トップリーグ 2016-2017 第11節 レポート(リコー 18-21 クボタ)
トップリーグ2016-2017 第11節
2016年12月10日(土)11:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
リコーブラックラムズ 18-21 クボタスピアーズ
リコーブラックラムズ
神鳥裕之監督
「今日は久しぶりのホームゲームでしたので、しっかり勝ち切って次の試合につなげたいと思って臨みましたが、最後に逆転負けを喫し、非常に悔しい試合となりました。最後の時間まで自分たちのラグビーを続けることができませんでした。後半にターンオーバーされることが多くありました。次の試合はパナソニック戦になりますが、しっかり準備して臨みたいと思います」
──今日の試合では前半は勝っていながら、最後に逆転負けとなりましたが・・・?
「エリアを取って、ボールをキープして、トライにつなげたいというゲームプランでしたが、うまく行きませんでした。敵陣に入って、ボールキープを続けるプランでしたが、小さなミスを積み重ねて、クボタさんのスコアにつながってしまいました。これはクボタの最後の逆転トライのプレーだけではなく、その前のプレーから、プレーの精度がうまく出せていませんでした。エリアをとってもボールのキープ力が問題でした」
──後半、ロトアヘア ポヒヴァ大和とアマナキ・ロトアヘアのロトアヘア兄弟を入替投入してからいいリズムになったと思いますが、選手の入替の順などについては?
「兄(ポヒヴァ大和)は日本国籍なので、外国人枠などに縛られずに入替しています。ボールキャリーで前に出て、インパクトを与えられるプレーヤーです。一方、アマナキは、外国人プレーヤーの調子を見ながらの入替えとなります。今日の入替えはプラン通りでした」
──次節はパナソニック戦となりますが、次戦に対しての意気込みを。
「パナソニックはトップチームなので、今日のようなミスをするとすぐトライにつながってしまいます。ブレイクダウンでチャレンジされてもボールキープできるように、しっかり修正して臨みたいと思います」
馬渕武史キャプテン
「今日はありがとうございました。先週のHonda戦に勝って、いい流れの勢いで今週も勝って次につなげたいと思っていましたが、逆転負けとなり悔しい気持ちです。気持ちを切り替えて、次戦のパナソニック戦をしっかり戦いたいと思います」
──ブレイクダウンで苦しんだシーンが多いようでしたが?
「クボタプレーヤーの2人目が激しくからんできて、うまくボールを出せなかったことがありました。リコー選手のサポートが遅かったと思います」
──次節はパナソニック戦となりますが、次戦に対しての意気込みを。
「パナソニックはターンオーバーがうまいチームです。パント処理などでエラーするとボールを取られることが多いので、しっかりボールキープするようにして戦いたいと思います」
クボタスピアーズ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ
「今日の試合はクロスゲームで、最後までわからない展開でした。ハルが最後にいいインパクトを与えてくれました。前半は向かい風でしたが、ターンオーバーからバックスに展開して得点につなげることができ、うまく行きました。後半はチャンスで回してもなかなか得点できませんでしたが、ハルが最後にトライを取っていい終り方ができました」
──約1か月のウィンドウマンスにはチームとしてどう修正してきましたか? また、立川キャプテンがその間、日本代表遠征で不在でしたが?
「シーズン前半の9試合では、トライが少なかったですが、ボールポゼッションは高い数字を残していました。ラインブレイクをよくすること、スペースにアタックしてフィニッシュすることを課題に1か月、取り組んできました。
ハルがいない1か月間は、逆に他のチームメンバーとしては試合がないので、リラックスして充電できたと思います。その間にシーズン後半を強く終れるように修正してきました」
──後半30分から入替えで出場し、活躍したヤコ・クリエル選手、また、FBで先発しトライを取った近藤英人選手について?
「ヤコを含み、もっと使いたい外国人選手が何人もいます。今日の試合でもFWのグラント・ハッティング、ピーター・ラブスカフニ、BKのパトリック・オズボーンらの選手も起用に応えてくれていました。近藤英人選手については、才能あるヤングスターだと思います。リクルート担当のお蔭です。今日のような大事な試合でいいプレーができる選手が必要です」
立川理道キャプテン
「今日は前半、風下の中、ゲームコントロール、最後に得点をとれたという点でうまくできました。後半はゴール前に行ってもなかなか得点が取れずにいましたが、リコーの小さなスキをつき、勝ちにつなげることができました。僕自身も最後に逆転のトライを取れてうれしいです」
──最後の時間帯はどういう戦い方をしましたか?
「(後半の後半は)僕自身が久しぶりに10番に入っていたので、リコーのバックラインのスキをみつけてアタックしたいと思っていました。最後、ターンオーバーして敵陣に入って、ラインアウトからヤコ・クリエルとオツコロ カトニがよくゴール前までもっていってくれました。自分たちのかたちで終れていい勝ち方ができました。最後は、パスをするより自分がトライを取りに行ってスコアできてよかったです」
──チームとしてはウィンドウマンスで試合がなかった一方、立川選手は日本代表遠征から試合が続いていますが、立川選手自身のコンディションは?
「『大丈夫だ』と言っておきます」
──今日は試合の後半、10番のポジションに入っていました。久しぶりのSOだったと思いますが?
「10番に入ったのは久しぶりですね。えーっと、ワールドカップのスコットランド戦以来でしょうか。クボタでは控えの10番としても練習をやっていたので、うまく対応できました。今日はリコーのディフェンスが強かったので、うまく方向転換しようと考えました。10番の判断に任されるところが多いので、結果につながってよかったです」