トップリーグ 2016-2017 第9節 レポート(NEC 38-24 神戸製鋼)
トップリーグ2016-2017 第9節
2016年10月29日(土)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
NECグリーンロケッツ 38-24 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
ジム・マッケイ ヘッドコーチ
「残念な結果ですが、NECさんが素晴らしかったと思います。言い訳をすることはありません。ハーフタイムの時には十分勝てると強く信じていました。勝つチャンスをつかむために試合の流れを変えようとした選手のパフォーマンスは誇りに思います。そのあと、残念ですが時間が足りませんでした」
──選手の交替については?
「ニック(イーリ・ニコラス)を失ったのは非常に不幸なことでした。これまでもずっとクォリティの高い試合を作ってくれていました。ただ、代わりの選手が良いパフォーマンスをしてくれたのも事実です。だが、特に前半は相手のプレッシャーに適応できませんでした。自分たちのプレーする時間がなくなってしまいました」
──ハーフタイムの指示は?
「フィフティフィフティのシチュエーションで、ルーズボールやラインアウトのこぼれ球に対して、向こうのほうがハングリーだったのではないかと。しっかり制しようと思っていましたが、できませんでした」
──痛い一敗だったが?
「次の5週間、どこを伸ばし、どこを改善するかは分かっていますから、トップリーグの順位に関係なく、プランをしっかりやっていきます。自分たちのラグビーにフォーカスしてしっかり成長していくことです。もちろん、シーズン中に浮き沈みがあるのは当然で、相手のことを考えるのでなく、信じる道を突き詰めていくことが大切です」
橋本大樹キャプテン
「NECさんに良く研究されて、向こうのやりたいようなラグビーをやられたという感想です。後半はそれを払拭するようなプレーができていたが、セットプレーやペナルティの規律の部分でミスが出て逆転できませんでした」
──終盤のラインアウトのミスは?
「スローイングです。フッカーが交替してから安定せず、相手のジャンパーに引っかかり、ラインアウトも研究され、サインも読まれていました。リフトとスローイングのクォリティも良くなかったです」
──前半、ハイパント処理が問題だったのでは?
「ハイボールに関しては、前半、早い段階で10番が怪我して、慣れないポジションでプレーしたのもあります。相手が、ウチの強みであるセットプレーを防ごうとした結果で、そこの寄りの部分は悪くなかったので、まあ、そうですね。 ハイボールの処理は相手が良く練習していてターンオーバーされたということです」
──ウィンドウマンスの過ごし方は?
「1ヶ月のオフ期間は、相手のテンポでゲームが流れる中、どう修正していくかしっかりフォーカスしていきたいと思います」
──先週は大変な時間だったが、今週は?
「平尾さんのことに関しては、特にチームとして引きずることなく、良い準備ができていました。今日はポイントが取れず、自力の優勝は遠のきましたが、試合は残っているので、あきらめず戦っていきたいと思います」
NECグリーンロケッツ
ピーター・ラッセル ヘッドコーチ
「2チームとも、お互いにアタック主体のゲームができて喜ばしいです。神戸製鋼さんは前へ出るアタックをしてきましたが、80分、ゲームプランを全うできました。グリーンロケッツはリサレ選手をナンバー8にするなど、フィールド全体をカバーするよう改善しました。信じる気持ちを強くもち、しっかり我慢してゲームプランを遂行できました」
──センターにペリー選手を入れ、3列を代えた意図と評価は?
「ジョーダンが怪我から復帰してくれて、彼の経験がセンターで出場した理由です。田村選手の目となって助けてくれました。3列は裏の3分の1ずつをポゼッションしたかったことと、リサレ選手のパワープレーを生かしたかったからです。しっかり機能できたと思います」
──FWの出来は?
「スコットについては、接点での働きを期待していましたが、しっかりフリーにプレッシャーを掛けていました。タイトファイブの出来は良かったです。猪瀬選手もトップリーグ98か99キャップ目で良くやりました。全体としてステップアップできた試合でした。終盤にラインアウトを3回取ったのも素晴らしかったです」
細田佳也ゲームキャプテン
「今日は勝てたことが本当に良かったと思います。前半、獲り切るところで獲れたのがすごく良かったと思います。80分、できたのは、培った練習の成果です。最後、自陣に貼り付けになりましたが、気持ちを強くもって一丸で守ることがができたのも良かったです」
──前半はイケイケだったが、後半は?
「神戸製鋼さんは後半、最初からプレッシャーを掛けてくると分かっていました。上手くいかず、得点されましたが、皆、やられてもポジティブに捉えて獲られたら獲り返すという気持ちでした」
──シーズン序盤は勝てなかったが、キッカケは?
「そこまで、シーズン始まってから変えていないですし、やろうとしていることをやろうとする意識も高まって良い形になってきました。精度を意識する部分はすごい上がって、皆、考えてやっています。練習では、(田村)優がタックルの部分でポジションとか、球をつなぐ入り方を毎回、毎回言ってくれて良くなってきました」