トップチャレンジ1・第2節 マッチサマリー(三菱重工相模原 54-19 大阪府警察)
トップチャレンジシリーズ1 第2節 今シーズンはトップリーグ日程が例年とは大幅に異なり、トップチャレンジ1位チームの自動昇格はなく、トップチャレンジ1の結果によりチャレンジ1の4チームすべての入替戦の組合せが決定するシステムとなっている。三菱重工相模原も大阪府警もトップチャレンジ1の第1節ではそれぞれ黒星を喫したが、2012-13シーズンから4年連続のトップチャレンジ1となる三菱重工相模原にとっては、「今年こそ」であり、また、トップチャレンジ1での初挑戦となった大阪府警にとっては、「社会人チーム」としてトップリーグレベルへの大きなチャレンジとなっている。 前半は、三菱重工相模原がFW/バックスの選手がよく走り、ボールを継続してトライを重ねた。三菱は敵陣で得たラインアウトから左オープンに大きく展開し、これによくフォローしたLOダニエル・リンディーから、今度はすぐに右に大きくパスを出すと、No.8ミロ デイビッドがそのボールを受けてそのまま左中間を突破、試合開始後3分に早くもトライ(ゴール成功)をとった。 前半から点差を離されたくない府警も前半8分にPGチャンスを得たが、SH三瀬憲二朗のキックは惜しくもゴールポストに当たり、スコアは7-0のまま。三菱は自信のあるスクラムからアタックを展開して、FWの第1列や第2列の選手がよくフェイズを重ねてポイントを作り、ゴール前に迫るシーンが多くなる。前半14分にはスクラムからよくフェイズを重ね、ゴールライン直前のラックからSH西舘健太が飛び込み、これはトライにはならなかったが、すぐにサポートに入ったFL井坂健人がインゴールでボールを押さえた。 21分にも敵陣ゴール前に攻め込み、PKでスクラムを選択すると、SO阿久田健策がスクラムサイドを突いて中央にトライ(ゴール成功)。さらに31分にもFWがよくフェイズを重ねてアタックすると、最後は左バックラインに展開して、これによくフォローしたPR佐々木駿がCTB安井慎太郎からパスを受け、左から中央に回り込みトライ(ゴール成功)と、三菱が早くも28-0と大きくリードした。 試合が一方的な流れになってきたが、府警も踏ん張った。府警は36分に敵陣でのPKを得てラインアウトからトライを狙う。ラインアウトでのクリーンキャッチからピールオフでアタックしてポイントを作ると、そこからのボールを受けたCTB新里涼が内に切り込み、強引に中央突破。最後は三菱のディフェンスを2人3人と引きずり、そのままインゴールに押さえ、1トライを返した(ゴール成功)。 しかし、前半終了間際に三菱のこの日のベストトライが出た。中盤で三菱はボールを得るとよくつないで展開する。PR佐々木からFL中村拓樹へ左にロングパスを通すと、中村からWTB山本逸平につなぎゴール前に。これにPR杉本剛章がフォローしてゴール前のラックから今度は右に展開。SO阿久田-CTB安井-No.8ミロ-FL井坂とつなぎ、最後はWTB棚橋宗一郎がインゴールに飛び込んだ。中盤からゴールラインまで、FWとバックスで10人以上のプレーヤーがよくボールをつないだ結果でのいいトライだった。 ハーフタイムで33-7と大きくリードした三菱だったが、後半でのプレーでは課題を露呈した。後半20分ごろからは、三菱で何人か足がつる選手が見受けられた。三菱の「足が止まって」くると、府警は後半20分、SO三瀬が自らキックしたショートパントをキャッチして敵陣ゴール前中央に攻め込むと、CTB新里がよく倒れずにボールをWTB永野光也につなぎトライ。WTB永野は36分にも自陣ゴール前での三菱のパスをインターセプトすると、90mを独走して府警としてこの日3つ目のトライをとった。 最終スコアは三菱54-19府警と三菱の完勝とはなったが、三菱としては、次戦の九州電力戦、さらに2週間後の入替戦へ向け、80分間のフィットネスという大きな課題が残った。一方、府警はこの日とった3トライでついた自信を次戦サニックス戦、入替戦で生かして勝利を目指してほしい。 |