トップリーグ2015-2016 第5節 マッチサマリー(神戸製鋼 47-24 コカ・コーラ)
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神戸製鋼コベルコスティーラーズ 47-24 コカ・コーラレッドスパークス トップリーグ2015-2016 第5節 グループB 先週まで3勝1敗で上位トーナメント進出をうかがう神戸製鋼コベルコスティーラーズと、接戦続きも4敗のコカ・コーラレッドスパークス、ともに勝利はもちろん、ボーナスポイントも獲得したい。 今季SOで初出場となる神戸製鋼田邊秀樹のキックオフで開戦。序盤、神戸製鋼が再三敵陣深くまで攻め込むもノックオン等の反則が続き、先週までの課題が改善されていない印象。 8分:神戸製鋼が連続攻撃から、14番アンダーソン フレイザーが抜け出し2番 木津武士、8番 谷口到とつないでトライ。10番 田邊のGも成功、7-0。 9分:コカ・コーラがキックオフからセブンズ日本代表主将でもある4番 桑水流裕策がスピードに乗った突進、右隅にノーホイッスルトライ。10番 福田哲也も難しい角度からのG成功。 7-7と追いつく。 ここまで神戸製鋼、コカ・コーラともに広くグラウンドを使い、特にコカ・コーラは意図的に接点を少なくトライを取りに行くゲームプラン。ボーナスポイント獲得も狙っている意図が良く分かる。 27分:コカ・コーラがマイボールスクラムから出たボールをノックオン、神戸製鋼がアドバンテージを活かして左に大きく展開し、11番 大橋由和、15番 正面健司とつないでそのまま左スミにトライ。 田邊が難しい角度からのGも成功。 14-7。 30分:敵陣深くまで攻め込んだコカ・コーラがノックオン。そのままボールを確保できないまま、神戸製鋼アンダーソンが足にかけ、12番クレイグ・ウィング、9番アンドリュー・エリスとつなぎトライ。田邊のGも成功。 21-7。 34分:コカ・コーラ福田が真正面からのPG成功。 21-10。 双方攻め込むが、ミスも多く結果として得点につながらない。 後半、コカ・コーラのキックオフでスタート。 6分:神戸製鋼ウィングが敵陣を正面突破、4トライ目を奪取し、ボーナスポイント獲得。 田邊のGは惜しくも不成功。 26-17。 12分:ウィングが奪ったボールを22番今村雄太、11番大橋、再び今村と小刻みにつなぎ最後は6番 前川鐘平が左隅にトライ。 難しい場所だったが、田邊のGも成功。 33-17。 15分:神戸製鋼がラインアウトからモールを押し込み、最後は木津がトライ。田邊のGも成功。 40-17。 28分:コカ・コーラがマイボールスクラムから出たボールを12番 ティム・ベイトマン、15番 山田久寿とつないでトライ。 ラファエレのGも成功。40-24。コカ・コーラもボーナスポイント獲得まであと1トライとし、追い上げる。 38分:神戸製鋼アンダーソンが自らのキックをチェイスして、背中越しにトライ。田邊がまたも右隅からの難しいG成功。 ここでノーサイド。 神戸製鋼は前後半を通じて7トライの圧勝、上位トーナメント進出も決まった。 ● 記者会見ダイジェスト ●
コカ・コーラレッドスパークス 臼井監督(右)、山下キャプテン 臼井章広監督 「お越しいただいたファンの皆さん、神戸製鋼コベルコスティーラーズの皆さん、今日はありがとうございました。素晴らしいグラウンドで試合ができたことを大変嬉しく思っている。ただ、試合内容について、我々が目指したラグビーは後半に少しできた程度で、試合を通してテンポを上げることができなかった。神戸製鋼のプレッシャーが強く、ブレイクダウンでのボール出しに手間取ったことが敗因と感じている」 山下昂大キャプテン 「今日お越しくださった沢山のファンの方々、関係各所の方々、ありがとうございました。グラウンド状態も非常に良く、なかなかドーム型のグラウンドでできることはないので楽しむことができたし、良い経験ができた。試合内容としては、『勝利』『4トライ獲得』が目標だったが獲得は3トライ、40点以上の失点という結果となり、自分たちのラグビーができなかった。自陣でのミスやペナルティーが直接失点に繋がってしまった。残り2節あるので、ここで下を向かず、次に向かっていきたい」 ──シンビンで相手が1名少ない中で、2トライを取られた原因は。 臼井監督 「神戸製鋼のアタックが素晴らしかったというところは、もちろんある。