トップリーグ 2017-2018 第10節レポート(リコー 34-12 NTTドコモ)

ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 第10節
2017年12月2日(土)11:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
リコーブラックラムズ 34-12 NTTドコモレッドハリケーンズ

NTTドコモレッドハリケーンズ

NTTドコモレッドハリケーンズのセロン ヘッドコーチ(右)、フィルヨーン ゲームキャプテン

NTTドコモレッドハリケーンズのセロン ヘッドコーチ(右)、フィルヨーン ゲームキャプテン

ダヴィー・セロン ヘッドコーチ

「今日の試合ではリコーのディフェンスが素晴らしかったと思います。リコーに『おめでとう』と言いたいです。ドコモも何度も得点チャンスはありましたが、それをものにできませんでした。しかし、スクラムとラインアウトのセットプレーは良かったと思います。ドコモもディフェンスではリコーをよく止めていましたが、リコーにとってそのうちの4-5回のチャンスのところで我慢ができずトライを与える結果となってしまいました。
今後の試合もまだまだハードワークを続けなければなりません。ドコモにまわってくるチャンスを勝利につなげたいと思います」

──これまでの1か月のウインドウマンスにチームでどのように準備しましたか?

「まずはケガしている選手達にしっかり復帰してもらうことです。また、セットピースの強化を意識してやってきました。その結果、今日はスクラムとラインアウトはいい結果が出ました。しかし、ボールを長くキープするというところでの我慢ができなかったと思います。ラインブレイクして敵陣に入ってもあわててしまいミスが出ています。また、4回ターンオーバーがありましたが、そのうち2回はあきらかにミスによるものでした。ドコモの選手は体が小さいですが、スペースを作ることはできていると思います。チャンスが作れても得点につなげられないところが課題です」

──リコーのアタックをどうやって崩そうと考えていましたか?

「ペナルティからラインアウトとして、セットプレーから運動量で勝とうと考えました。後半はブレイクダウンではスローになるので、リコーを崩すというプランでした。FWがドライブをかけていけばリコーのディフェンスが緩むだろうと思っていましたが、明らかに2回のミスがありました。これらのミスがなければもっと接戦になったと思います」

──選手のサイズが小さいと言いましたが、その中でも特に小さいSH秦一平選手についてのコメントは?

「秦選手は膝のケガからよく復帰してくれました。終盤、入替で出場しましたが、彼のプレーでテンポを上げてくれました。体は小さいですがビッグハートを持っています」

リアン・フィルヨーン ゲームキャプテン

「今日はドコモ15人全員が同じ絵を見てプレーすることができなかったと思います。私たちが望む結果につながっていませんが、今後の試合ではまたしっかりやっていきたいと思います」

リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズの神鳥監督(右)、馬渕キャプテン

リコーブラックラムズの神鳥監督(右)、馬渕キャプテン

神鳥裕之 監督

「今日はありがとうございました。1か月のブレークが明け、若干不安もありましたが、しっかり勝って、選手たちのたくましさを感じました。ボールポゼッションを上げたかったですがエリアを取られ前半はなかなかうまくできませんでした。後半、修正能力を見せ改善できました。しかし、最後にトライを取られてしまったのは今後の課題です。1週間後の試合に備え、また、しっかり、準備して臨みたいと思います」

──今日の試合では特にディフェンスが良かったと思います。今日のディフェンスへの評価は?

「前半は、安定してディフェンスができていました。しかし、アタックでも決定力がありませんでした。ディフェンスのスタンダードが上がったとは感じましたが、最後に1つドコモに取られたトライが課題です」

──前半の中盤に反則が続き(注:前半の反則数5)、ドコモにペナルティからラインアウトというかたちで攻められたのが4回ありましたが?

「スタンドの上から見ていてディシプリンは反省するべき点だと思いました。落ち着いてフェイズを重ねていけばチャンスはやってくるはずです。ドコモの5番(イオンギ譲)、15番(フィルヨーン)に対してはよく下に入るタックルができていました」

──日本代表戦で松橋選手がケガをし、また、今日も3人の選手(注:CTB濱野、WTB長谷川、CTBエリソン)がHIAで一時的退場となりましたが大丈夫でしょうか?

「松橋選手は膝のケガの治療に専念しています。今シーズンはちょっと難しいと思います。後半のCTBエリソンのHIA一時的退場では、FWもバックスもできるコリン・ボークを当初のプランとは違うかたちで後半25分まで引っ張って使うことになりました。想定はしていなかったことでしたが、しっかり対応できました」

馬渕武史キャプテン

「1か月の間、公式戦がなかったので試合のやりやすさはありませんでしたが、今日は勝ててうれしいです。次の試合に向けて、これから1週間しっかり準備して臨みたいと思います」

──前半の中盤に反則が続き(注:前半の反則数5)、ドコモにペナルティからラインアウトというかたちで攻められたのが4回ありましたが?

「反則が多かったことはしっかり反省したいと思います。しかし、ディフェンスが安定していたのでドコモのアタックが続いてもあまり怖くはなかったです」

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