トップリーグ 2016-2017 第2節 記者会見レポート(キヤノン 16-35 ヤマハ発動機)
トップリーグ2016-2017 第2節
2016年9月2日(金)19:00キックオフ/東京・町田市立野津田公園陸上競技場
キヤノンイーグルス 16-35 ヤマハ発動機ジュビロ
◎キヤノンイーグルス
○永友洋司監督
「今日はキヤノンがスコアゾーンに入っていた時間も多くありましたが、特に前半にトライを取り切ったヤマハと、取り切れなかったキヤノンの差があったことが全てだと思います。キヤノンとしてのゲームプランを遂行することができませんでした。前半にトライを連続でとられてしまったこと、このため、ヤマハにボーナスポイントを与えてしまったことがとても悔しいです」
○庭井裕輔キャプテン
「今日は協会や町田市などの関係者の皆さん、ありがとうございました。自分たちのラグビーをできなかったことが敗因です。ブレイクダウンのところで終始、ヤマハにプレッシャーをかけられてしまいました。キヤノンとしてそれへの対応がうまくいきませんでした。この敗戦はいい勉強になったと思いますので、しっかりと修正して今後の試合に臨みたいと思います。セットプレー、特にスクラムでは前半、ヤマハの強いところを出させてしまいましたが、後半、しっかり修正ができました。対策をして、後半、しっかりスクラムが組めたことについては胸を張れると思います」
──スクラムで、後半、どのような点を修正したのですか?
「ヤマハの3番(伊藤選手)が組んだ後、少しインサイドに入ってきていたので、キヤノンの1番(東恩納選手)と私とで、壁を作って前に出るように意識しました。これにより、後半、スクラムが修正できたことは大きな収穫だと思います。ヤマハのスクラムに対しては事前にビデオでも研究していましたが、前半、組んでみて試合中に修正していきました」
──『ブレイクダウンでのヤマハのプレッシャー』とはどういう圧力でしたか?
「ヤマハは前に出てくるところが強いです。ヤマハは泥臭く、ストイックにプレーしてきました」
◎ヤマハ発動機ジュビロ
○清宮克幸監督
「今日は、トップリーグでの第2戦の試合の持つプレッシャーがあり、そして、キヤノンとは過去の戦いで接戦となった試合が多く、あまり相性が良くなかったことから、苦戦すると予想していました。しかし、選手たちがメンタルにもフィジカルにもいいパーフォーマンスをしてくれました。3トライ差でのボーナスポイントも含め、5ポイント取ったことはうれしいです。上位チーム同士の試合で5ポイントを取るのは難しく、今日の5ポイントは価値があると思います。この3トライ差でのボーナスポイントのシステムを考慮したため、今日の試合ではメンバー交代のタイミングにも影響はありました。今日は、選手達の素晴らしいバーフォーマンスによる勝利です。いい『ヤマハスタイル』を継続していきたいと思います」
──前半、勝っていたスクラムが、途中からは圧倒できなくなりましたが?
「キヤノンはスクラムの強さが上位レベルのチームです。スクラムでのこだわり合いには注目していました。(パナソニックにスクラムで勝てた)前節の試合のようには、なかなか簡単には行きません。ちょっと、タイミングがずれたりするとヤマハがペナルティをとられることもありました。キヤノンはいいライバルだと思います。
今年のヤマハでは、スクラムでの集中力、破壊力があることは大きな収穫です。前半、スクラムで勝って敵陣に攻め込み、3トライ取ったことは大きかったと思います。また、バックスでも今年の新戦力のヴィリアミ、3年目のハビリの活躍も素晴らしかったと思います。これらの新戦力が活躍してくれているので、更に、来週以降のメンバー構成がどうなるのか、楽しみです」
──磐田から試合会場へ長距離の移動での試合が続きますが?
「東京に試合に来ることは負担に感じてはいません。ヤマハはタフですから。春シーズンでは東京には日帰りで遠征に来ていました。今シーズンはこれまでのアウェー2試合でケガ人も出ておらず、いい出だしだと思っています」
──今年の新戦力、FBファンデンヒーファー選手のこれまで2試合のパーフォーマンスについては?
「ファンデンヒーファー選手は素晴らしいポテンシャルを持っています。経験は足らないところも多いですが、持っているものは素晴らしい。これまで他国の代表になっていませんが、今後、成長して(日本代表)スコッドなどに入る可能性も楽しみにしたいです」
──今日に試合ではラインアウトでの獲得率は低かったですが?
「キヤノンは今日の先発では196cm〜198cmの背の高い選手を3人そろえています(アニセ、宇佐美、トムソン)。彼らのリアクションも良かったです。キヤノンにはいいコーチもついており、実力のあるチームだと思います」
○三村勇飛丸キャプテン
「今日は3トライ差でのボーナスポイントをとれたことがうれしいです。後半、プレーがルーズになってしまい、簡単にペナルティを与えてしまったことは反省点です。こういった点を修正して、次の試合に向けしっかり準備していきたいと思います」
──ブレイクダウンでターンオーバーできたシーンが多かったですが?
「局面、局面で、選手の一人一人がいい判断をしてくれています」
──今日の試合ではラインアウトでの獲得率は低かったですが?
「ヤマハによるサインミスもあり、また、相手にうまくやられてしまったところもあり、この半々が原因だと思います」