トップチャレンジ1・第3節 マッチサマリー(三菱重工相模原 43-19 九州電力)

三菱重工
相模原
三菱重工相模原
43 合計 19
31 前半 5
12 後半 14
5 勝点 0
10 総勝点 5
九州電力キューデン
ヴォルテクス
九州電力キューデンヴォルテクス
(写真:山口勝一)
(この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます)

三菱重工相模原 43-19 九州電力キューデンヴォルテクス

トップチャレンジシリーズ1 第3節
2016年1月24日(日)12:00キックオフ/大阪・東大阪市花園ラグビー場

トップリーグ昇格を目指す各チームによるトップチャレンジ1も最終節。トップイーストディビジョン1・1位の三菱重工相模原ダイナボアーズとトップチャレンジ2を勝ち抜いたトップキュウシュウA・2位の九州電力キューデンヴォルテクスとの戦い。共に1勝1敗で勝点5の両チーム、翌週にトップリーグ入替戦を控え、少しでも好位置につけるためには負けられない一戦。冬空の下の東大阪市花園ラグビー場に両チームの応援に駆け付けた1500人を超す観衆の見守る中、九州電力FB荒牧佑輔のキックオフで幕を開けた。

前半、先手を取ったのは三菱重工相模原。6分にゴール前35m中央付近のラックからBKが左に展開、ライン参加したFB青木和也が回り込み中央にトライ、SHキャプテン西舘健太のゴールも決まり早々に7-0と先制した。さらに13分にはゴール前30m右中間のラックからこれもBKが左にワイドに展開、最後はNo8ミロ デイビッドが左中間に押さえた(ゴール成功14-0)。

一方の九電も21分、ゴール前10m左中間付近でのキック処理の争奪戦で右FL小原渉が競り勝ち、フォローしたCTBキャプテン中鶴憲章が左中間に押さえ17-5、反撃を開始するかと思われた。しかしバックロー、TBに強力外国人を配する三菱重工相模原はその後も優位にゲームを支配。36分、42分にもSOハミッシュ・ガード、左FL伊坂健人がトライを挙げ、31-5とリードして前半を終えた。

後半も先制したのは三菱重工相模原。5分にHL中央付近のラックから出たボールをSOガードがゴール前にキック、上手く拾った左WTBパトリス・オリビエがそのまま左中間にトライ。38-5と九州電力を引き離しにかかる。追いすがる九州電力は19分、10mL中央付近のこぼれ球を左WTB磯田泰成が拾いそのまま中央に押さえるが時すでに遅し。その後、両チームとも1Tずつを挙げるが、三菱重工が前半のリードを守りきり43-19で2位同士の争いを制した。

勝った三菱重工は勝点を10とし、この時点で首位サニックスに並んだ。強力外国人を中心にパワーで九州電力を圧倒。FW・BK共にキーポジションに破壊力があるだけに入替戦ではどこまでトップリーグ勢に通用するか注目される。台風の目として2007-2008シーズン以来2度目のトップリーグ入りを目指す。敗れた九州電力も三菱重工相模原の疲れの見えた後半には互角に戦うだけの実力と若さがあるだけに、ぜひ立て直して3度目のトップリーグ昇格を果たしてほしい。


● 記者会見ダイジェスト ●

九州電力キューデンヴォルテクス

瓜生丈治監督

「リコーをターゲットにして、この試合に勝てばより良いポジションで入替戦に臨めるということで準備をしてきた。三菱重工相模原の、外国人選手を上手く使ったプレッシャーのかかる攻撃に対して良いディフェンスはできていたが、前半、的を絞り切れずに不用意な失点をして波に乗り切れなかった。ただ後半に関しては自分たちのやりたい戦術通りのディフェンスや、そこから切り返したアタックができており、後半の出来については次の入替戦に繋がるものだった」


三菱重工相模原ダイナボアーズ

佐藤喬輔監督

「しばらくゲームから離れたメンバーが復帰してきたことで、コンビネーションやゲーム勘などに問題があり、イージーミスなどが普段より多かったことを反省して次に臨みたい。トライの形などは良いところもあったので、良い点は伸ばして最後の試合に気持ちを切り替えたい」




(記事:石川 悟、丸井康充)

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