぐらい合ってなかったが、コミュニケーション不足や小さなミスからのものだ」 キヤノンイーグルス 永友監督(左)、橋野キャプテン 永友洋司監督 「本日はトップリーグ・高知県関係者に、すばらしい環境でやらせて頂きお礼を申し上げます。遠征続きですが今日もすばらしい環境で選手がプレーできたことはありがたい。 橋野皓介キャプテン 「ヤノンとして初めて高知県でプレーでき、素晴らしい芝生でできたことに感謝します。最初に今日は4トライ以上をとるということで臨みましたが、結果5トライをとれて満足している。監督が言ったように課題も出たので来週も5ポイント取れるように備えていきたい」 ──ルルー(W杯南ア代表)のパフォーマンスについて。 永友監督 「彼に対するマークが毎週上がってきているが、彼は自分のパフォーマンスについて常に考え、突破力よりもかわしながらスピードの強弱をつける相手にとっていやな選手で、次のプレーを読む能力が非常に高い選手だ。 橋野キャプテン 「ルルーは、常にボールを要求し、最後までチャンスを探している選手であり見習いたい」 ──前半いい形で相手に攻め込んでいたが攻めあぐねていた。後半修正できたがゲームの中でどのように修正したのか。 永友監督 「最初の入りは良かったが、セットピースが安定せず、そこでボールがとれなかったことが大きな原因で、ラインアウトなどでも相手にプレッシャーがかけられなかったことが、攻めきれなかったことに繋がった。後半はシンプルに攻め続けたので得点に繋がった」 ──この試合で特に頑張ってくれた選手は? 永友監督 「特に誰か頑張ったという訳で無く、フォワードがしっかり頑張ってくれた。きついプレーの中でフォワードからバックスにしっかりとボールが出されてチームとしてアタックが頑張れていた。今日のような展開の場合、今までのキヤノンであれば、逆転される場合もあったが、修正できるようになったのは全員の力だと思う」 ──第四節が終わり3勝1敗、残り3試合をどう考えているか。 永友監督 「トップ通過を狙っているが、勝った試合でトライが取れており5ポイントを取れているところに、キヤノンの成長を感じているし、相手にポイントを与えてない勝ち方ができているところは評価している」 マン・オブ・ザ・マッチはキヤノンイーグルス6番、アイブス ジャスティン選手。坂東理事長からトロフィーを受け取る
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