しかし、相手が1名少ない中で我々ができることはもっとあったと考えている。そこで簡単に(トライを)取られてしまったのは非常に残念だ」 ──これまでの試合の感想は。 臼井監督 「私自身の感触として、アタックに関しては自分たちの形(スタイル)が取れた時は得点力が高いが、上位チームとは差があると実感している。チームは続いていくので、1つでも上を目指してチャレンジしていきたい」 神戸製鋼コベルコスティーラーズ クッツェー ヘッドコーチ(左)、橋本キャプテン アリスター・クッツェー ヘッドコーチ 「第一に、試合に勝ったこと、選手達のパフォーマンスが良かったことが良かった。今日の試合は『勝つ』そして『ボーナスポイントを取って勝つ』ことが重要だった。加えて、地元での試合だったので、『サポーターの前で良いパフォーマンスをする』ことも重要だった。ホームグラウンドで、これらができたことは本当にハッピーだ。だが、完璧な試合ではなかった。状況判断の場面、ブレイクダウンでの規律など、課題は残っている。(トライを)取るべきチャンスで取り切れたことはよかった」 橋本大輝キャプテン 「結果、点差はついたが、ゲームの中では我慢する時間が多かった。状況判断の部分で課題が出たと思っている。次に向けて修正していきたい」 ──今日の前半の序盤ではどのような意識で臨んだのか。 クッツェー ヘッドコーチ 「試合のスタート・入りが重要なポイントだと一週間を通して話をしていた。良いスタートを切るというのが今日の重要な点であった。修正点は、トライの直後に小さなミスからすぐに取り返されたことだ。これについては、コーラが非常にアタックに優れており、隙を与えるとトライにつなげるチームであることも原因にあった。橋本キャプテンが言ったように、点差ほど内容の開いた試合ではなかった。しかし、コーラが今日ほど大差で敗れた試合は、今までなかったということも事実だ。3トライ取られはしたが、我々のディフェンスには満足している。 ──前半序盤の選手入替の理由と、試合に与えた影響は? クッツェー ヘッドコーチ 「谷口選手の怪我が痛かった。バックアッププランは持っていたが、試合開始直後で重要な局面(時間帯)であったということも考慮して、ジャック・フーリー選手を交代にまわした。それは、コカ・コーラに対するリスペクトでもあった」 ──SOの田邊選手に対する評価について。 クッツェー ヘッドコーチ 「田邊のパフォーマンスには非常に満足している。彼はシーズン中、山中の控えにいる時間が長かったが、その状況の中でもしっかりと伸びていった。非常に安定している選手であるし、チームに良い方向付けする力を持っている。当然、ベーシックスキルの部分も素晴らしい。選手層を厚くすることは重要だ。 ──田邊選手のプレースキックについて。 クッツェー ヘッドコーチ 「10番の重要な仕事の中の一つだ。フッカーが(ラインアウトで)良いスローインをするのと同じように。田邊自身もその仕事を良くやりきった」 ──ウィング選手のパフォーマンスの評価について。 クッツェー ヘッドコーチ 「質問がどんどん難しくなっていますね。次戦のヤマハ戦に向けて、山中・田邊と同様に、どちらを起用するか選択が難しい。しかしそれは、コーチとしては嬉しい悩みではある。次戦よりも、今は勝利を喜びたい」 ──来週のヤマハ戦に向けて、本日の試合で良かった点を一つ選ぶならば。 クッツェー ヘッドコーチ 「相手がどこであっても同じだが、チームがシステムを信じることが重要だ。我々はその精度を高くし、自信を積み重ねていく必要がある」 ──上位トーナメントに入ったが、キャプテンとしての考え方は。 橋本キャプテン 「一位通過を目指しているので、今の結果に満足していない。次の2試合が特に重要になっている。トーナメントの順位より、まずは次のヤマハ戦にフォーカスしていきたい」 ──上位トーナメントに入ったが、ヘッドコーチとしての考え方は。 クッツェー ヘッドコーチ 「我々は先のことを考えるチームではない。現在ある状況に地に足をつけて取り組んでいく。だからこそ毎週のプロセスを重要視して積み重ねていきたい」 (水野正藏) マン・オブ・ザ・マッチは神戸製鋼コベルコスティーラーズ14番、アンダーソン フレイザー選手
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