トップリーグ 2016-2017 第2節 記者会見レポート(東芝 25-8 NEC)
トップリーグ2016-2017 第2節
2016年9月2日(金)19:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
東芝ブレイブルーパス 25-8 NECグリーンロケッツ
◎NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(右)、瀧澤キャプテン
○ピーター・ラッセル ヘッドコーチ
「厳しい試合でした。スコアできる機会もありましたが、かなりの時間をディフェンスしなければならない試合になってしまい、東芝さんのようなトップチームとの試合で貴重なボール支配ができませんでした。しかし、選手たちは良くやったと思います。最後の場面では強いパフォーマンスを見せてくれました。今シーズンはそこを目指していますので、次はさらに良くなると思います」
──先週に比べて?
「ボール支配を優先することが、先週の教訓でした。ボールキャリアがしっかりポジションして前へ出て責任を果たしてくれました」
──キックパスの場面は継続したほうが良かったのでは?
「その通りだと思います。やはり、選手にはしっかりスペースを見つけることを求めています。東芝さんの裏にスペースがあったのですが、ミスが多く、実行する精度が必要です」
○瀧澤直キャプテン
「平日の夜にすごく多くの方が集まってくださって、天候含め良い環境で試合ができたことに感謝したいと思います。きつい夜でした。ゲームとしても反省や課題が多々残ったゲームだったんじゃないでしょうか。帰って修正して、引きずらずに次のゲームに持っていきたいと思います。大野さんが150キャップとのことで、東芝さんは気持ちが入っていました」
──試合中、修正できなかった訳は?
「修正のコールは出ていて、色んなコールが混じってしまい、決めきれなかったと思います。僕も含めてリーダーの責任です」
──モールは押せたか?
「良いモールで進めたのですが、滑って落としたようです。長いモールを組んだのですが、届きませんでした。ただ、細かいところは反省だが、モールを押せるという感触はありました」
──細かいところとはどの辺りか?
「細かく分析はできていないが、攻めて攻めて、相手のペナルティもらって、ゴール前で仕留めるシチュエーションで相手のプレッシャーを受け、スコアできなかった場面です」
──スクラム全体では?
「全般的に東芝さんにプレッシャーを受けましたが、こちらも理想的なスクラムを組めた時は押せました。さらにフロントローとして上を目指さないといけないと思います」
◎東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパスの冨岡ヘッドコーチ(右)、リーチ ゲームキャプテン
◯冨岡鉄平監督
「最後の失点のところですね。今日、ノートライなら良かったのですが。それまではウチらしいディフェンスができましたし、アタックも良かったと思います」
──リーチ選手をゲームキャプテンに指名したのは?
「森田キャプテンがゲームに出ていない中で、ゲームをコントロールできる人材はシンプルにマイケルだと。良いリーダーシップを発揮してくれました」
──東芝らしくないアタックも見られたが?
「ボールをちょっと動かしていく練習を積んで来たのですが、この時期は難しいです。パナソニックさんも動かしていましたが、精度がまだまだです。選手には葛藤がありまして、せめぎ合いしている状態です。ひと昔前の東芝よりシンプルなラグビーはできていますが、ボールが踊りだすシーンをなくしていくことです。オフロードパスは大きな試合で勝負を決めるので、チャレンジの気持ちを持ちながら、ゲームの駆け引きの中でどこまでやれるか。選手たちはそんな気持ちをもちながら、こういう状況でオフロードにチャレンジしていました。この時期はオールブラックスでもボールが踊り出す。良い教訓にしていきたいと思います」
──スタンドオフは兄弟対決だったが?
「二人とも大したものです。不確かな理由でなく、揺るぎない芯をもっています。良く考えて、兄弟がいるからかかっていくのでなく、いつもどおりのプレーをしましたね」
──大野選手の150キャップは?
「100キャップを超えると難しくなります。その中で一番乗りは素晴らしいことです。リーグとして、もっときちんとしたセレモニーをできたら良いと思います。我々も事前にもっと素晴らしい形で祝ってあげられれば良かったです。企業と協会が協力してそうしていければ良いと思います」
○リーチ マイケル ゲームキャプテン
「トップリーグが始まって2週目で、チャンピオンになるにはまだまだです。すごいシンドイ時にプレーの質が落ちて、そういう時に確実なプレーをしないとチャンピオンになれません。反省して来週のスタートから頑張っていきたいと思います。NECさんとスクラムでやり合って、見ている人にとって楽しいゲームになったと思います」
──ゲームキャプテンは久しぶりだったが?
「ゲームコントロールの面では、流れを感じながら良い判断することを意識していました。その中で相手にずっとトライさせなかったことは良かったと思います」
──大野選手の150キャップはモチベーションになったか?
「モチベーションはゲームキャプテンの方でした。久々に責任を感じながら試合しました。まだまだ体力的には難しいですが、ボールキャリーはある程度できました」
──ジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチも見ていたが?
「ジェイミーが来ていることは知りませんでした(笑)」
──スタンドオフは兄弟対決だったが?
「よくいろんな人に聞かれます(苦笑)。二人とも素晴らしい能力でスキルが高いです。二人とも代表になれると思います」
──大野選手の150キャップについては?
「試合前に知りましたが、スーパーラグビーでもなかなかない記録です。メッサム選手でも140位。本当に長いキンちゃんのラグビー人生で、波がなく安定していたからこその150試合です。すごい人間だと思います」