トップリーグ 2015-2016 weekly preview:LIXIL CUP2016 1回戦 直前情報
text by Kenji Demura リーグ戦2強=パナソニックとヤマハ発動機はどう戦うのか 9日にスタートするジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016順位決定トーナメント。 昨季のファイナリストの鍵を握るパナソニックHO堀江(左)とヤマハ発動機FB五郎丸(右)
photos by Kenji Demura 昨シーズンのLIXIL CUP2015ファイナルで優勝を競ったパナソニックとヤマハ発動機。RWC2015の影響で計7節と短期決戦となった今季のリーグ戦でも終わってみればグループA、Bそれぞれの首位チームとしてLIXIL CUP2016進出を決めた。 ただし、両チームともに順風満帆にリーグ戦を乗り切ったわけではない。 3連覇を目指すパナソニックは開幕戦こそサントリーサンゴリアスに38―5で快勝したが、その後は黒星こそつかなかったものの、3試合連続で20点以上の失点を喫するなど堅守を誇るチームらしくない戦いが続いた。 堀江自身もHonda戦の試合内容には手応えを感じたようで、「大幅に成長したと思う。相手のアタックによって、自分たちのDFどうするというのをコミュニケーションとりながらできるようになったし、自分たちのやりたいことだけをやるのではなく、試合の中で相手のやってくることにアジャストできるようになってきた」と、チームの成長をポジティブに捉えてのLIXIL CUP2016入りとなることは間違いなさそうだ。 一方のヤマハ発動機も、開幕節から順調に白星を重ねたが、第6節の神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦では14―43で完敗。 「去年も神戸に負けてから調子を上げたチーム。シーズンどこか負ける時がくるので、それを早く修正したチームが上に行ける。いいかたちで修正できたので、いい流れが来ている」 パナソニックとしてはキヤノンFBルルーに自由に走らせる展開にはしたくないところ photo by Kenji Demura 「疲れているが言ってられない」(堀江) パナソニックは神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場でキヤノン戦(13:00)、ヤマハ発動機は大阪・キンチョウスタジアムでNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦(13:00)で、それぞれLIXIL CUP2016の戦いをスタートさせるが、堀江、五郎丸はそれぞれ対戦相手の印象、そして試合のポイントを以下のように語る。 「キヤノンはFWが近場をどんどん突いてきて、BKはシンプルなラグビーをしてくる。FWの勝負のところで負けないようにしたい」(堀江) 「ナキ(=NTTコムNO8アマナキ・レレィ・マフィ)もパフォーマンスがいい。お互い若いチーム。いい相乗効果を生んだ方が勝つ」(五郎丸) ちなみに、リーグ戦ではパナソニックが35―28でNTTコムに、ヤマハ発動機はキヤノンに前述どおり33―19で勝利を収めている。 「(RWC2015期間中)キャプテンの僕がいなくても、残りのメンバーはハードなトレーニングしてきたので基礎のところはできているし、毎試合、毎試合、苦しみながら成長してきた。あとは相手の分析をしっかりして、全員が準備万端で臨めるようにしていきたい。疲れているが、言っていられない。『優勝したい』というのが一番のモチベーション」(堀江) 「去年、チャンピオンを取っている(=日本選手権優勝)という過信ではなく自信をしっかり持って大会に入っていけば、自ずと結果はついてくる。 リーグ戦首位で出場したとしても、1回負けた時点で優勝の可能性がなくなる熱き戦い=LIXIL CUP2016第1節は、以下の4試合が予定されている(すべて9日開催)。 近鉄 - 神戸製鋼(11:40 愛知・パロマ瑞穂ラグビー場) ヤマハ発動機にとってはNTTコムNO8マフィの突破をいかに抑えるかもポイントに photo by Kenji Demura |