トップリーグ 2016-2017 第9節 レポート(NTTコム 34-29 東芝)

トップリーグ2016-2017 第9節
2016年10月29日(土)13:00キックオフ/神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 34-29 東芝ブレイブルーパス

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10月29日(土)トップリーグ第9節、NTTコム対東芝は、12月並みの肌寒い薄曇りのニッパツ三ツ沢球技場で午後1時キックオフされた。前座試合として、神奈川県内ラグビースクール小学2年生5チームの子供達が参加したミニラグビーが行われ、将来のラガー達のプレーに大きな声援が送られていた。

最初の得点は、そのキックオフのボールをタップしたボールを7番の山本がタイミング良く受け取ってそのままトライ。9番小川のゴールも決まり東芝が開始直後1分のトライで幸先の良いスタートとなった。しかし、開始4分NTTコム、東芝陣10mライン右付近のラインアウトから出たボールを10番小倉が切れの良いステップでラインブレークして、そのまま右中間にトライ。10番小倉のゴールも決まり同点になる。

14分にはNTTコム 10番小倉がPG成功して10-7と逆転。17分にはNTTコムの9番の友井川がトライ。10番小倉のゴールも決まり17-7とNTTコムがリードを広げた。31分には東芝がPGを得て9番小川が外したが、34分に得たPGは決めて17-10とした。前半終了間際の40分NTTコムの10番小倉が左中間から見事なドロップゴールを決め20-10として前半を終了。

後半、6分スクラムからNTTコムの9番友井川が抜け、15番小川がショートパントを上げキャッチしてトライ、10番小倉のゴール決まり27-10とNTTコムがリードを広げた。21分にはNTTコム、アマナキ・レレイ・マフィが危険なタックルでシンビン。25分にゴール前5mのスクラムから東芝が展開しNo12渡邊がトライ、9番小川のゴールも成功して27-17とした。

しかし、31分、NTTコムは相手陣22m付近のスクラムから右に展開し15番小川が抜け出してゴール中央に今日2つ目のトライ、10番小倉のゴールも決まり34-17とNTTコムの勝利が決定的と思われたが、ここから東芝の反撃が始まる。35分に東芝の9番小川がフェイズを重ねて右中間にトライ、9番小川のゴール成功で34-24。インジュアリータイムの41分には、東芝9番小川の連続トライで34-29と1トライ差に迫ったがここでノーサイド。
NTTコムが終始出足の良さとディフェンスの良さで東芝を破り6勝目を上げた。東芝はセットプレーや攻め込んでからの継続プレーでのミスや強みであったフィジカルでも受けに回り、終了直前に追い上げたが及ばず5敗目を喫して前半戦の負け越しが決まった。マン・オブ・ザ・マッチにはNTTコム、15番小川優輔が選ばれた。

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東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパスの冨岡鉄平ヘッドコーチ(右)、森田佳寿キャプテン

東芝ブレイブルーパスの冨岡鉄平ヘッドコーチ(右)、森田佳寿キャプテン

冨岡鉄平ヘッドコーチ

「この負けは悔しい。常に優勝を目指すチームとして結果を残せなかったのは私の責任。連敗で選手が硬くなってしまった事もあるが、課題は多くある。11月にチームを再度分析して立て直し、後半戦で勝つことのマインドを取り戻して良い結果を出したい。後半最後の10分は東芝らしい攻撃ができたがもっと早く流れを呼びたかった」

森田佳寿キャプテン

「今日はNTTコムにフィジカル部分で後手に回り、ディフェンスを崩せずペースに乗りきれなかった。セットプレーにミスがあったが、後半はこちらのペースに持ち込めた部分もあった。負けに対して慣れていないチーム、11月にチーム力を上げていきたい」

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのペニー ヘッドコーチ(左)、友井川ゲームキャプテン

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのペニー ヘッドコーチ(左)、友井川ゲームキャプテン

ロブ・ペニー ヘッドコーチ

「強豪の東芝に対して良いプレーをしてくれた選手達に感謝している。チームの成長を感じたゲームだった。選手達を誇りに感じている。特にハーフ陣やフォワードが得点に関わる良い仕事をしてくれた。今日の勝利はチームにとって色々な意味で大きい。アイザックのセットプレーを含め大久保フォワードコーチの力も大きいが、他のスタッフと共にフィールド外のハードワークも含めてチーム全体が向上している。後半は攻められたが、修正して後半戦にチーム力をさらにアップして優勝を目指して頑張りたい」

友井川拓ゲームキャプテン

「今日の東芝戦の勝ちは大きい。試合経験を積む毎に試合のマネジメントが旨くなっていると思う。上位3チームには負けているが、良い雰囲気で、今日の勝利は後半へのモチベーションになる。11月には、怪我人も復帰するので、さらにチーム力を上げて後半戦に臨みたい。(「出身地開催とのことで御家族も来られていましたね」の質問に)藤沢ラグビースクール出身なので今日はラグビースクールの子供たちの声援もあって気合も入りました」

──神奈川県のラグビーファンにメッセージを。

ペニー ヘッドコーチ

「試合環境も素晴らしくまたここで良いパフォーマンスを見せたい。2019年のワールドカップでは神奈川で決勝戦が行われるとのことで、少しでも多くのラグビーファンが増えるよう、試合を見て感動と楽しさを与えられるチームにしたい。子供達にラグビーの楽しさが伝わるような試合をお見せしたい」

友井川ゲームキャプテン

「地元の藤沢ラグビースクール出身なのでミニラグビーの前座試合を見て懐かしく感じた。試合中も子供達の応援が嬉しかった。良い試合を見て貰うことができたと思う。これからも子供達に楽しくラグビーをプレーしてもらいたい」

(長井、勝又)

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