トップリーグ2015-2016 入替戦 マッチサマリー(NEC 17-3 三菱重工相模原)
トップリーグ2015-2016 入替戦 NEC、三菱重工相模原に勝利してトップリーグに残留 今シーズン、トップリーグ15位と不本意な成績に終わったNECグリーンロケッツとトップチャレンジ1を2位で通過した三菱重工相模原ダイナボアーズのトップリーグ入替戦が1月30日(土)、埼玉県の熊谷ラグビー場で開催された。未明から降った雪がグラウンドを覆っていたが、地元の高校生ラガーマンたちの雪かきで試合前に雪は一掃され、気温5度と寒い曇天のコンディションの中、結果はNECグリーンロケッツが勝利してトップリーグ残留を決めた。 三菱重工相模原ダイナボアーズがトップリーグへの返り咲き、NECが残留と両チームの執念を見せつけたゲームであった。 後半は、奮起したNECが8分にナンバーエイト土佐選手、13分にはプロップ瀧澤選手がモールを押し込んでトライとフォワードのパワーで得点を追加した。三菱重工はNEC陣内へ再三攻め込むものの、NECは堅い守りで得点を許さない状況が続いた。三菱重工はイージーミスからチャンスを潰し後半に得点を追加できずに敗退したものの、地元からバス10台で駆けつけた大応援団の声援に応えて随所で好プレーを見せ、来季も再び同じステージに戻ってくることを確信させた好ゲームであった。 ● 記者会見ダイジェスト ●
三菱重工相模原 佐藤監督(右)、西館キャプテン 佐藤喬輔監督 「1年間通して、多くのサポーターに熱い声援を頂きました。今日もまた、ご声援を頂いた事に厚く御礼申し上げます。 西館健太キャプテン 「1年間応援して下さったファンの皆さん、今日応援に来て下さった皆さんの前で昇格することができず、悔しく思っています。 ──トップリーグとの差を感じた部分は? 佐藤監督 「細かい精度の差、つまらないハンドリングなどのミスが多く出てしまいました。NECさんはミスも少なかったと思います。 ──パフォーマンスを上げる策について。 佐藤監督 「最後だからといって、特段チームとして演出することなく、いつも通り平常心で試合に臨もうとしました。選手は最後の試合という事で、感情があい混ざっていた部分があり、歯車が狂ってしまったかも…難しいところです」 ──トップリーグチームとの試合で学んだことは。 佐藤監督 「トップリーグとの差は、いつも入替戦で戦ってるし、4年続けて言ってますが、チーム力をもっと上げないといけないと思ってます。 西館キャプテン 「プレーの精度と規律の部分です。 ──後半の戦い方について。 佐藤監督 「前半の入りから、テリトリーとポゼッションを、うちが取っていたので手応えはありましたが、辛抱しきれずにミスをする部分も多かったので、ボールをしっかりキープしてチャンスを広げようとしました。 NECグリーンロケッツ 相澤総監督(右)、瀧澤キャプテン 相澤輝雄総監督 「NECの多くの応援団のもとで勝利できて嬉しく思います。 瀧澤直キャプテン 「トップリーグに残れたことが嬉しくホッとしています。 ──前半を3-3で折り返した事について。 瀧澤キャプテン 「自らの反則やミスから、膠着した時間が長かったので、ゲームリーダーの田村以下、まずは落ち着いて会場や試合の雰囲気に飲み込まれず、ミス無くシンプルにいこうと話してました。 ──前半の得点機に3度モールを押してトライを狙った理由について。 瀧澤キャプテン 「ペナルティの位置も、そこまで良い所ではなかったと感じました。 ──入替戦に臨むにあたり、チームの中でどこを修正した? 相澤総監督 「シーズンを通して結果が出ず、選手・スタッフ全員がもがいてる感じでしたが、この何週間で上手くいってる部分を切り取って、シンプルにやっていくことで、勝ちに行くことができると思い、シンプルにプランしていったことが、最後の試合に勝てた要因だと思います」 |