トップリーグ 2017-2018 第4節 レポート(クボタ 27-19 豊田自動織機)

ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 第4節
2017年9月9日(土)19:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
クボタスピアーズ 27-19 豊田自動織機シャトルズ

豊田自動織機シャトルズ

豊田自動織機シャトルズのホールデン ヘッドコーチ(右)、長谷川キャプテン

豊田自動織機シャトルズのホールデン ヘッドコーチ(右)、長谷川キャプテン

レオン・ホールデン ヘッドコーチ

「前半、うちの選手が怪我をして15対14となった時が、勝負の分かれ目だった。
チャンスをしっかりとって、いいスタートを切っていれば変わっていたと思う。後半のFWの戦い方には満足している」

──前半のゴール前に迫ったところでミスが重なったが、その原因は。

「前半は敵陣に迫っていたが、選手は疲れているようだった。一週間を通して練習がきつ過ぎたのかなと思った。逆にクボタはアタックでもディフェンスでも情熱があった。こういう試合は1パーセントでもミスが少ない方が結果に大きくかかわってくる」

──取りたいトライのフィニッシュの形は、最初のトライなのか、あるいは最後に攻めたときに抜けたような形なのか。

「シャトルズはアタックしてスペースにボールを運ぶ。そのためには速い球出しとハンドリングが大事だ。チャンスの時にできなかったことは、ハンドリングエラーがいつもより多く、うまくボールを運べなかった。クボタはブレイクダウンでうちの速い球出しを阻止していた」

長谷川真人キャプテン

「チームとしては、エリアマネジメントをしっかり意識して、クボタ陣内で戦うというゲームプランを立てていたが、前半は、終始押される形となり劣勢になってしまった。後半は切り替えて、エリアマネジメントをしっかりしようとしたがうまくいかなかった。終盤には、自分たちのあきらめないラグビーが展開できて、最後には自分もトライできた。勝つことができなかったが、今回の課題を直して次は勝てるように頑張っていきたい」

──前半は、クボタが攻め込んだ時にターンオーバーもしたりしていたが、トライを取り切れていなかった。ディフェンス、アタックの集中力の差なのか、原因は。

「ゴール前に迫りトライかと思ったがノックオンだったり、もう一つ、攻め込んだ時にボールを落としてしまうなど取りきれていなかった。クボタは、攻め込んだ時に一丸となってトライを取っている。これが勝敗を分けた。クボタはトライを取るということでチームがまとまっていた。この点は見習うべきだと思っている。このポイントは次に向けて改善していきたい」

──最後の時間でのアタックは、ボーナスポイントを意識したものか。

「ボーナスポイントというより、最後まであきらめないという姿勢を、観に来てくださっているファンの方々に示したかった。一人ひとりが最後まであきらめないということは、今年のチームのスローガンでもある」

──2週間、間が空くがどのような点を修正するのか。

「ゴール前に迫った時にミスが出ている。ハンドリングエラーは一人ひとりの気持ちで変わってくる。イージーミスを減らすこと。前半にクボタにエリアマネジメントでやられたので、バックスリーのエリアマネジメントを改善していきたい」

クボタスピアーズ

クボタスピアーズのルディケ ヘッドコーチ(右)、立川キャプテン

クボタスピアーズのルディケ ヘッドコーチ(右)、立川キャプテン

フラン・ルディケ ヘッドコーチ

「勝ちに値することができた。色々なところで相手を圧倒していた。特にラインアウトで圧倒していた。エリアを取ることが大事で、敵陣に入った時にはそれができた。先週の神戸戦の敗戦から、今日は勝ちにつなげていくことが私達には大事だった。ボーナスポイントを獲ることはできなくて残念だった。ロッカールームで立川からも、あのような時に獲りきることが、自分たちの、次に向けての課題だという話があった」

──神戸戦での敗戦から立て直すきっかけ、気をつけたことは。

「神戸戦は前半で点差が開いてしまった。敵陣でのチャンスは1回しかなく、深いところからしか攻めることができなかった。ラインアウトも支配することができなかった。相手陣の22メートル内に入ってからもチャンスを失っている。ゲインラインを越えることもできなくて大変だった。この点を反省して練習してきた」

──(次節の)サントリー戦ではどのような戦い方をしたいか。

「来週はキヤノンと練習試合を予定している。まずはキヤノン戦のBメンバーにフォーカスする。サントリーは、去年、パーフェクトなシーズンだった。我々としてもいいチャレンジだと思っている」

立川理道キャプテン

「前後半を通じて自分たちの形ができていた。ボーナスポイントを取ることができなかったことが残念だ。自分たちがレベルアップするためには、こういうチームに対して、しっかりとボーナスポイントを獲りきることが重要となる。今日の試合をしっかり反省して、次回のサントリー戦ではチャレンジしたい」

──ボーナスポイントを獲るには、どの点を改善すればできると考えているのか。

「今日は、敵陣に入ってから、ボールをキープしながら継続していたらスコアすることができた。相手陣の22メートル内に入ったらボールをキープしながら、しっかりスコアできるように力をつけていきたい。

──今日の試合では、継続的にエリアを取っていこうとのことだと思うが、近藤選手のキックが有効なエリアを取っていたが。

「バックスリーがうまくコミュニケーションを取りながらプレイしていた。近藤のキックもうまく相手陣に入り、うまく取れたのはラッキーだった。近藤は個人でもよく練習している」

──バックスリーはエリアを取るキックの練習をしているのか。

「前半は少し風下の時に、キックの蹴り合いが5,6回あったが、最後はクボタがエリアを取っている。試合でのそういう戦い方は想定していたし、風下の戦い方のプランも持っていたし、そこで成果が出たのはうれしい」

──サントリー戦ではどのような戦い方をしたいか。

「サントリーはセットピースでも、ボールを動かすラグビーでもバランスの取れたいいチームだ。まずは、相手のセットピースでプレッシャーをかけ、相手陣内でプレイをすることでスコアしていきたい。場所も熊谷なので、風も意識しながらいい準備をしていきたい」

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