トップリーグ2015-2016 第6節 マッチサマリー(NEC 20-12 コカ・コーラ)
NECグリーンロケッツ 20-12 コカ・コーラレッドスパークス トップリーグ2015-2016 第6節 グループB NECが待望の一勝 雲一つなく晴れ上がった空に冷たい風の吹くこの日、NECグリーンロケッツ対コカ・コーラレッドスパークスの試合が秩父宮ラグビー場で行われた。共に初勝利が欲しいチーム同士、果たしてどちらが自分たちの強みを発揮して勝利の女神を手繰り寄せるのか、注目された一戦であった。 前半開始早々の3分、コカ・コーラはハーフウェイライン付近の味方ラインアウトから左に展開、相手マークが一瞬甘くなったところをCTBティム・ベイトマンが巧みに突いてラインブレーク、一気に走り抜けてこの試合先制のトライ(ゴール成功0-7)。一方、NECも14分、NECはハーフウェイライン付近での味方スクラムから右にワイドに展開、タッチライン際を丁寧に繋ぎ、最後はSH茂野が巧みなステップで疾走、相手のタックルを振り切ってトライを返す(ゴール成功7-7)。その後、両チームとも強い風の中、パスを回してFW、BK一体となったテンポの速い攻めで相手ゴール近くまで迫るも、双方共に要所でのミスが目立ち、折角のチャンスを結果に繋げることができない。前半終了前、相手ボールをインターセプトしたNECのSO田村がほぼ独走状態で相手ゴール前に迫り、観客を大いに沸かせたものの、相手の懸命なタックルでトライに至らない。 後半は風上に立ったNECのキックオフで開始。前半終了直前にFW選手のシンビンにより1名少なくなったNECは守勢に立たされ、自陣ゴール前での攻防が増える。10分、コカ・コーラは相手ゴール前で1名少ない相手スクラムを力強く押しきってNO.8豊田がトライ(7-12)。NECは16分、SO田村がPGを成功させ(10-12)、試合の緊迫度は大いに高まる。 20分、コカ・コーラはペナルティからタッチを狙うがゴールラインを割り、相手を突き放すチャンスを逸する。一方のNECは24分、ハーフウェイライン付近での距離のあるPGをSO田村が見事に決め、逆転に成功(13-12)。 大きな転換点は30分前後の攻防か。コカ・コーラは相手陣約10mでの味方ラインアウトから左右に展開し、フェーズを重ねながらFW、BKが一体となって大きく前進。最後は突破力のあるFL山下が相手ゴール左隅にボールを押さえたものの、アシスタントレフリーのフラッグインによりコカ・コーラの反則が認定され、幻の逆転トライに終わる。大きなピンチを脱したNECは37分、相手のこぼれ球を拾ってキックしたボールをWTB後藤が一瞬早くインゴールで押さえ、勝利を決定づける貴重なトライ(ゴール成功20-12)。 双方同じ2トライの最後まで目の離せない攻防であった。しかしペナルティ数が3のNECに対し、コカ・コーラは10と多く、これが勝敗を決めた。なお、マン・オブ・ザ・マッチにはNECの後藤輝也選手が選ばれた。 マン・オブ・ザ・マッチはNECグリーンロケッツ11番、後藤輝也選手
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