トップリーグ 2017-2018 第3節 レポート(東芝 10-47 パナソニック)

ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 第3節
2017年9月1日(金)19:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
東芝ブレイブルーパス 10-47 パナソニック ワイルドナイツ

東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパスの瀬川監督(右)、湯原バイスキャプテン

東芝ブレイブルーパスの瀬川監督(右)、湯原バイスキャプテン

瀬川智広監督

「今日は東芝としてやろうとしていたラグビーができませんでした。パナソニックに、1対1のシチュエーションで優位に進められてしまいました。今日はいいところなく終ってしまいましたが、修正するべきところを修正して次節のトヨタ戦に向けしっかり準備して臨みたいと思います」

──前節のNTTコミュニケーションズ戦では敗戦となってしまいましたが、今日はどのようなゲームプランで臨みましたか?

「前半の開始後5分間はスペースもうまく使い、接点でいいプレーができていました。しかし、(試合の)アタマは良かったのですが、その後は詰め切れないところがありました。全てにおいて、選手達を機能させることができなかったと思います」

──今日のメンバーでは、前節まで起用していたクラスカ選手、バンワイク選手は使わず、また、梶川選手、メッサム選手をリザーブスタートにしていますが、選手起用についてのコメントは?

「選手起用についてのコメントは控えさせていただきます」

──今日のパナソニックの試合の進め方は想定内でしたか? または想定できていなかったようなところはありましたか?

「パナソニックは外国出身選手を多く起用してきたので、接点でしっかり戦おうと考えていました。しかし、ラインアウトなどセットプレーでミスが出てしまい、相手ボールになってしまうことがありました。スタートのところは良かったのですが、そこで優位に立ちきれなかったところが問題だったと思います。パナソニックはプレーの中で徐々に修正してきましたが、それに対し、東芝は特にフィールドプレーで乗り切れませんでした」

湯原裕希バイスキャプテン

「今日は試合の入りは良かったのですが、セットプレーでしっかりプレーできず、ミスしてしまい、試合の流れをつかめませんでした」

パナソニック ワイルドナイツ

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(右)、布巻キャプテン

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(右)、布巻キャプテン

ロビー・ディーンズ監督

「今日の試合では、選手の頑張りをとても誇りに思います。いい1日でした。

──前半の半ばまでは東芝にリードを許していましたが、選手たちの対応はどうでしたか?

「前半は、強い風がトリッキーになっていましたが、パナソニックの選手は強風の中でも自信を持ってプレーすることができたと思います。東芝はフィジカルで、アグレッシブなラグビーをしてきました。しかし、パナソニックは後半のキッキングプレーでは、高いキック、低いキックなどをうまくバランスを取って使い分け、コントロールできたと思います」

──キッキングゲームでのバランスと言いましたが、アタックプレーのバランスも良かったと思いますが?

「チームとして選手たちが取り組んできたことが、しっかり試合で出ていると思います。目の前で起きていることに対して、選手達の自信が向上していると思います。両WTBに決定力があることが、チームとしての自信につながっています。相手にとって読みづらいアタックができているので、相手にプレッシャーをかけられても余裕が持てていると思います。しっかりチームでの練習をしているのでコミュニケーションや判断力がよくなっており、試合に生かすことができています」

──アタックの面では相手が予想しづらいアタックができていると言いましたが、今日はディフェンスでも東芝の得点を10点に抑えており、今日の東芝のアタックは予想しやすいアタックだったとは感じましたか?

「東芝に1トライしか許しませんでしたが、前半は東芝のプレッシャーを受けてラインブレイクされることが多くありました。しかし、ラインブレイクされても、ディフェンスで、絶対に止めようという気持ちが出せてどうにか止めることができていたと思います。チームとして『勝つ』という気持ちを一緒に持てていると思います。また、若手では松田、森谷らは大きな成長を見せてくれています」

──今シーズンは昨年のシーズンよりいいスタートが切れていますが?

「確かに、昨年度よりいいスタートが切れています。シーズンの入りで去年は失敗しましたが、その経験が生きています。選手の層の厚さという面でも、若干、ケガや体調に問題のある選手がいても、若い力が伸びてきていることが大きいです。今後、シーズンが深まるにつれ、体のマネジメントをしっかり行うことが重要になってきます。今節も前節の試合から中5日しかありませんでしたが、しっかり体を管理できていました。スタッフと選手、また、選手間のコミュニケーションがよく取れていることが大きいです。この面でも布巻主将はいい仕事をしてくれています。

──今日のマン・オブ・マッチは福岡堅樹選手でした。福岡選手、また、新戦力で続けて試合に出場しているサム・ワィクス選手についてのコメントをお願いします。

「ケンキはトップクラスの選手の一人、リマーカブルな選手です。常に100%出し切るプレーをし、スポットライトが当たるところでも、そうでないところでも、どこでも相手と競り合ったプレーができています。
サム・ワイクス選手は新メンバーなので、試合中のコミュニケーションが難しいところもあると思いましたが、よくやっています。リーダーシップもあり、ラインアウトでの強みを持っており、チームにすぐに馴染んでいます。これまで矢田部、ヒーナンがやっていたロックの役割を充分こなしています」

布巻峻介キャプテン

「今日はロケットスタートをしようと臨みました。また、自分達のラグビーを出すことをテーマとしましたが、テーマ通りの試合ができたと思います。前半は東芝のプレッシャーもありましたが、選手たちが皆、焦らずにプレーできたと思います。後半12分に私が入替出場するまでは、笹倉選手がゲームキャプテンでしたが、よくチームをリードしてくれていて助かりました」

──東芝が特に前半は激しくプレッシャーをかけてきた中で、自分たちのゲームプラン通りにどうやってできましたか?

「東芝のプレッシャーは特にビックリするものではありませんでした。東芝がそういった戦い方をしてくるのはわかっていました。ボールをキープして、1mでも1歩でも前に出ることに努めました」

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