トップリーグ2015-2016 第7節 マッチサマリー(近鉄 20-18 NTTコミュニケーションズ)

近鉄
ライナーズ
近鉄ライナーズ
20 合計 18
10 前半 15
10 後半 3
4 勝点 1
23 総勝点 22
NTTコミュニケーションズ
シャイニングアークス
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
(写真:清水良枝)
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近鉄ライナーズ 20-18 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

トップリーグ2015-2016 第7節 グループA
2015年12月26日(土)14:00キックオフ/愛知・パロマ瑞穂ラグビー場

風は強いが、暖かい気候の中、風下のNTTコムのキックオフから試合がスタート。風上を利用して近鉄がNTTコム陣に入るも、お互いセットプレーのミスや反則があり一進一退の攻防が続く。
前半14分、NTTコム陣25m左中間で近鉄がペナルティショットを狙うが、ゴールポストにあたり不成功。
その後、風下のNTTコムがディフェンスで我慢する時間が続くが、前半17分NTTコムが自陣22m中央でペナルティ。近鉄10番 重光のペナルティゴールが決まり、近鉄が3点を先制する。

次に、流れを掴んだNTTコムは、ランプレーでアタックを継続し、相手陣深く攻め込み前半23分、ゴール前右中間ラックから2番 須藤が押し込んでトライ。ゴールも決まり2点追加、NTTコムが3-7と逆転する。
まだまだNTTコムの勢いは止まらない。前半28分ラック連取から、チャンスで大外へ展開し7番 金が左隅にトライ。ゴールは不成功だったが、NTTコムが3-12と得点差を広げる。

その後のキックオフで近鉄は相手陣22m内に入り息を吹き返す。
前半35分、近鉄がスクラムからサインプレー、15番 高が中央にトライ。ゴールも決まり、10-12と近鉄が2点差に迫る。
前半終了間際38分には、今度はNTTコム10番 ヤンチースが相手陣25m中央からペナルティゴールを決め、10―15とし前半終了。
前半はNTTコムが風下の中、うまく試合を進めた印象であった。

後半は風下の近鉄がキックオフからのスタート。
お互い一進一退の攻防が続くが、後半7分、近鉄陣10mスクラムで近鉄がコラプシング、そのペナルティをNTTコム10番 ヤンチースがペナルティゴールを成功させ、NTTコムが10―18とリードを広げる。
近鉄はボールを保持しながらランプレーとパスプレーで相手陣深くまで迫るが大事なところでミスが起こり、トライに結びつけられない。

その後はお互いにミスと反則があり、なかなか流れを掴めない。
均衡が破れたのは後半21分、勢いは近鉄にありランプレーで相手陣22mに入ったところで、NTTコムがペナルティ。
近鉄はペナルティゴールを選択し成功、3点を返し、13-18と5点差に迫る。
まだまだ近鉄勢いは止まらない。強い風下の中、ランプレーで相手陣5mに迫る。
後半30分、ラック連取から15番 高が右中間にトライ。ゴールも成功し、近鉄が20―18と逆転に成功する。
2点を追いかけるNTTコムはボールを継続してアタックするが、近鉄のディフェンスも激しさを増す。
後半38分、近鉄陣10mで近鉄がペナルティ、NTTコム15番 小倉がペナルティゴールを狙うも失敗。
さらに最後の力を振り絞りアタックするも、近鉄の激しいディフェンスを破ることができず、ノーサイド。最終スコアは20―18で、近鉄が勝利した。


● 記者会見ダイジェスト ●

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
ペニーヘッドコーチ(右)、金ゲームキャプテン

ロブ・ペニー ヘッドコーチ

「前半はとてもいい内容のゲームができていました。後半に入りスクラムハーフが焦ってしまい判断ミスがあったことが自陣でプレーすることにつながってしまったのではないかと思います。しかし、今年もトップ8に入ることができた点は良かったです。あと少しでトップ6も狙えたが落としてしまったことは残念です」

金 正奎ゲームキャプテン

「勝てなかったのは、自分たちのミスが原因です。前半はいい形で折り返せたが、後半のミスが大きかったと思います。そのミスによって自分たちのメンタルもやられてしまいました。チームの方向性を持って取り組んだつもりでしたが、そのメンタルの弱さが何よりの敗因でした。もっと上にいけるはずだったし、いかなければなりませんでしたが、非常に残念です。幸運にも次がまだあるので修正していきたいと思います」

──今後どのようなゲームをするか?

ペニー ヘッドコーチ

「変わらずいいゲームをしていくだけです」

──メンタルの弱さが敗因とおっしゃっていたが。

金ゲームキャプテン

「不用意なペナルティが多すぎました。自分たちにベクトルが向いていればそんなことはなかったと思います」


近鉄ライナーズ

近鉄ライナーズ
前田監督(左)、豊田キャプテン

前田隆介監督

「多くの人に感謝したいと思います。前半は動きが鈍く、流れを呼び寄せることができませんでした。後半は自分たちで変えていこうとキャプテンを中心にまとまることができました。チームの選手もそうですが、応援してくださったファンに感謝します」

豊田大樹キャプテン

「試合内容は全然ダメでした。特に前半は何もできていませんでした。自分たちが何もしていなかったという方が正しいかもしれません。セットプレーをもっと安定させたいです。次の相手は今日の出来では勝てません。しっかりと修正していきたいと思います」

──いい流れにできた要因は?

前田監督

「選手が修正点をしっかりと理解できていたことが大きかった。だが今後強くなってくる相手に対して今日の出来では勝てないため、力を出し切れるようにしたいと思います」

──トンプソン選手の容体は?

前田監督

「まだ確認できていませんが、前回の試合で負傷した箇所を再度痛めてしまったようです。出させられるようサポートしたいと思います」

──後半でどう修正したか。

豊田キャプテン

「前半は本当に何もしていませんでした。ダメというより何もできていませんでした。アタックの機会をもっとしっかりとっていきたいと思います。今日勝てたことはすごく大きいです。ミスもあったが、焦らずできていたことが勝利につながりました」







マン・オブ・ザ・マッチは近鉄ライナーズ6番、タウファ統悦選手

(記事:小川智 石澤一行)

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